思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

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有言実行(2005年07月24日)

株式市場の注目材料は多くのイベントを終え、業績推移に移ってきたようですね。弱気派は郵政民営化に絡み、衆議院解散総選挙の行方を気にしているようですが、今朝の日経新聞を読んでわかるように、上場企業にはお金が貯まり始め、このお金はやがて設備投資や従業員への還元に回り、景気を刺激し続けるのです。所謂、ダム論と言う経済の概念ですね。イベントに振り回される人も良く考えれば分かるはずです。株価は企業の業績動向を背景に成り立っているのです。解散総選挙により民主党がたとえ政権をとっても、資本主義が否定されるわけではないでしょう。かえって、景気を刺激する材料と見えなくもないですね。なにしろ、チャレンジャーは意欲があるのが一般的な常識ですから…

小手先の相場観など、何年か兜町で生活していれば、イッパチに語れるようになるものです。しかし多くの仲間がこの世界に何十年も生きていますが、お客様を儲けさせ続けているのは僅かなのが現実です。プロが何年も掛かって出来ないことを、素人が1年や2年で出来るのは道理が成り立ちませんから、たまたまチャンスに恵まれお金を何億にも増やした人は幸運だったのでしょう。この幸運を自分の実力と思ったら大間違いなのですが、当人はしばらく気付かないものです。自分に小手先のものしか見えないのに本物が見える道理がない。なにやら骨董の世界の話のようです。まぁ、自己満足しているだけなら良いのですが、プロの世界はそんなに甘くはない。

相場解説など、あまり意味はないのです。むしろその陰に隠れた市場の動向から、流れを探ることが重要なのでしょう。流れと言うかヒントですかね。こんなに素晴らしい薔薇色相場の感覚なのに、なかなか現実の相場が輝きを放たないのは、私が批判し続けている清貧思想の蔓延から来るのでしょう。竹中―目黒ラインの政策批判をしてきましたが、このような後遺症があるのですね。癌は取り除いたけれど正常細胞も傷つけて、一生、寝たきりに患者をしてしまったような感覚です。まぁ、実際はリハビリ期間が長く掛かるだけなのですが…

渋谷近辺に住んでいるITベンチャー成金財閥から、新しい芽が出来つつあるのですが…何人の意思が新しい時代を創れるか? ライブドアの堀江氏などもその一人ですが…器があるかな? 孫氏は既に峠を越えた感じですね。彼に多くを望んでも仕方ないことでしょう。幸運に恵まれ、勇気のある、アイデンティティーを持った山が多く出来れば、やがて連峰になり山脈と呼ばれるようになります。そうして時代に新風を送り込むことが出来るのです。活躍を期待したいですね。

僕はネット・トレイダーを快く思っていませんが、この中から明日のバフェットやジョージ・ソロスが生まれることを期待しています。好きなら自分のお金も含め、それを商売にすれば良いのです。証券会社は、今、人材採用を行っていますよ。銀行だっておなじです。働きなさいよ。

どの世界にもトップランキングと言うものがあるでしょう。先日、日経新聞だったかな?弁護士のトップは2億円ほどだったようですね。年収2億か…たぶん歩合外務員の世界もその程度なのでしょう。その上は投資顧問業かな? 成功報酬ですから、うまくいけば数百億円、まぁ、これは非現実的ですね。僕は清原氏を知らないから、本当なのか分かりませんが、100億円のファンドを任せられるというのは相当の腕の持ち主です。それもアクティブだからね。かたるも早くお客様を儲けさせて100億円の現金を動かすことができれば、相場をある程度コントロールできるようになるのに…残念ですね。

金融庁の指摘する相場操縦とは違いますよ。引け値関与とか架空注文とか…自分に実力が付けば出来るのです。実力がないから子供の遊び程度の相場しか張れない。もう少しなのですが…見えそうで見えないのがこの世界かな?あと一歩のイメージなのですが…しかし人間世界よく出来ている。達人の世界に足を踏み入れた途端に誘惑が待ち構えているからね。甘い蜜の味には誰も勝てないのでしょう。だから達人と呼ばれる領域は遥か彼方の世界かな?まぁ、諦めずに努力はしなくては…

今日はこれから「かたるクラブ」を書かなくては…読者への約束だから…もう少し続けないと…本を売るのも楽じゃないね。何しろ売れれば良いと言う世界の人間とは、一緒のレベルになりたくないからね。有言実行も大変だ。そうだ、今日は日経新聞に「かたるの本」の広告が掲載されているはずなのです。