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コラム

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希望の社会(2005年04月03日)

昨日、かたるは朝日新聞社に抗議のメールを送りました。
そうしたら、予想通り…

いつも朝日新聞をご愛読いただきまして有り難うございます。お尋ねの件について以下の通り回答させていただきます。株式会社ライブドアとは、2004年8月1日付でライブドア社が運営するインターネット上のポータルサイト「livedoor」にニュースを配信する契約を締結しました。当方としてはポータルサイトへの試験的なニュース配信の意味合いもあり、契約に基づいて主要ニュースの配信を実施しました。本年3月31日に配信契約が切れたのに伴い、配信を終了しました。昨今のフジテレビ、ニッポン放送をなどをめぐる一連の出来事とは関係ありません。どうかご了解を願います。今後とも朝日新聞をよろしくお願いいたします。
 ▽朝日新聞広報部

…と形通りで回答でした。

実は母が入院をしており、見舞いに田舎に帰ってきました。姪が母の看病をしています。その姪の慰労会を兼ね、昨晩はすし屋で一杯やって来たのです。僕の故郷の長岡は工作機械のメーカーが多く、今は機械の景気が良いですからね。マズマズ、景気回復の恩恵を受けているようです。彼女の会社もソコソコの景気回復度合いらしいですね。

母は肝癌で制癌剤の投与を受け一週間ぐらい副作用の為に高熱が出たり下がったりの繰り返しだったようです。とても痛いらしいのです。もう二度としたくないと言っていました。この治療でどのくらいの延命効果があるのか?気休め程度かもしれないのに、かたるは無常にも「既にまな板の鯉なのだから、医者に任せるしかないだろう」と冷たく言い放ってきたのです。気落ちする母の諦めに似た姿を見ながら帰ってきました。


姪は今年33歳だそうで、未だに結婚をしていません。何故、しないの?とアホな質問をしたのです。案の定、良い男が居ない。との回答でした。

結婚しても働かなくてはならないし、果たして結婚する事が幸せなの?と言われました。
何か、人生諦めに似た境地のように感じましたね。まだ33ですよ。かたるが東京に出てきたのが同じ年頃です。彼女の年収は180万円なのだそうで、ギリギリの生活環境なのでしょう。結婚=将来かどうか分かりませんが、何か悲哀を感じさせる話しぶりでした。

かたるは父の死を目にして東京に出る決心を固めました。どうせ死ぬから一生懸命に生きてみようと思い、サラリーマンを辞めたのです。その年が33歳、子供を二人抱え上京したのです。

酷な話しです。嫌がる治療をさせる息子。人生に希望を感じない生活を送る33歳の姪。死を感じながら生きるために治療をする母。抗議のメールに形どおりの返信メール。

希望を感じさせる政策を与えないのは、既得利益にしがみ付く体制ですね。もっと自由なやる気に燃える社会環境にすれば、生きる喜びも変わるのでしょう。制癌剤治療をする母は良い時代を送ってきた筈です。やれば実現できる社会環境だったのです。彼女自身、その成功体験者です。だから、頑張れると僕は判断しました。しかし今の流れが続き、成功体験のない悲哀だけの人生を送ってきた姪が母の年齢に達し、同じような治療を受ける立場になったら彼女は絶対に治療を拒むでしょうね。

遠い故郷に痛みに耐える老婆を置き去りにし…生きる価値を見出せるのかな?いや、見出す為に頑張るんだろうね。