肥やしかな?(2005年05月15日)
人間、何が幸せなのでしょう?
さっぱり分からない事があります。きっと世の中の成功者と呼ばれる人も内面では、常に自問に苦しみ悩んでいるのかもしれませんね。かたるの家では、随分、生活パターンが変わったようです。先日、友達と二人でクラブのはしごをして一晩に20万から30万円を使う経験もしましたが、かたるにとって経験の蓄積でしかない実験なのに、周りの見る目は変化しているようです。価値観の相違が生まれ人間関係がギクシャクするのです。
確かに証券マンの金銭感覚は違うのでしょう。一回の取引で100万、200万の損失や儲けは結構多いですからね。このホームページで清貧思想を批判している事もあり、お金を使える奴が使わなければ、世の中の景気はどうなるのだろう? …と思うことがしばしばあります。だからタクシーのおつりも受け取らないことも良くあるのです。自分がタクシーの運転手だったら、きっと、「ラッキー」と思うからです。
先日は奇妙な経験をしました。幕張まで都内からタクシーに乗り、また都内に帰ってきたのです。料金はたしか24800円ぐらいだったと思います。運転手さんは僕と同じ歩合制なので、一日の売り上げの半分ぐらいを稼げたこのドライブは嬉しかったのでしょう。料金をまけてくれると言うのです。タクシーの料金が値引きになる? こんな話は聴いたことがありません。結局、この料金、約25000円のほかにチップとして3000円を渡してきたかたるは、やはり異常な人種なのでしょう。
ある意味でお金に対する執着心がないと言うか… こんな態度を嫌うのは、僕のよき理解者であるかみさんです。彼女は批判をするのです。多少、お金があると思って… 確かに彼女の意見の方が正論ですね。なにしろ外部の借金はなくなりましたが、未だに身内には残っているわけですから… こんな性格の不一致を我慢して耐えている彼女の気持ちは… かわいそうな事をしているわけですね。
お金なんて… なくては困りますが、使う道具ですからね。生活できるお金など、たかが知れています。でもほんの少し前まで、その生活が出来なかったかたるなのですが…
昨日、少し時間があったので人気ランキングのコーナーから色々なホームページを読んでみました。節約と言うランキングがあり「節約家計簿公開日記」と言うのを読んだのです。月に22万円の生活費で一家4人が生活している日誌です。僕がかみさんに渡している生活費が30万円ですから、それより低いのですね。年間264万円で暮らすのですから…でも結構、楽しんで人生を送っている感じです。ちょっと羨ましい気がします。
実は昨日も面白い人に会いました。ゴールデンウィーク前に車をぶつけて事故にあったのです。…と言うより、自分で道路わきの壁にぶつけたのですが…その修理費20万円を納車してくれた運転手に払い、チップとして他に2000円をその人に渡したのです。そうしたら、その親父さんは会社にこの事を報告したらしく、経営者の方からお礼の電話があったのです。確かに常識からすれば、この行動は正しいように見えますが、65歳ぐらいのいい年をした親父さんが、こんなに誠実な態度を取るなんて…やはり僕の感覚は歪んでいるのでしょう。
実はうちのかみさんが爆発した原因は、昨日、僕が財布を落とした事にあります。札入れには7万5千円があり、どこかでその財布を落としたか…掏られたか?
諦めかけて可能性のあるテニススクールに電話をしたら、なんと落とした財布があるというのです。ラッキー!と思いました。早速、取りに行きお礼をどうしようかと考えたのです。落し物を届けてくれた人に1万円、そしてテニスクラブの人にお菓子代として1万を渡してきたのです。テニスクラブの人も受け取るのを拒否しましたね。しかし一度、出したお金だし…このことが、後にテニスクラブの支配人からの電話があり、かみさんにバレ…遂に爆発です。彼女はその使い方がおかしいというのです。
確かに言われて見るとおかしいかもしれない。他人の善意を踏みにじっているかも…神主さんに言われた事があります。かたる君は偉いね。僕が自転車に乗っているのを見て、それだけ稼げば、普通の人はベンツなどに乗りいい気になるのに、君は自転車で顧客回りか…その精神が偉いとほめるのです。しかし、僕のやっていることは、全部、その逆ですね。
税金の支払いに四苦八苦している僕なのに…でも誰かが実践して行動をしなければ…世の中の清貧思想を変えなくてはいけない。拝銭主義的な考え方が多すぎます。確かに無駄使いは駄目だけれど、生きているお金を使いたい。お金なんて、たかが「肥やし」じゃないかと思いのです。使うための道具です。なくなればそれなりの生活をしてまた稼げば良いのです。
幸いかたるの世界では、体力的な勝負でお金が動く世界とは違います。バフェットなどはあんなおじいさんですからね。ジョージ・ソロスにしてもそうです。もっと世の中の知らない部分を知り、実際に色んな世界を覗き、その感覚を見につけるための「肥やし」だと思うのはおかしな考え方かな? 実際に身銭を切って飲んでみて初めて価値観が分かると思うのです。先日は1本6万円のワインを空けました。しかしイタリアで飲んだ2000円ぐらいのワインと同じですね。何も変わりません。その虚しさが僕の心には残ります。だから株屋として色んな視野が広がると思うのですが…こんな僕は間違っているのかな?
最近は悩みが多いな…株もなかなか上らないし…