今日の市況(2006年)(2006年09月01日)
かたる:NY市場もお休みのような展開だけれど、日経平均株価は高いけれど、証券マンも個人投資家も冴えない心境かな? しかし住友不動―8830やテルモ―4543など上場来高値を更新する銘柄もあるのだが…。これらの銘柄に対し、個人の人気度合いは今ひとつ。やはりワクワク感がないのだろう。しかしオリンパス―7733が作っている「ミクロの決死隊」のようなカプセルの内視鏡はすごい技術だね。このような技術革新はワクワクするけれど…
それに引き替え、最近こそ人気が下火になっているが、インターネットの広がりはどんな形に変化するのか? 未だに激しい技術革新が続いている様子。僕は携帯電話のネット化が進み、コンテンツ勝負の時代が来ると思うが…残念な事に、今日は楽天―4755が新安値を更新してしまった。目先筋の空売りが主体だろうが、買えない理由があるのだろう。一つは業績不振が上げられる。利益に対する証券業のウェートも高い。
まぁ、今回のクレジット事業の分割は、既存のシナリオで特損計上なので問題は大きくないが、いつも引き合いに出されるのがTBS―9401の株式の含み損の話。おそらく値下がり度合いが低く、会計上問題がないのだろうが、やはり減損処理すべきなのだろう。反面、PERの割高感が消え始め、チャンスだとは思うが…新たに買う気持ちになれない自分が存在するね。
神主さん: …ということは、他の新興株に波及するから、未だに新興株は二番底を確認できないという事かな?
かたる:まぁ~、その可能性は残るね。しかし本日のソフトバンクを見ても分かるように、おそらく、引けに掛けての買いはカラ売りの買戻しなのだろう。再び2000円割れを狙った仕掛けの買戻しと思われるが…このような現象を見ると、相当、整理が進み売り物がないように感じるね。
トロ:故に、来週は二番底形成に向かい、高値を追う展開になるだろう? …と言いたようだね。
かたる:人の気持ちを先読みするね。その通りだね。今週は値固めに終始したが…とりあえず、来週は戻りの動きに入るのだろうね。そうして2480円を抜き、2765円を抜く相場になると、この株の「空売りの真価」が発揮される相場になるんだね。
時代や:じゃ、楽天の動きはどう解釈するの?
かたる:株価波動が他の新興株と楽天は違うんだよね。でも、ここから下げてもチャート上は、下値はたかが知れているよ。余裕があるなら買いから入るんだけれど…最近はお客様も余裕がなくなり、手を広げるのを嫌がるだろうからね。仕方がない。今回はソフトバンクだけにしようと思うね。
今日はなんだか寒いね。東京は小雨が降り、風が少しあるせいか、この季節にしては寒さを感じる。しかし今年の夏は、冷夏で日照不足で豪雨の被害が多かったね。
時代や:ここは天気予想のページじゃないよ。
かたる:そうそう、面白そうなゲームと言うか「CUBE WORLD」と言うのを発見したよ。早速、注文してみたよ。此方は、その詳細のページだよ。早く届かないかな? 面白そうだもの。
時代や:それじゃ、まるで玩具やさんじゃないか。
かたる:相場はそんなに弱くないね。今日は造船株が上がっている。この業種は現在の業績数字に株価は見合わないが、残存受注の安い建造船がなくなり、鉄が高くなってからの受注が増えるので業績は上向きなんだよね。しかしPERは高いね。
上場企業の業績見通しは従来どおりだが、ここに来て新CPIの数字が低く、長期金利が低下しているからイールド・スプレッドの観点から、株は上に行きたがっている。SQに向け踏みを誘う動きもあり、新興株が安い割りに日経平均株価はしっかりしているね。
トロ:まぁ、お前の読みどおりに相場が動かなくて可哀相だね。しかし、そろそろイラン情勢の動きをめぐり、現在は原油価格動向が沈静化しているが、先は分からないよ。イスラエルがヒズボラを叩いたが、イランが武器などを供与している事は明らかで、制裁をアメリカは強引に主張するからね。今度は間違いなく制裁を発動するね。不穏な動きは株式相場に影響を与えるよ。
それに北朝鮮の動きは…中国入りしたのか、これからするのか分からないが、周りの環境は不透明だよ。このような環境の中で儲かってない個人が株を買える道理がない。もともと新興株など、機関投資家はあまり買わない株だよ。個人が買わなければ、一体、誰が買うの? だから、新興株なんて上がらないよ。
かたる:どの株もそうだが…まもなく楽天もこの域に入るが、新興株は2003年の秋の株価位置に逆戻りしているよ。この株価位置は、みずほ―8411が20万~30万の株価位置だね。僕が言いたいことがわかるかな? 期待値が相場を押し上げすぎたのは事実だが、既に充分、株価は調整しているから、株はやはり買い場だよ。どうしても、みんな目先ばかり見すぎだね。
安値を買おうとするから、もう少し待とうとか思うが、上手に買う必要はない。少しずつ買い下がればいいだけの話。本業の業績が伸びている企業なら、特別損失があって赤字でも構わない。焦点は本業の業績の推移だよ。分かるかな? 株はその方向性が非常に重要なんだね。一株利益がいくらだから、PER何倍で、株価はいくらまで買えるとか…一般的には考えるが…僕は違うよ。会社の業績の伸び率や加速度を基準に、方向性が伸びていれば買い上がればいい。自分が考える株価基準より、市場が決めた株価が正しいケースもある。分かるかな?
トロ:どうかな? 株価が充分安いなら買いが入るはずだよ。ところが新興株には、なかなか買いが入らない。やはり、まだまだ株価位置が高いんだね。それにどれも似たようなものばかりで目新しさがないよ。楽天もそうだが、証券をやり、サラ金をやり、物品販売をやり、ヤフー―4689にしても、みんな同じことの横並びだね。これじゃ、高い成長評価は出来ないよ。
かたる:確かに、その点は反論しないよ。だから淘汰されるのだろう。いよいよ乱立から本物が残る時代になるんだね。
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株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ投稿者 kataru : 2006年09月01日 17:33

