今日の市況(2006年)(2006年06月19日)
かたる:NY市場も東京市場も小動きに終始した展開だったね。おそらく警戒感を抱いた市場は時間の経過と共に傷が癒え、株価は回復するのだろうね。次の主役はなにか? それを探すのは難しいけれど、当面は株価の一段安の警戒は要らないだろう。
トロ:どうかな? アメリカ景気の失速懸念は残っているし、中国は固定資本投資への警戒感から預金準備率の引き上げに動き、関連業種の動きは鈍るだろうし、新たに北朝鮮がミサイルを打ち上げるかもしれないよ。このような地政学的なリスクも誕生し、株を買う根拠はますます希薄だよね。
時代や:株を買うなんて…、もう一段安したらどうするんだよ。ようやく市場は小康状態を保っているが、いつまた下げだすか…ヒヤヒヤして相場を見ているよ。
神主さん:そうだね。今日の売買代金は1兆7305億円と昨年の10月以降8ヶ月ぶりの低水準の商いとか…お客様の売り買いもバッタリと止まったね。
かたる:僕は「もう少し損切りをしませんか」とお客様から連絡を頂いたが、注文を断っちゃった。本当は買いだと思うが…大きく取れそうもないので、買いを入れるタイミングを躊躇するね。しかし、一番、確率が高いシナリオは、先日、述べた通り、一旦上がり2番底を模索し、秋の総裁選後に上昇と言うパターンだけれど…案外、このまま上昇するシナリオもあるかもね。
トロ:お前だって、色んなリスクを知っているくせに…何故、強気なのか根拠を示さないといけないよ。
かたる:何度か述べているが、今回の株安の原因は色々あるが、一番の原因は日銀の金融政策だね。徐々に資金を引き上げるべきだったと思うが…実際は3月9日に政策発表し、既に25兆円ほどの資金を引き上げちゃったんだね。僅か3ヶ月だよ。福井さんに、この影響の概念があったかどうか? 疑わしいが…その為に日本を始め世界中の株式が下落した。
何故、日銀が16日に「準備預金残高」と「当座預金残高」の見込み額を発表し、16日に当座預金残高が12兆9000億円程度、準備預金残高が7兆4000億円程度と発表し注釈に郵政公社の準備預金の非適用先分が5兆5000億円だと解説したか?この意義を考えるべきだね。土曜に日経にも載っている。
おそらく、株式が下がってきて日銀の資金引き上げが原因との読みが出始めてきたので、「既に削減は終了した」と市場の誤解を解くのが狙いだったのだろう。分かるかね? 13日の火曜日に株は暴落し、日経新聞では盛んに10兆円攻防を解説していたが…実態は違うと日銀が反論した。
時代や:どうも分からないね。その事が、それほど重要なの?
かたる:日銀内部にも当初、25兆円もの資金を簡単に削減できないと福井さんに進言した人がいたらしいよ。しかし彼は学者みたいなもんだからね。ヘッジファンドのキャリー・トレードの実態などの最新の金融知識が、日銀内部には乏しいのではないかな? 実際にどれくらいのお金が流れているか把握する統計もないし…
僕は株安の一番の原因は直接的な資金の引き上げだと思うね。13日のロイターの報道で世界の株式時価総額が2兆ドル減ったと報道されていたが、この原因は紛れもなく日銀のコア・マネーの引き上げだね。その動きに終止符が打たれたので、株式の下げの心配はなくなるよ。
時代や:しかしトロが主張するアメリカ景気の減速説や中国経済のブレーキは?
かたる:感じてよ。仮にアメリカ景気の減速が現実になったら、一番被害を受けるのは、日本ではなく当事者のアメリカだね。そのアメリカ株が日本株より下げてないんだよ。中国は減速と言っても加熱を抑える減速で継続的な成長路線は変わらないよ。成長のスピードが多少落ちるかもしれないが…日本の2倍、3倍以上に伸びているんだよ。
本当に…日本人は悲観になると、とても心配性だし、少し良くなると行け行けドンドンで…呆れる国民性だね。ハッキリした下げの要因が取り除かれたわけだから、株式は安定し次のステップを模索するよね。まもなく市場はその事に気付くだろう。
神主さん:それなら株式は買いになるよね。業績は良いし…成長路線があるのだから…
かたる:うぅ~。難しい。僕がたびたび新日鉄―5401を批判し、セブンアイ―3382引き合いに出すのは訳があるよ。日本株が更にドンドン上がる為には、買収の事前規制を導入するのではなく、利益を自社株買いなどに振り向けないとならないね。確かに効率化経済への批判もあるが…その論争はさておき、自社株買いが時価総額を上げ、GDPより高い評価を与えるんだね。取引所が統合されるように、既にIASの導入により、世界は一つなんだよ。
時代や:ちょっと待って!IASって…何?
かたる:物忘れが激しいね。International Accounting Standards(国際会計基準)のことだね。世界の会計は統合されている。日本の会計法も変わっているよ。この動きはBIS規制に絡まって起こっているよ。僕が、昔、何度か解説しているね。
神主さん:BISは銀行の自己資本比率規制などだよね。
かたる:うん、その為に過剰借り入れ企業が淘汰されたんだね。官僚社会主義の考え方の人は既に善し悪しの論争段階ではないんだね。決まったことなの。世界の枠組みの中で…だから90年代に「塗炭の苦しみ」を僕らは味わってきたんだね。
僕が何故、株式相場にガンガン強気なのか? まともな経営者が経営すれば、日本の企業は高収益企業に変貌するんだよ。おそらく2007年度からTOBが一段と活発になるね。フジテレビ―4676や、阪神―9043などは、子供だましの前哨戦に過ぎないよ。来年はあっと驚く企業がTOBされるようになるよ。
その防衛に、時代を戻すような持ち合い株制度を復活させるなんて…古典的な馬鹿経営者だよ。既に銀行も国際競争を問われ、持ち合い株など非効率な資金投資をすれば株主総会でどう言い訳をするの? 三菱銀行―8306など馬鹿じゃないかと思うよ。
トロ:時々、持ち合い株式の話題で三菱銀行が引き合いに出るが、持合いなどしているの?
かたる:さぁ、僕は知らないが、金融新聞で持ち合い要請があり、応じていると書かれていたよ。あれは「不敗の投資家」のコラムだったと思うよ。話を戻すが、だから株式の下げは終わり、上昇を模索している段階だと思っているの。更に最近の双日―2768などの信用取り組み推移をみていると、ひょっとすると二番底は浅く、このまま本格的な上昇波動に移るかもしれないと思い始めているんだね。しかし先のことは分からないよ。
トロ:強気のかたるも、かなり疑心暗鬼だね。
かたる:やられたからね。はぁ~。さて、今日はここまでだね。また明日。
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株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ投稿者 kataru : 2006年06月19日 17:26

