ローマ一日目(2005年05月22日)
成田からローマへ 久しぶりの飛行機ですね。今回も正月と同様にビジネスです。アリタリア航空は大韓航空とラウンジを共有しているようで、大韓航空のラウンジでビールを飲みながら待っていると係りの人が「搭乗が始まりました」と教えてくれました。実はこの直前まで夫婦仲は今一だったのです。なにしろ結婚25年ですからね。子育ての手間が掛からなくなった時期は要注意なのでしょう。しかしビジネスクラスとエコノミーの乗り口は違い、女と言うのは単純で、だんだん気分が良くなってきているようです。
待てよ。あまり、かみさんをだしにするとまた機嫌が悪くなると困りますからね…先日、書いた財布事件をどういう訳か…内のかみさんが読んだらしく、言われたのです。「私をだしに使って…」女はうるさいからね。出演料をよこせって言われそうだから…彼女の話はあまり書かないようにしないと…相場の流れも家庭環境も同時に低迷し、運と言う奴は面白いものですね。上ったり下がったり…
きっと、皆さんが思っている以上に歩合証券マンの世界は変わっていると思います。きっと、面白いと思うから今度の本を読んでくださいね。読者から、何故、1470円だったかな?1500円以上だとアマゾンは配達料が無料なのに…文句を言われますが、僕には決定権はないのです。だから2冊買って友達に上げるのが一番でしょう。彼女や彼氏にプレゼントすれば良い。株を知らない人だって小説みたいで面白いと思うと思います。さて、宣伝はこれくらいにして…だって、まだ300冊しか予約が入ってないんだって…困ったな。何しろ僕は出版社の人に言ったのです。1万冊は売れるって…だって是金が書いた本は3万も売ったというのです。売れなければ僕が買わなくちゃならなくなるからね。
アリタリア航空と言うのは第一旅客ターミナルと言うへんぴな所から出発なのです。でも利用者にとってはラッキーです。だって空港が空いているのです。出国手続きも簡単に済みます。イタリア人はいい加減なのですね。飛行機は予想時間より1時間も早く到着したのです。どうなっているのか? こんな事は当たり前なのでしょうか? 気象条件により列車と違い1時間も誤差があるものなのかな? 到着時間は良いのですが、驚いた事に、入国審査も税関も素通りなのです。日本人のパスポートはフリーパス? それともイタリア人が不真面目なの? この国はどうなっているんじゃい。アメリカとはえらい違いです。
空港を出るとベンツで迎えに来る筈の旅行社のガイドが来ていません。まぁ、時間が早くついたから仕方がないから少し待つか…でも他の旅行者の人はみんな居なくなったんです。やはりHISは安売り屋か? そうです。今回は旅行社のパックなのです。一人82万円のパック旅行なのです。何しろホテルの手続きなども面倒だし…前回は懲りましたからね。
友達のK君が「全て手配する。俺に任せておけ…」と、言うものだから…最初は領事館の車が迎えに来る予定だったのですが株と同じで、予定は未定なんだと嫌と言うほど鍛えられましたからね。知らない人は、コラムの「無知の恐怖」を読んでください。
こっちは株屋です。気が短いのです。上らない株は辛抱できるけれど、待たされるのは嫌いなのです。と言っても帰るわけに行かないし…しょうがない、電話をするか。。。しかし英語で話す為には…困ったな。英語で「馬鹿野郎!もう30分も待っているんだぞ。」って、どう言うのかな? 小銭がないので空港の売店でガムを買って小銭にくずすのです。ガムらしきものを指差して「これ頂戴」とかっこよく日本語で言いました。やはり日本語も通じます。当たり前ですね。誰だってわかる。
さて、公衆電話です。コインを入れていくらだったか覚えていません。なにやら英語のメッセージが流れています。(なんやこれ?)近くでかみさんが心配そうに覗いています。僕は心と裏腹に、笑顔で応え、今度は携帯電話番号らしきもののダイヤルを回します。
ルルルル…ルルルル…「もしもし?」
あっ、助かった日本語だ。「30分も待ってるんですけれど、迎えが来ないのです。」
「すみません。飛行機が早く着いたらしいですね。もう、空港に着いたみたいですから、もう直ぐそちらに行くと思います。もう少しお待ちになってください。」
「あぁ、そうですか」内心は蕎麦屋の出前じゃあるまいし…ひょっとして、今頃、家を出るところじゃないのか? と疑っても「まな板の鯉」です。仕方ない。待つか…キョロキョロと待っていると、いい男の外人が…いや外人はこっちか…HISと書いたプラカードを掲げてやってきました。思わず手を挙げました。自分の彼女でもないのに…不思議なものですね。男に会えて嬉しいのです。
ガイドらしくスーツケースを持ってくれて空港を出ます。なんだか小さな空港なんですね。これがローマの空港なのかな? 新潟空港みたいな印象です。あれ? ベンツは何処? と思ったのですがベンツはベンツでもボックスカーなのです。「高級車ベンツで送迎を…」とパック旅行広告にあったのです。しかし…偽りがないか…一応、ベンツだものね。運転手のガイドは英語しか話せないのです。遅れた理由を説明していました。自分はちゃんと時間通り来たのですが飛行機が早くついたと一所懸命に弁明しています。まぁ、良いか。それもそうだよね。彼の責任じゃない。
彼はサービス精神が旺盛らしく、一所懸命にムッソリーニの公園だとか、なにやら話しています。さっぱり分かりませんが、ここは証券マンらしく頷きます。伝わっていると思ったらしく更に熱が入っているようです。この城壁が…ようやくガイド兼運転手の役目は終わったようです。ホテルはデ・ルシーと言うスペイン広場まで歩いていけるポポロ広場の所にありました。今度は日本人のガイドがホテルで待っていました。彼女がホテルのチェックインなど全ての手続きをやってくれます。
部屋に案内され、これが良いホテルなの? 狭いのですね。30平米ぐらいなのです。しかしガイドの説明が終わっても荷物が来ないのです。ポーターが荷物を運んできません。そこでガイドが聞いてみましょう。と言って、なにやらイタリア語で長々喋っています。
ガイドの話ではこの部屋は間違いで別の部屋に荷物が行っていますから、部屋を替わってください。と言うのです。(えっ! 一度、案内された部屋を替わるの?)これが、まぁ、イタリヤ流かな? と思い部屋を変わりました。そうしたらどうでしょう。今度はもっと狭い部屋なのです。なんやこれは…ビジネスホテルだって東京じゃもっと立派だよ。と言いたいのですが…今度は25平米ぐらいの部屋です。しょうがない。
どっち道、寝るだけだし…まぁ良いか。
諦めるしかなかったのです。早速、かみさんはお買い物に行きたいらしいのです。スペイン広場の前のコンドッティ通りに…見る店、見る店、素通りです。何も買わないのです。
「どうしたの?」
「だってフィレンツェで買うから…」と言うのです。「そう」
仕方なく僕はネクタイを4本ほど買いました。帰りがけに洋服を二枚三枚と買い始めました。兎に角、色が綺麗なのです。日本にない色合いの服がたくさんあるのです。綺麗ですね。イタリアはセンスが良い。疲れてきて帰り道ピザ屋さんがあったので、それを買って食べました。その店の親爺さんは「おいしいよ。」と日本語で応えてくれます。切り売りらしく、食べる大きさだけ切ってくれ量り売りのようです。
初日からまた波乱万丈の旅立ちです。ビールとピザが効いたのか、お昼寝のつもりがぐっすり眠ってしまって夕食をとらずに朝を迎えたのです。これからどうなるのかな?
ローマの一日はこうして終わりました。