今日の市況(2006年)(2006年09月05日)
かたる:アメリカはお休み。欧州株は高い。朝方、利食い売りに押されていたが、ソフトバンク―9984など…個人投資家好みの新興株が戻し始めると、次第に全体に影響を与える展開に見えたけれど、一方では、日経新聞報道の新日鉄―5401など大型株も堅調な展開。造船株も引き続き買われている。
トロ:時価総額は530兆円を越え、PERは20倍に近づいている。騰落レシオは125と警戒ラインに高止まり、そろそろ戻り相場の分岐点じゃないの?
時代や:えっ? ぜんぜん、持ち株は戻ってないよ。既に戻り相場が終わりなの?
かたる:戻り相場などと、考えるからおかしくなる。僕は7月の下旬に株式教室にて、業績相場に突入した可能性を示唆したよ。どうもその通りの展開になっているようだね。欧米に比べPERが高くても金利は低いからね。計算はしてないがイールド・スプレッドの観点から考えれば、多少、PERが高くても納得の範囲だね。日本は0.25%、米国は5.25%、ユーロ圏は3.0%、イギリスは4.75%、因みにオーストラリアは6.0%でニュージーランドは7.25%だよ。
一般株が大きく上がっているが、個人好みの新興銘柄も戻っているが、戻り率に差が生じ、強い銘柄とそうでもない銘柄に分かれつつあるよ。具体的にはチャート波動を見ると良いね。強い銘柄は株価が25日移動平均線を下回ってないね。
神主さん:じゃ、ソフトバンクは完全に下回ったから、弱いグループなの?
かたる:む~。評価は難しいね。この株を仕手株だと仮定すれば、このような動きは想定内で、振るい落としの動きは取り組み妙味を増し、将来、面白い展開になるよ。仕手株と言うのは育っていく過程より、上に行くほど取り組みの価値が出てくるんだね。分かるかな? 多くの新しい市場参加者は経験がないと思うが、カラ売りを安易にすべきではないね。
昔の誠備事件や住友鉱山―5713などの産金相場はすごかったね。今は空売りがストップになるので、大きな相場が期待できないが…ソフトバンクは何れ注意銘柄になり、規制銘柄になる可能性が高いね。あまり当局が規制するのはどうかと思うが…。まぁ、せめて2765円を超えた段階になったら、注意銘柄にしても文句はないが…これだけの出来高を誇っているのだからね。安易に規制をかけるべきではない。
トロ:なんで…そんな危ない銘柄を好むのかね? 他にいくらでも儲かる株があるのに…
神主さん:そういえば、しばらく登場してないが、かたる銘柄、本命のベンチャーリンク―9609のチャートは素晴らしくよくなってきたね。いよいよ、新値に向かうかね? この銘柄は25日線を割らずに非常に強い動きをしているね。
かたる:さぁ~。みんなは節操がないよ。少し上がればガヤガヤと、少し下がればビクビクと…。本当に付和雷同の投資家が多いね。何度も言っているが、かたる銘柄の選定は、業績が背景になっている。その業績は、株価が上下するように変動しないよ。良くなれば数年間、業績は上向くよ。ベンチャーリンクは、長年、常に減額修正企業だったよ。決算予想数字を常に減額していた常習犯だった。ところが、今回の決算は、初めて増額修正企業となったんだね。この意味を良く考えれば、馬鹿でも株価の行方は分かるよ。ところで、最近、HSBCの高額所得者のA君の話を聞かないよ。今、彼はなんと言っているの?
神主さん:うん、Aと言う株を、買っておけって…
かたる:そうか…なかなかいい会社だね。そういえば、彼は昔、富士フイルム―4901を買うとか言っていたね。あれから、ゆっくりだけれど、最近、上がってきたよ。機関投資家と言う連中は、あの程度の上げで充分なんだね。まぁ、僕は営業資産も少ないし、お客さんも居ないから、常に当たり続けなければならないよ。
数ヶ月掛かって2割程度の値幅じゃ商売にならないね。その点、ソフトバンクは1日で5%程度動くのだから、人気になるわけだよね。やはり個人投資家はボラティリティーの高い銘柄じゃないと、付いてこないからね。
神主さん:これからソフトバンクはどうなるの?
かたる:そんなことが分かれば、この世界に居ないよ。僕は株が下手だから、未だに外務員なんだから…株が上手ければ、今頃、南の島のオーナーだよ。ただ、確かに構想としては新日鉄などの選択肢もあるよ。しかし新日鉄は持ち合いを推し進めている。この動きは時代に逆行しているよ。本来なら、利益を自社株買いに向け、浮動株を吸い上げ、適正株価に押し上げなくてはならない。TOBの危機感があるなら尚更だよ。
今期こそ、新日鉄は素晴らしい株主還元を実施している。なにしろ1000億円の自社株買いだからね。配当を含めると、かなり高い配当性向になるよ。満点だね。しかしこれまでの対策がお粗末だね。ミタルの影響で慌てたのだろうが…上場企業の社長は「他山の石」として真剣に株主還元を考えるべきだね。TOBが掛かってから慌ててもしょうがないよ。
時代や:かたるが期待していた北越製紙―3865へのTOBは不発に終ったね。
かたる:野村―8601と言うアドバイザーはお粗末だね。勝負にならないのだから…TOBをかける事に意義があると慰めの評価をしているが、結果は失敗だからね。情けない集団だ。先ず、抜き打ちにTOB宣言をして、直ぐに大株主へ役員総出で挨拶に向かう。そうして従業員には手紙攻勢とはかけ、理路整然と合併の効果を訴えるよ。
それにしても、第四銀行も北越も興亜損保も…更には日本製紙など、どうやって自社の株主に今回の行動を説明をするのだろうか? それらの役員に、機会損失の株主代表訴訟をしたら、勝訴できるんじゃないのかな? 新日鉄も北越紙もそうだけれど、日本の経営者のレベルは非常に低いね。TOBが嫌なら、MOBで買収して非公開にすればいいよ。北越製紙の三輪など、将来、経営が苦しくなった時に、社員に説明できるのかね? やはり僕には分からない。僕が社長なら条件を絞って、好条件を引き出し合併するけれど…
今回の報道では北越社内の組合幹部の話は出てきたが、若年社員は王子とのTOBを望んでいたんじゃないのかな? そのほうが競争に勝てるチャンスが増えて将来的に安定し、従業員にとってプラスだと思うが…やはり株と同じで、僕には分からない事が多いよ。
神主さん:これからの相場展開は?
かたる:ミクシー人気が新興市場を盛り上げるかも知れないが単発だろう。ミクシーの売上は48億円程度の会社だからね。155万円だとすると1092億円? すごい金額だね。僕には理解できないよ。金融庁は上場審査の強化を求めているが当然だね。9月14日にマザーズに上場するが、目先は人気になるだろうが…あ、ぶ、な、い匂いがする。
時代や:しかし、楽天は6億円あまりの年商で、495億円を調達し世に出たんだね。
かたる:鶏と卵か…証券市場は新興企業を応援しなくてはならないが、あまりに現状とかけ離れた価格を付けるのは株式市場のゲーム化を促進させ、目先は投機だから良いが、中長期的に市場を冒涜する事にならないかな? 少し心配だね。
トロ:お前にしては珍しい発言だね。…と言うことは、中旬まで株は強く、その後は弱い展開を予想しているわけだな?
かたる:僕の当たらない予想など、どうでもいいよ。さぁ、頑張れソフトバンク!
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株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ投稿者 kataru : 2006年09月05日 18:55

