今日の市況(2006年)(2006年12月14日)
かたる:NY市場は小売の状態が好調とか…相変わらず、消費だけは強いらしい。とりあえずクリスマス商戦はクリアし、年初にはマイクロソフトのビスタ需要が支えるので気にされていた電子部品株は軒並み高になってきたね。2~3週間前に予測していたシナリオの山が当たっている感じで、アルプスー6770、サンケン電気―6707など強い動きをしているね。
トロ:そりゃ鉄鋼株が、これだけ上がり、軒並み、株が上がっているのだから…誰が持っている株も上がるのが当然だね。
時代や:そうでもないのが、かたる銘柄だよ。何れも下値を張り付いている。どうなっているのか…トホホ。そういえば、昨日取り上げた三越―2779が上がっていたね。確かに理屈は分からないでもないが…
神主さん:日銀の稼動流動性の供給と言う金融政策により、ようやく設備投資に火が付き、全体の景気が暖まり、人件費が上がる。ボーナスは前年度より良いみたいだからね。これで来春、春闘で賃上げが実施され、個人の可処分所得が増え消費に繋がると、息の長い経済成長になるんだね。三越はブランド・メーカーだけれど…やはり腐っても鯛かね?
かたる:まぁ、慌てずに何度も手がければ良いと思うよ。一気に上がり続ける銘柄でも、ないと思うが…。確かに、今日はきれいに揉み合いを離れてきたね。このようなチャートは、最近増えているよね。僕の好きなソフトバンクもそうだよ。下のチャートを見てよ。今日の動きは、この揉み合いを離れる直前の印象だね。
トロ:明日は日銀短観が発表されるね。どんな数字になるのかな? アメリカ景気が減速すると、日本の景気はどうなるのかね? 先ほどの神主さんの話だけれど、まだ消費に点火するのかどうか分からないよ。逆に折角、ここまで回復したけれど、消費に点火せずに景気は後退する可能性もあるよ。過去、継続的な上昇期間はこんなに長く続かなかったよ。仮に消費に火が付くにしても、一度、景気が落ち込み、次の拡大期の可能性だってあるよ。
かたる:相変わらず、批判的な奴だな。アノマリー現象というのがあり、たしか12月は60%台、1月は70%台の数字で、日経平均株価は上昇する可能性があるんだね。これは過去の統計値の数字だね。
トロ:アノマリーなんか当てにならないよ。でも今年は悪かったから、僕も年末年始高になると思うけれど…相場はあまり強くも見えないね。大体、主役が見えない相場だからね。今の上昇を支えている根拠は、第三四半期の決算が発表されるときに、通期予想を上方修正するから、株が上がるという読みが多いよね。しかしアメリカ景気の減速は明らかで、その読みが株価に反映されてないよ。その点を日本株が、どう織り込むか?だから仮に1月に株が高いなら、空売りの可能性があるね。
時代や:じゃ、株高も美人薄命?
かたる:まだ株が上がらないのに…既に先の心配をしているのは、心配性の日本人らしいね。だいたい、お前のような人間が、日本を暗くしているんだね。他人批判ばかりだよ。ヒーローが生まれたら、みんなで称えなくてはならないよ。そうして、やる気を日本中に起こし、エネルギーを貯めないと。日本の労働生産性は非常に低いんだね。どうして、こういう国になったのかな?
神主さん:バラ積み船の市況が上がっているという報道の割りに、海運株の上昇はなかったね。かなり上げていたので、既に織り込みなのかな? 鉄鋼はこのあと休まずに上がり続けるのかね?
かたる:仮に上がるにしろ、やはり乖離調整は必要だよね。僕はその間に休んでいたソフトバンクなどの新興株が上がると思うよ。そうしてソフトバンクが休めば、もう一度、鉄鋼へ行くかもしれないが…。既に1割以上も株価が上がり、業績の上方修正を織り込んでいるよね。だから、ここから買うとすれば…目先のディーリングだけじゃないの?
時代や:と言うことは…他に儲かる銘柄は何があるの?
かたる:だから上がってない株でしょ。まぁ、そんなにあせらずに、のんびり投資を手がければいいよ。たまにはバリュー株投資の研究もいいんじゃないの? 四季報が発売され、この休みに検証してみようと思うよ。いい銘柄が見つかるかもね。それではまた明日。
投稿者 kataru : 2006年12月14日 18:47