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コラム

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フレンツェ三日目(2005年06月26日)

ようやく、イタリア紀行も今日で終わりですね。「フィレンツェ」…響きの良い言葉です。きのうのNHKで少子化の特集の番組で堺屋太一は人口が減って文化が栄えた例として「ルネッサンス」をあげていましたが、その本場が、このフィレンツェです。この「ルネッサンス」と言う言葉もシックリします。再生と言う意味だそうで、いま少し流行っている「もったいない」運動に繋がっているのかな? 日本は捨てる文化だから…

再生活動が定着するか…
先日は、集めたペットボトルの再生運動が定着し始めたのに、何故か、再生処理が進んでないという報道がありました。理由は地方自治体が回収したペットボトルを民間業者に売り始めたのです。中国などに輸出されるのだそうです。経済活動を考えない役人の傲慢さのために、多くの無駄なお金が使われている。
昨日の話は、6万8千円だったかな? の年金で暮らすおばあちゃん。大御所さんは年金など要らないといっているのに、強引に貰わされていると強がりを言っていましたが、その年金を遊びに使っている人達も居る。年金を積み立てと思うから間違っていて、税金だと思えば良いのでしょうが…

平等と公平か…
市場経済は無駄が省けるけれど…それだけではギスギスするだろうし…やはり、なんと言ってもキャッシュレス社会の構築だね。携帯電話を使った…この提案は素晴らしいと思うよ。だって犯罪がなくなり不正が出来ないもの。お金の流れが明確になれば、悪い事が出来なくなる。公正だよね。話しが、またイスタンブールだ。

さて、ホテルのロビーに下りると時間通りガイドの人は来ました。
このフィレンツェでは日本語の出来るイタリア人ガイドは3人しか居ないそうです。その一人を今日は独占できるのです。やはり女の人でした。イタリア人と言うのは、みんなチャランポランしている人ばかりかと思いましたが、ガイドのシニョリーニ・イラリアさんは真面目なのです。一所懸命にガイド業に徹しようとしていました。兎に角、いろいろ説明してくれるのです。車の中まで喋りっぱなしだからね。

彼女は日本に留学し、日本人の男性と結婚し、子供が一人居るのだそうです。旦那は日本の大学の先生だそうで日本の住所は鎌倉です。半年ずつ日本とイタリアを行ったり来たりの生活だそうです。電話を一週間に一度ぐらいするのだそうだけれど…教えてあげたいね。たぶん、今、流行のネット電話のソフトを使えば、無料で掛けられるのに。。。Skype(スカイプ)と言うソフトを使えば、ネットを使って無料で喋れるのに…向こうのインターネット環境は悪いのかな? 実はこのソフトでは110などの回線に繋がらなく、ソフトバンクでは導入を諦め、ライブドアは参入を決めるという報道がありましたね。通信は総務省の管轄、既に大会社になったソフトバンクは色々な問題を考えたのでしょう。何しろ許認可事業だからね。

c20050626a.jpg早速、あまり人の行かないミケランジェロ広場にタクシーで向かいました。どうでしょう?その公園からのフィレンツェの街並みです。この公園の上にサン・ミニアート・アル・モンテ教会があり、聖人ミニアートが処刑されたあと、切られた頭を持ってこの教会までたどり着いたという逸話が残っているとか…1207年に建てられた教会だそうです。

そうして彼女お奨めの地元のレストランに行き、午後からは反対側にあるフィエーゾレの街に行ったのです。考古学の博物館に行き、ヴィラ・サン・ミケーレと言うホテルでお茶をしました。誰も居ない中庭でフィレンツェの街を見下ろし和む時間はとっても素晴らしいのです。観光といえば、せわしく動き回る姿を思い浮かべますが、のんびり昼寝をするリゾート感覚の時間を求める人には、このホテルはお奨めです。かなり高めの価格設定のようですが…

なんと、なんとです。汚いタクシーばかりかと思ったら、イタリア人にも綺麗好きの運転手が居るのです。僕が足を組んでいたら、その足がボックスに触れそうなので注意されたのです。そのタクシーは綺麗に掃除されていましたね。やはり人間によって個人差はかなりありそうですね。まぁ、日本人でもそうでしょうが…

c20050626b.jpg右のはフレンツェの道端に描かれた絵です。この青年はかなり人気を集めており、お金を稼いでいましたね。紙に絵を描くのではなくチョークのようなもので書いていました。毎朝、清掃車が来てこの路面を掃除するのです。だから翌日になると消えてしまいます。たった一日の絵に人々は共感するのでしょうか?

ずいぶん、駆け足解説になりましたね。兎も角、その一日も楽しく終わり、翌日、フィレンツェの空港で、税金の還付を受けるべき手続きを済ませ、ミラノに飛行機で行き、乗り継いで日本に来たのです。「この次はベニスにミラノに行ってみたいな。」とかみさんが傍で呟いています。更に南も良いと言いますからね。でもね。食事はやはり日本です。最近は色んな所に行く機会があります。先日訪れた蕎麦屋もマズマズでしたね。今度、かたるのお奨めスポットでもご紹介しましょうかね。ただし、もったいないから有料かな? …だって、ですよ。何万円もお金を払って自分の足でかき集めた良い店なのです。この情報はかなり価値観が高いですよ。

商売になりますね。東京ベストスポット御紹介ビジネス。色々な雑誌で紹介されている店はガセが多いのです。株式市場と一緒です。難しいのは使用方法によって情報の価値観が変る点ですね。かたると取引されてもうまく行ってない人もかなり居ます。やはり相性でしょうかね。注文をくれない人には電話をしなくなるし…向こうから電話をくれない人には、こっちも連絡をしなくなる。やはり何度か往来を重ねれば、当然、親近感が沸いてくるし…会わなければ希薄化するのです。
株の世界も、現実の人間関係も、時間の流れが重要なのでしょう。自分の思いと相場の時間。ようやく、売れたらと思ったら、やれやれの筈が、悔しさに変る瞬間か…