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フレンツェ一日目(2005年06月12日)
とうとう、ローマを去る日がやってきました。次の目的地フィレンツェに向かうために、列車での移動日なのです。ガイドは10:00頃だったと思いますが、チェックアウトの為にホテルまで来てくれて、列車がローマを立つまで一緒にいてくれるのです。流石、パックツアーです。何から何まで「至れり尽くせり」です。英語もイタリア語の何にも知らなくても大丈夫ですね。…と、思ったのですが…
1時間ぐらい前にローマのテルミニ駅に着きました。
途中、車の手配の電話が運転手に掛かってきました。二人して笑っています。運転手との会話をガイドが訳してくれました。「運転手は日本人を優先的に乗せるのだそうです。電話の相手はスペイン人だそうで、日本人は時間にうるさいが、スペイン人は時間にうるさくないから、日本人が優先とか…」
僕らはガイドに荷物を預けブラブラ駅を散歩していました。結構、この駅は大きいのです。この駅でトイレに入ったのですが有料なのですね。日本ではありえない光景です。しかし有料だけあって日本のトイレと同じレベルが維持されているようです。(日本の駅と同じような…高級ホテルのイメージじゃないからね。)
ローマで買い物をしたので、少々、ユーロがなくて困っていたのです。駅をぶらついていると、銀行らしきコーナーがありました。でも…銀行にしちゃ…少々貧弱ですね。両替のレートを見ると141円と表示されています。このレートは空港の「みずほ」より良いじゃん。たしか空港では143円ぐらいだったのです。よし、ここで両替をしよう。日本円で30万円を出して両替を頼みました。綺麗なおねちゃんが一所懸命にお金を数えています。そうして、何やら言っていますね。パスポートを提示して両替です。
出てきたユーロを数えると、1742竄ャしかないのです。えっ? おかしいな。。。
1竄ャ=141円と表示されているのに…この計算だと、1竄ャ=172円になるじゃないですか? じゃ、両替をやめるよとお金の受け取りを拒否して、日本円の返還を求めたら…彼女は、なにやらイタリア語をまくし立てて応じてくれません。どうして?
仕方なく僕らはガイドを呼んで、彼女に交渉を委ねました。しかし何やらけんかになっている様子です。綺麗だった壁の向こうのおねぇちゃんが、髪を振り乱し、何やら激しい口調で文句を言っているのです。なんで、こうなるの? ガイドが言うには手数料が掛かるのだそうです。両替は1竄ャ=141だけれど、17.9%の手数料プラス3.5竄ャが…二人では埒が明かないから警察を呼びましょうか? と、ガイドは言っています。まぁ、そこまでしなくても…たいした金額じゃないし…良い勉強でしたね。と言って諦めたのですが…やはり自分の無知さに腹が立って、腹が立って…
まるで詐欺にあったような感覚なのです。人間と言うのは面白いね。損をした金額は6万ほどなのですが、パチンコで負けた6万円は納得できますが、この6万は…ムムム…株屋のくせに、随分、みみっちいね。何千万も吹っ飛ばすことがあるのに…自分のお金の6万円のせいではないですね。この気持ちは…騙された自分に対する苛立ちですね。情けない。トホホ…しばらく列車の中でも思っていました。心の整理がつくまで30分ぐらい要したでしょうか。皆さんも街で両替をする時は気をつけてくださいね。やはり両替は銀行です。因みにフレンツェの銀行での両替は空港の「みずほ」より安く138円でした。しかも、これで納得するか? と、行員は紙に数字を書いて確認を求めてくれます。流石、銀行だ。フィレンツェの街では数多くの両替屋さんを目にしました。きっと、日本人は格好の餌食なのでしょう。
ミラノ行きのイタリア版新幹線でフィレンツェに向かいます。これが一等なのかな? 新幹線のグリーン車の方が綺麗ですね。この列車は成田エクスプレスみたいな感じですね。あの列車も指定だけだったと思います。イメージは一緒です。1時間半ほどで到着の予定だったけれど、イタリアらしく途中で止まり、20分ほど遅れてフィレンツェに到着です。駅には既に現地のガイドが迎えに来ていてくれました。空港と大違いです。まぁ、空港の場合は飛行機が1時間も早く着いたから仕方ありませんが…
駅前には旅行社のパンフレット広告どおり、今度は、ちゃんとしたベンツの乗用車が迎えに来ていました。車で移動する距離なのかどうか…10分ほどでホテルサボイに到着です。
共和国広場にある一番立地条件の良いホテルのようです。まぁ、イメージは東京のビジネスホテルですが…こう考えると日本のホテルと言うのはなかなか良いのですね。1泊5千円ほどから5万円ぐらいまで、料金設定は幅広いですが…料金の割りに、良いホテルが沢山あります。
僕らの泊まる部屋は、たぶんデラックスダブルなのでしょう。料金は…分かりません。ローマのデ・ルシーの料金表が手許にあります。デラックスダブルが750竄ャになっていますね。えっ、あのホテル…そんなに高いの? 1泊10万円もするの? そんな馬鹿な…きっと同じ系列だから、このサボイもその位するのかな?
