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無知の恐怖、チェックイン(2005年01月30日)

c20050130a.gifこの無知の恐怖シリーズは意外に好評のようです。私は自分の赤裸々な体験談を書くのは少し恥ずかしいですね。まぁ、皆さんが退屈しのぎに読んでくれるならそれでも良いかな?それにしても自分が行ってきたセントトーマスと言うのは何処にあるのでしょう?世界地図を見ても書いてないし…

そこでホテルのパンフレットからおよその位置が分かりました。アトランタから4時間なのですが、時差が1時間ぐらいあるらしく実際に飛行機に乗っていたのは3時間なのかな?キューバの遥か東、ドミニカ共和国の東側に位置する小さな島なのです。

僕らの泊まったリッツカールトンは空港から離れており一番東側の島の反対側にあります。空港から車で約30分の距離です。先週は一緒に付いたアメリカ人の夫婦はチェックインしホテルの案内を受けながら部屋に向かったのに…僕らはチェックインも出来ない有様の所でしたね。

そうなのです。日本からの話ではJCBのカードは使えないということでしたので、VISAカード機能がついているセゾンカードを持って行き、フロント係のお姉ちゃんに示したのです。日本から5泊分の現金を送金し予約リストを示し、万全を期して望んだのですが、何故か向こうのスタッフは奇妙な顔をして上司と相談しているのです。えっ!既に宿泊料金は払ってあるのに…どういうことなのだ。この三流ホテルが…そうです。証券マンはキレやすいのです。多くの証券マンはせっかちなのですね。どうなってるんじゃい。。。
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少し待っていて欲しいと言われたようで椅子に座って待つ事にしたのです。右の建物がそのフロント階がある建物です。一番上が3階で僕らはあそこに待たされていたのです。20分ぐらいすると、流石にいくらセントトーマス時間と言っても悪いと思ったのか部屋に案内されるのかな?と思ったら、この建物の右側にある建物の5階のラウンジフロアに案内され、そこでまた待たされるのです。

今度は2メートルぐらいある細長い感じの警察官を思わせる服装の黒人スタッフから、丁重なもてなしを受けます。何を飲みなますか?シャンパンとかコーヒーとか聞かれました。僕らはコーヒーを貰い、並んでいるケーキや色んなフルーツなどどうぞ好きに召し上がってくださいと言っているようです。

人間は不思議なものです。ただ理由もなく待たされるとイライラするのですが、同じ待たされ方ても丁重なもてなしを受ければ、機嫌は直るようです。説明によると、この部屋に来ると飲み物、食べ物、全て無料なのだそうです。朝食もここに来ると無料で食べれます。昼食やお茶の時間もそれぞれメニューが変わります。
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ただし17:00には、この部屋はクローズされるのです。要するに夕食以外は全部無料と言うことらしいのです。あのテラスで海を見ながら朝食を取るのです。しかし僕は…何故、前金を払ってあるのに部屋に案内してもらえないのかな?と思い、出来ない英語を駆使して、日本からお金を送ったんだよ。と文句を言ったのです。

どうも説明によると、クレジットカードの承認が降りないみたいで、2日たったら決済して欲しいと言っている様なのです。むろん最初から現金決済する予定だったのですが…あぁ、やはりカードは必要かな?と痛感しました。現金など何の役にも立ちません。カードが信用できないのは日本人だけかな?

ようやく、部屋に案内される事になりました。
何しろこのホテルのなかで4部屋しかないスゥートに泊まるのですから…あの背の高い黒人スタッフが荷物を持って案内してくれます。5階から1階へ一番、角の部屋に入り、「良い部屋でしょう」と、自慢そうに頭の良さそうなスタッフが部屋を案内します。

なんとトイレが二つあり、洗面所も二ヶ所あるのです。しかしこのホテルもウオシュレット機能が付いてないのです。なんじゃ、これは…今の日本ではどんな三流ホテルでもウオシュレットは普通なのに…最近、切れ痔には縁のない僕は大丈夫かな?と思ったのです。
何しろ、大量の出血をして一時は死を覚悟して大腸がんの検診を受けた僕なのです。あのファイバー・スコープの感覚は受けた人にしか分からないでしょう。おなかの中をぐるぐる回る虫が居るようで、ちょっぴり痛かったり…なにしろ、お尻を丸出しで、看護婦に見せるのですから、兎に角、恥ずかしいやら…痛いやら…検診の結果は、何にもなく、きっと切れ痔でしょう。言われたのを途端に思い出したのです。あぁ~

ここで迷ったのです。例のボーイにやるチップの額です。なにしろスゥートに泊まるお客だから…2ドルや3ドルでは安過ぎるかな?そこで10ドル札をあげて「どうもありがとう」と…実際は不満なのですが…笑顔で部屋に満足したように言いました。もっと英語が話せたら、どうして部屋に案内してもらえないのか、ハッキリしただろうに…そうすれば、こんなにイライラしなくて良かったのにと思った次第です。
株と同じですね。自分の買った株が下がると不安になり、売りたがる人はたくさん居ますが、下がれば下がるだけ喜んで買い増しをする人はあまり居ませんね。

多くの人は不安な心理には勝てないのです。なんで一日感覚の取引が横行しているのか…きっと不安だからでしょう。ディーラーでも大物になればなるほど、オーバーナイトの持越しが出来るようになります。多くのディーラーはその日のうちの決済が義務付けられていますが、ディーラーでも色々ですね。ファンドを見れば分かります。企業業績にあわせ、2年も3年も持ち続けるファンドもたくさんありますね。短期売買で財をなす人は過去に居たのでしょうか?不安な心理を克服し、株を楽しんで眺めれば良い。その為にはきっと正しい知的武装が必要なのでしょう。

英語を話せないと真相は分かりません。今でも、何故、何分も待たされたのか?不思議な気がするのです。しかし、この勝手な解釈が二日後の精算の段階で思わぬ事態に発展する事を、この時の僕は分からなかったのです。