今日の市況(2006年)(2006年04月07日)
かたる:昨日の東証一部の時価総額は572兆円だという。わが国のGDPは名目で507兆円、実質では547兆円だと言う。既に実力を上回り、期待値の領域に入ってきたわけだね。しかし現実の経済では大手銀行は、未だに公的資金返済を完済していない。一方、空前の好況を謳歌している業種(鉄鋼や機械など)もかなりある。だから日銀が量的緩和を解除しても、当たり前だと言う空気も生まれているね。
時代や:なにか最近、株が上がっているのに、不満そうな意見が多いね。そんなにGDPの数字と時価総額の比率が気になるの?
かたる:気になるね。今日の日経新聞にはITバブル時の時価総額と現在の業種を比較してあった。銀行の割合は9.0%⇒13.6%になっていると言う。電機は20.7%⇒13.4%へ、なんと通信が15.0%⇒5.0%に激減しているね。この変化は面白いね。
さっき読んでいたら、2003.5.6の「今日の市況」に、こう書いてあった。
『今日の金融新聞のように、年金基金は国債など債券を売り株式を買うべきだと思うね。本来なら正常な投資判断ができる筈の年金が、何故、株式を大量に買おうとしないのか? 此処が問題だよ。運用難に陥っているのに、10年で0.6%の国債を買う? キチガイだね。1兆円で60億円だよ。10年間で600億円にしかならない。
みずほFG-8411はバブル期より1/112だよ。10年間持っていれば、7万円が30万円位になることもあるだろうに…1兆円でなくて1000億円でいいよ。そうしたら4285億円になる計算だよ。たった1000億円で、5兆円以上の運用利益をもたらすんだよ。年金運用者の人がまともな人種なら、銀行株を、今、買うよね。年金基金で買わないのは犯罪的な行為だよ。適格な運用能力がないのなら早く辞めるべきだね。』
当時の株価は非常に割安で、PBR1倍以下の株が実に60%以上あったんだね。僕はあの当時の運用担当者の姿勢を痛烈に否定していた。株を売り債券を買っていたんだね。時間が経つと分かるけれど、その真っ只中に居ると、なかなか世界が見えないようだね。そのファンド・マネージャー達は、今、銀行株を買っていると言う。呆れる限りだよ。
時代や:どうも分かり辛いよ。かたるは、今の日本株は割高だと思っているの?
かたる:分からないね。しかしあの当時、たしか、みずほは1兆円増資を敢行したんだね。株価が一株10万円だとすると、10倍になり10兆円の時価総額になっている計算だね。誰が考えても、たった3年で10兆円は、買われ過ぎじゃないのかな? 僅かな期間で1兆円が10兆円に化けたんだよ。
1987年に金融株の多くは天井を打った。…が、日経平均株価の天井は2年後の1989年だったね。そんな事例もあり、早いかもしれないが、僕らは、既に金融相場銘柄から手を引くべきなのだろう。代わって、業績相場の銘柄群に資金シフトをさせなくてはならないね。季節は変化しているよ。
トロ:じゃ、電機を買えば、いいじゃないの。何故、村田―6981などの有望銘柄を売るの?
かたる:別に買っても良いよ。しかし金融相場から業績相場に移行する局面では、通常、季節感を感じさせる為に、中間反落があっても不思議ではないね。僕はその動きを警戒しているよ。今日は民主党代表に小沢氏が就任したと言う。自民党の大量当選を受け、次回の投票では、民主党の復活も期待されるだろう。その前に自民党の総裁選が行われるが…、果たして小沢氏に対抗できる雄弁な市場主義者の代議士が居るのだろうか?
そんなことを考えると、秋の総裁選後の相場を見てから動きたくなるよね。…と言うことは、リバンド相場のあと、下げ相場は必ず来そうだよね。その点のスケジュールが背景にあり、やはり、僕は6月に天井説を支持する理由の一つだね。
神主さん:しかし経済は好調だし、非の打ち所がないよ。
かたる:日本人は単純な国民だからね。目先の動きに一喜一憂する。上がれば買いに来るし、下がれば売りに来る。実体経済の状態も関係ないのだろう。
時代や:その割には、今日は買っていたようだね。
かたる:銘柄に、よりけりだよ。銀行株が買われるということは、再生銘柄も買われる道理が成り立つね。だからダイエー―8263、双日―2768に期待しているよ。更に株価位置が低い銘柄も、上がっても良いと思っているね。
時代や:分かり辛いね。下がるようなことを言っておきながら、実際は買いに入っている。どうも、言っていることと、やっていることが、シッチャかメッチャかだね。
かたる:僕自身、迷いがあるのだろうね。幾つかのかたる銘柄が新高値を取ってから、全体の相場が下がるべきだと言う考えもあるからね。だから下げた銘柄は買っているよ。
トロ:お前はこのまま6月まで、上がると思っているの?
かたる:乖離は個別銘柄では大きいものもあるが、全体ではそれ程でもないね。6月のボーナス・シーズンで、僕は一旦、全体相場は天井を付けると思うよ。何故なら、儲かり始めた機関投資家と投資信託は6月の資金シフトに対応する為に、証券会社の自己売買部門を交え、玉の争奪戦が起こると思っているよ。それまでのプロセスは、一旦下がり、それから上がるのか? それとも、このまま上げ続けるのか? サッパリ分からない。故に、安ければ買い、高ければ売りたいね。
今の相場は難しいよ。友達からの運用も頼まれているが、資金力があるなら、継続的に買えば問題ないが、少ない資金だと買い続けることが出来ないから、やはり慎重になるね。新しい銘柄を入れるべきか? それとも動きのいい銘柄を入れるべきか? 悩むね。
時代や:ところで、双日に協調融資の話しが出ていたね。
かたる:基本的に銀行が長期資金融資をすることは、財務内容に一定の評価を与えた事になるね。…と言うことは、優先株の消却も念頭に入れても、普通の株式扱いになり始める時期なのだろうね。来週は楽しみだね。多くの読者を含め、心理的には売りたいのだろう。
もう一つのベンチャーリンク―9609も日本エル・シ・エー―4798の第三者割当増資を5億円も受けたんだね。数年前までお金がなくて、第三者割り当て増資を受けていた会社が、今度は恩返しか? 既存のビジネスが軌道に乗っている様子を、窺わせる出来事だね。
トロ:どっちも、どっちの会社だよ。仲間内で「むじん」をやっている。馬鹿らしいね。
かたる:なんとでも言えば良い。売りたい奴は売ればいいし、買いたい奴は買えば良い。それが市場だからね。コスモ石油―5007のカタールでの原油生産開始は、双日の出資鉱区でもあるんだね。規模は小さいが、塵も積もれば山となるし、なんと言っても協調融資の話しは大きな好材料だよ。みんなは嫌になって来ているので、ようやく2000円を目指し、本格反騰かな?
トロ:呆れる発想だね。
かたる:フン、他人の勝手だよ。そうだ、かたるのインタビュー記事が新しく公開されたとか…
此方からどうぞ…
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株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ投稿者 kataru : 2006年04月07日 18:31

