今日の市況(2006年)(2006年09月08日)
かたる:最近の米国市場では、利上げは中断ではなく中止で、来年には利下げの観測もあったけれど、労働コストの発表辺りから、ひょっとすると利上げがあるかも…との変化があるが…。まぁ、実際のところは分からないが、僕は利上げ局面は既に終っているのだろうと思っている。本日の日本株はSQで、寄り前の状況は100万程度の売り越だったが、直前に91万株ほどの買いが入り、10万程度の売り越しで波乱なく通過。その後、売りが一巡し買いが優勢になる。現物市況が強く買いが先行していた。
時代や:いや、寄り前はソフトバンク―9984の2000円割れかと思いビックリしたね。
かたる:そう。お客様が買ってくれるか、分からなかったけれど、下げたら買うつもりだったのに、昨日の下値位置止まりで…2140円までだったね。その後は、切り返し2220円か…まぁ、こんなものかな?
トロ:昨日の市況を読んだよ。400円の双日―2768が500円になるなら25%の上昇。2210円のソフトバンクが2765円の上昇なら同じように25%の上昇だが、何故、双日は取り組まないで、ソフトバンクを手掛けるの? その理由が聞きたいのだけれど…
かたる:そうだね。同じ上昇率だね。しかし双日は来年の話で、ソフトバンクは今年、しかも9月中だと思うよ。更に上がったあとの展開に、更なる上昇の夢があるかどうか? 双日はどんなに頑張っても、600億円前後はかなりの数字だよね。しかしソフトバンクは違うよ。一番大きな違いは、市場への影響力だね。仮に同じスピードで株価が上昇しても、双日は全体相場に大きな影響を与えないが、ソフトバンクは新興銘柄群に、かなりの波及効果を与えるね。
僕は全体相場が大きく上がるようには考えていない。何故なら、安倍政権の政策が見えないから…3代目の若造だから市場はかなり冷めた評価をしているだろう。まぁ、当然だね。百戦錬磨の官僚組織を敵に回す改革はできないと見るのが一般的だね。しかし、ここにメスを入れないと日本株の上昇は見えない。まぁ、どっちにしても相場はボックス圏を、当面、推移するのだろう。
その中で上がる株を探す事になるね。大変な作業だよ。精密などが欧州への輸出で為替差益が生まれ、増額含みと言っても差益だから、たかが知れている。
故に、狙いは二つ。中小型株の業績変化の大きな銘柄の物色か? 仕手株だろうね。幸い、年初から新興株は売りに売られ、かなりの下落率を示している。既に8ヶ月も売っているので売り物がない。そこに取り組み妙味が生じている銘柄が数多くある。
神主さん:と言うことで、代表的な銘柄のソフトバンクを…ということだね。
かたる:うん、まぁ、そう言うことだね。取り組み妙味を頼りにしているので、そう大きな期待は出来ない。例えば今日、値上がり上位に顔を出しているGMO-9449なども取り組みが拮抗しているね。ソフトバンクと共通の流れ、かたる銘柄のCも、かなり取り組みが拮抗し、下値が堅くなっている様子が、下のチャートから窺えるね。そう見えないかな?

狙いは、このような銘柄だね。年間を通じて下げ相場で、信用銘柄で取り組みが拮抗している。探せば、目先、仕掛けることが出来る銘柄はゴロゴロしていると思うよ。おそらく秋相場は、そのような銘柄の値戻しの相場の流れに歩があると考えているよ。変化率の高い小型株も良いが、小型ゆえに板が薄いからね。かなり調べないと難しい。
時代や:何故、銀行などの大型株じゃ、駄目なの?
かたる:もともと業績相場の基本は中小型株だよ。大型株の多くは既に金融相場で充分上がっている。みずほ―8411を取り上げてきたのは2003年からだよ。(まぁ、実際はその前からやってきたが…)最安値から20倍近くになっている。あの大型株が20倍だよ。これ以上、上がれという要求の方が、無理な欲望だね。本来、業績相場で買われるべき優良株の多くは、実は、国際優良株でグローバル企業ばかり、海外動向が好調で業績が良いために、早くから相場が上がっている。だから、あまり魅力はないね。
あるとすれば、業績不振の長いソニー―6758など銘柄だが…此方の出番は安倍政権の行方を確認してからで十分だろう。まぁ、当面はボックス相場を覚悟して、仕手がかった(取り組み妙味)銘柄へ挑戦せねばなるまい。どの株もそうだけれど、最初の出だしは重い。段々、加速すると売り残が生きてくる。カラ売りの真価は、株価が高くなればなるほど、飛び跳ねるんだね。売りは際限がなく恐いものだよ。安易に相場が安いときに、売るものじゃないね。それでは、また来週。
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株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ投稿者 kataru : 2006年09月08日 16:54