イタリアのホテルは高いね。東京でもこんなにしないよね。東京のダブルは帝国ホテルの良い部屋でも通常は7万円程度くらいでしょう。こっちの方がずっと良い。まぁ、フィレンツェでは共和国広場と言うメインの場所にあり、部屋もマズマズ。通りが見下ろせる5階の角部屋で…ガイドの小泉さんは親切な方で昼食を一緒にとってくれたり、夜のレストランの予約までしてくれたり、なかなか親切な心配りの方でした。素敵な女性なのです。何故、日本を離れ、こんな所で暮らしているのでしょう? 不思議なのですね。
この旅行社の特性なのでしょうか…若い女性が一人で海外に何年も暮らすのは…どういう性格なのかな? 僕は男だけれど、1ヶ月も居れば嫌になるだろうに…
この広場には色んな物売りが居たり、芸を披露する大道芸人のような人が居たり、なかなか面白いのです。ガイドの案内で昼食を食べて、「クレア」と言う雑誌に載っていた革製品を買いに行こうと思ったら、なんと、この雑誌の案内をしたのが、ガイドの小泉さんなのだそうです。タッディーと言う彼女お奨めの店に行ったら、折角、買いにきたのに品物がないのです。あぁ、残念。と思ったら、日本に送ってくれると言います。じゃ、いつでも良いから出来たら送ってくださいと20個ぐらい、お土産に頼んできたのです。丁度、日本の旅行者の方も同じ雑誌を見たらしく、買い物に来ていましたが、彼女達も製品がなくて残念がっていました。
でも送ってくれるのは最低10個とか言ったかな? 彼女達が欲しかったのは3個だったかな? だから送れないと言っています。…これも何かの縁ですから、僕の所に一緒に送ってもらって、届いたらお宅に送りますよ。と言ったのですが…その製品は、まだイタリアから届いていませんね。彼一人の手仕事で7月ごろまで掛かるとの事だったかな? イタリア人らしいね。大丈夫だとは思いますが、本当に来るのかどうか…心配になってきましたね。いらぬ親切をしなければ、彼女達は別のものを買っていただろうに…僕の分はどうでもいいが…
さて夕食は…ブラブラまたお買い物をしながら…「ボッテガ」とか言うバックやさんへ行きました。お目当ての品物がなかったらしく、かみさんは落胆していました。しかし他の製品を買ってきました。日本で買うと12万ほどするのですが、向こうでは533竄ャなのです。他に20%の税金がかかりますが、後で返金されるということです。しかし、まだクレジットカードへの返金はありません。かたるはカードを使ったことがないのです。向こうでは、一旦、税金を払い返金は空港でするのです。面白いですね。店によりクレジットカードに返金したりするのだそうです。結局、4割ぐらい安いのかな? 現地で買うと…
兎に角、向こうの人は良く食いますね。本当に食べるのです。あの大きな牛を丸ごと食う感覚です。やはり日本食は素晴らしいね。夕食の時間を書くつもりでしたが…長くなりましたから、この辺でフレンツェ一日目が終わりです。