今日の市況(2006年)(2006年09月20日)
かたる:遂にヘッジファンドの巨額損失問題が話題にのぼっていた。アマランス・アドバイザーと言うヘッジファンドが、50億ドルの損失を天然ガスの取引の失敗により発生させたと言う。数年前、LTCMの破綻が世界の市場に影響を与えたけれど、今回は規模の違いもあるせいか大きな影響はなかったね。しかし、この動きは重要な兆候だね。このところ原油市況も下がっており、他に波及するかどうか…
トロ:まぁ、お前と似たようなもんだね。
かたる:そうだね。しかし驚いたことに…昨年の8月からみると意外に損失は少なく、中には儲かっているお客様がかなり居るんだね。ビックリした。みんな損をしているかと思ったら、昨年の8月から今年の8月の1年を見ると、多くのお客様は利益になっているんだね。きっと昨年の後半の上げもすごく、今年初めの儲けが大きかったので、最大利益地点からの落ち込みが大きいので、精神的なダメージが、かなりきついんだね。
時代や:よく言うよ。これだけやられれば、大変な損失だよ。
神主さん:やはり欧州筋は強気のようだよ。知り合いの証券マンに聞くと日本株に対し強気だよ。このところ住友チタニウム―5726の株式分割取りに動いているようだよ。
かたる:そりゃ、先行きの見通しも良いし、業績も良いからね。しかし誰が最後を買うのかな? 仲間内のファンドで玉を買えば、浮動株が薄れ株価は上がるよ。しかし素材株をいくらなんでもここまで買うのは馬鹿だよ。アホらしい。
神主さん:今度はシリコンウエハーでチタニウムの再現を狙っているとか…
かたる:本当かね? しかし考え方は分からないでもないね。信越化学―4063とSUMCO―3436で60%を超えるシェアがあるからね。コマツ電子―5977を買収しSUMCOに勢いがあるかな?
神主さん:そうそう、香港のA君もそう言っていたし…、オランダのファンドなんだけれど、中東から資金が入っているらしいよ。
かたる:アメリカ景気の軟着陸が決まってきたし、世界的に株は高くなり始め、CRBに見られるようにインフレ懸念は薄れている。ラリーが再現される可能性が出てきたね。
時代や:何を言っているのよ。追証が迫っているのに…。楽天―4755などはストップ安だよ。
かたる:僕も期日が迫っており、少し売ったけれど、思った以上に底値は硬い印象を持ったね。ソフトバンクも売り仕掛けが入ったみたいだが…なかなか叩けないよ。サンリオ―8136株を、実はセガサミー―6460が買っていたという。辻さんはどうするのかな? 面白くなってきたね。

このように、空売りを安易にやると、痛い目に会う可能性があるね。先回の熊谷組―1861もそうだけれど…、外人投資家の優良株買いに、合わせて、個人投資家好みの新興株の反転か…新政権も決まり、ようやく明るい兆しが出てきたぞ!
時代や:また、だまされるの?
トロ:アメリカ景気後退の動きは、まだ消えてないよ。既に電子部品では、在庫が増え始めているよ。仮にクリスマス商戦が空振りになると大変な事態になるよ。この時点で安易な強気は禁物だね。
かたる:じゃ何故、半導体関連株が強いの? 信越化学は工場の新設だよ。半導体への需要見通しが明るいからじゃないの? 増え続ける携帯電話、薄型テレビは半導体の塊だ。今日は下げているが、東芝―6502なども、ねらい目かな?
時代や:そんな株はどうでもいいが…楽天にとどまらず、ヤフー―4689も新安値だよ。本当に新興株も上がるの?
かたる:2000年のITバブルと、今回の新興株の理想買いを一緒にしては、間違うと思うよ。ヤフーもPER評価できる水準まで、株価が下げているからね。
トロ:当たり前じゃないの。既に成長率は落ちているよ。この成長では、高い評価はできないよ。
かたる:僕は思うよ。M&Aでも、なんでも売り上げが伸びているうちは、評価できるね。そりゃ、理想は増収増益だけれど、一時的な利益の落ち込みはあるからね。これから新興株の中でも差別化されるだろうね。買われる新興株と横ばいの株と…
時代や:そうそう、昨日言っていた、大きく買われるのは新興株だというのはどういうことなの?
かたる:基本的に利益の伸びは大きいのは新興株だよ。若者の消費パターンを見ると分かるよ。最近はネットで買い物をする人が非常に増えている。理由は安いからなんだね。仮に店舗で販売すれば、店の出店費用や人件費、光熱費がかかるけれど、ネットなら倉庫だけですむよ。故に、同じ品物が市販価格より3割安で買えたりするよ。この世代は30歳代が主だろうが、これからどんどん増えるだろうね。期待しているのはキャッシュレス時代に向けた動きだね。ネットと現実の融合地点がまもなくやって来るよ。だからソフトバンクも目が離せない。
新興株の株価は大きく下がったが業績は伸びている。過剰な期待感が失われた現在の株価から相場が復活するんだね。当然、最初に取り組みが拮抗した熊谷、サンリオなどの流れである。夢があるソフトバンクなどの取り組み拮抗銘柄が狙われるのは道理だよ。業績見通しは、一部の先の見えないアナリストの勝手な見込みだよね。サンリオはセガサミーが買っていた。ソフトバンクにも再び外資系が、既に絡んでいても不思議ではないね。僕らは、いつも後で、その存在を知るんだね。最大の株の好材料は株価が安くなることだよ。
トロ:まぁ、期待をするのは勝手だよ。誰も他人の夢まで手を突っ込めないからね。
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株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ投稿者 kataru : 2006年09月20日 17:47

