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コラム

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疑心暗鬼(2005年08月07日)

c20050807a.jpg昨日は佃の街に伝わる360周年記念の住吉神社の3年に一度のお祭りに行って来ました。今の佃も高層マンションと地元のお祭りが絶妙のコントラストを演じております。奇妙なのはこの写真の大幟旗です。この旗を支えている柱を写真の小さな川に埋めてあり、3年に一回掘り出して、この6本の柱を使ってこの旗を掲げるのです。何故、柱を川に沈めるのでしょうか?

地元に人に祭りの由来など聞いていましたら、やはり下町です。「おい、これ食えや」焼きタラバカニを頂きました。そのタラバカニが大きいのです。いくらするのか分かりませんが下町らしい。祭りの時は盛大に…近所の全てが友達感覚です。境内に掲げてある写真を見ていたら、「このスケベそうに芸子さんを見ているのが、わしだ」と言っているおじいちゃんが居ました。地元の組織があり、神輿を担ぐ為に、下っ端から叩き上げられて総代と言ったかな? 要するに幹部クラスになったのでしょう。

昨日は住吉大社から御神輿へ御霊移しが行われました。午後8時から厳かに行事は進行していきます。住吉神社に伝わる御神輿は八角神輿と呼ばれ、日本には二つしか存在していないと聞きました。この御霊移しの際は境内内の明かりが消され、真っ暗闇の中で行われます。そうして本日、朝の5時からお囃子が聞こえ、宮神輿の宮出しが行われ、お神輿は船に移されました。先ほど隅田川を回っていましたね。このように東京湾の晴海沖海上で海上祭が行われ、そうして勝どきにある分社に一晩眠り、再び明日の夕方に宮入れが行われるのだそうです。

御霊移しの際は、写真撮影やビデオ撮影など一切、禁止されました。昨日は誰かがシャッターを切りフラッシュが焚かれました。周りから取り押さえられたのでしょうか? 事前説明では、フイルムは抜き取られるそうです。携帯電話などは没収され捨てられるとか…そのような説明の後での事件ですから、主催者が怒るのも無理がありません。僕の場所からは、神主さんが玉櫛を持って三人かかりでお神輿に何やら持って行ったように見えました。御霊はどんな形をしているのでしょうか?

境内には昔のお祭りの様子が撮影されている写真が掲げられていました。昭和5年当時はすごかったようです。その当時は今ある堤防はなく、神輿を担ぎながら川に入り船に移します。その様子を見に行くつもりだったのですが、今日は起きれなくて寝ていました。残念、また3年待たないと見られません。昨日は江戸川の花火も上がっていましたね。先ほどテレビを見ていたら、ねぶた祭りの様子が放映されていました。夏は暑いですが、何やら、心ワクワクする季節でもあります。

そう言えば、学生時代に式根島や神津島などに行ったことを思い出しました。東京から船に乗って遥か彼方の島に行く。少しロマンティックかな? 若いと全てが初体験。多くの経験をする為にチャレンジし、色々と学ばないと先人の言っている言葉の意味が理解できないのでしょう。実体験と小説などの耳学問では雲泥の差があります。

今は横浜銀行の頭取になった小川是は大蔵の証券局長に就任した折に、「私は株のことを知りませんから、何冊か株の小説を読みました」と、インタビューに応えていたことを思い出します。彼はその後、異例の出世を続け事務次官を経て国税局長官、JTの会長などを経て、浜銀の頭取になっています。渡り鳥は税金を払わずに、仕組みの利益である退職金を何億も手にしています。しかし彼の現役時代の実績は果たして、僕らに幸せを運んだのでしょうか?

仕組みの利益構造の一端を支えているのが郵政です。民営化を阻止する民主党も民主党ですが、総選挙になったら、やはり体制転換のために、一度は民主党政権を実現させないと…それともテレビの報道は茶番なのでしょうか? 株屋の僕は人の生死を含め、全てに疑り深くなったようです。

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