未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2012年11月15日)

かたる:とうとう解散、総選挙の様相になってきましたね。しかし僕は、野田さんはまじめで誠実な人だな。との印象を抱いています。間違った選択をしたことが多かった民主党政権ですが、出来る事なら任期一杯まで政権運営を続けるべきだと思っています。次はおそらく自民党政権が担うのでしょうが、間違った選択でも良いから、同じように4年間は失敗しても続けるべきでしょう。細かい答弁のあげ足を取り、問責に持ち込むような愚行は避けてほしいものです。政策の議論を展開して欲しいのです。

自民党がこの半年、求め続けてきた「民意を問え」などと言う詭弁は、使わないでもらいたいし、メディアが悪戯に騒ぐのも、どうかと思います。自分達は大きな変動があった方が、人々の関心を引くので商売になるから、殊更、小さな火種を拡大解釈して大きくするのでしょうが、日本国の為には良くないですね。そりゃ、物事には2面性や3面性など…見方は色々ありますから、主義主張はそれぞれ違います。しかし悪戯に弱者を擁護するような報道の仕方も間違っています。僕は挫折者で競争に敗れましたが、自分の選択が間違っていたわけです。正しいと思って行動した結果がこのような有様ですが、悪戯に助けるべきではなく、手段さえ残しておけば、あとは本人の努力でしょう。全ての社会的弱者を救える道理がありません。その弱者の多くは怠け者なのですね。僕のように…。だから落ちこぼれているのでしょう。問題は誰にでもチャンスがあるような社会の仕組みに変えることにあります。転職するのは日本では難しいですからね。この仕組みを変えれば豊かな社会が築けるかもしれません。僕自身は、今ようやく、希望の明かりが見えるような心持です。2年前の絶望感は消えつつあります。だから最近の解説も力が入っていますね。

野田さんの答弁で「自民党政権下で積み上がった間違いのツケを、民主党政権下の3年半程度の時間では解決できない」との発言がありましたが、その通りでしょう。未だに、りそなはバブル期のツケを払い続けており、完済は2015年前後になると推測されています。邦銀の自己資本比率も株式の値下がり損もあり、少し先に伸びそうですね。自民党政権下に積み上げた財政赤字の蓄積は膨大な金額です。妥協の産物で政権運営を続けてきた結果の集合体です。厳しい構造改革を先送りしてきたので、時間との戦いを強いられました。日本的な構造改革ですね。しかし米国は処理を先延ばしせずに、一気に処理を行い、AIGは既に正常になり回収しましたね。あとはGMですね。日本IBMのロックアウト解雇が一般的な米国と共産党の考え方の違いですね。

企業決算でも同じです。パナソニックの大幅赤字は厳格な減損処理を優先させていますから、まだ先は見えませんがソニーよりはマシですね。ソニーは減損部分を先送りしている可能性があります。この辺りは実際に現場にいないと、なかなか真実は見えないものです。減価償却費などの判断は難しいのでしょう。例えばJALが倒産する前にジャンボ機の減損処理を先送りしていましたね。市場価格の10倍以上の価格で決算を続けていたのでしょう。大会社ほど投下資本が大きく、時代に合わない生産設備の償却が遅れていますね。半導体や液晶などの最新工場の損失は大きいものです。何しろ新工場建設には1000億以上の大型投資が必要になります。市場原理に沿って一気に償却するか、それとも日本村社会のように段階的な償却にするのか? この辺りの選択は表面的な決算数字に現れません。年金資産の厳格な減損処理をしていない企業はたくさんありますからね。

さてグリーが決算を発表しましたね。この会社は継続性がないですね。ハッキリ言って不誠実ですね。決算資料は四半期ごとに焦点が変わっており、担当の秋山さんの人柄が分かるようです。本来は会員数やセグメント表示として海外売り上げの動向を載せるべきですね。会員数の増加具合は前々回の資料にはありましたし、海外売り上げ動向は前回の資料に在ったのです。しかし本決算資料からはそれらの動向は分かりません。つまり会社訪問して詳しい数字を聞かないと分かりませんね。発表しないという事は、通常は思うような展開になっていないと判断すべきなのでしょう。しかし推測するには…四半期報告書の為替換算調整勘定が前四半期の5億7千万から7億9百万に拡大している部分に焦点を合わせるしかありません。ただ為替水準により数字は変わりますから、こんな数字が意味を成すかどうか…。

あとは本文にしか、ヒントがありません。
「平成24年5月からグローバルに提供を開始している世界最大級のワンプラットフォーム「GREE Platform」にて、自社ゲーム及びデベロッパーゲームを複数提供開始しております。8月にはソーシャルゲーム開発及び運営体制の更なる強化を目的に、カナダのバンクーバーに子会社GREE CANADA,Inc.を設立致しました。これにより、当社グループは10か国11拠点体制となっております。また、8月には、広告・アドネットワーク事業におけるグローバル展開の本格化を目的に、フランスにおいてモバイル・アフィリエイト・ネットワークサービスを展開する大手広告企業MobPartner SAS(本社:フランス パリ)と業務提携致しました。」とあります。

海外分の売り上げは拡大しているのでしょが、それ以上に投資金額も大きくその投下資本を吸収するほど売り上げが伸びていないのでしょう。故に僅かですが、全体の売上合計の四半期ベースでも減収になっています。しかし広告宣伝費は落ちていませんね。おそらく国内分を海外に回しているのでしょうか? この内容だけでは、残念ながら株価動向を語れるほどの資料はないですね。9月にストックオプションを追加している程度の事では株価推測にも繋がりません。ハッキリ言って裏付けがない以上、大きく買う事は出来ません。前決算で示された資料と日経新聞のあの記事の…ワクワク感の継続は感じませんでした。会社コメントは7月に底を打ち、緩やかに回復しているとの事ですが…どこで海外売り上げの爆発が見られるのでしょう。5月に新体制がスタートしたので、そこを起点に1年程度、かかるのでしょうか? でもネットの世界は、ある日突然に爆発し出す事はよくある事です。引き続き注目したいですね。

さて今日は解散総選挙を受けて、相場全体は新体制が生まれ、対中関係などの改善が見込まれ事が想定され、加えて自民党は200兆円の投資案を持っているので、相場は高いのでしょう。しかしどうでしょう。期待感だけで上がるほど、エネルギーがあるとは思えませんから、たぶん一時的な動向でしょう。ソニーはとうとう下値を割れましたね。なるほど…CBを控えていたから、どうにか株価を支えていたのでしょう。でもやはり新安値です。長く注目しているタカラレーベンは消費税が引き上がる前の駆け込み需要が、期待できるでしょうか? 故に4ケタ相場になる可能性を依然秘めています。この観点から不動産株は注目できます。大和ハウスや積水ハウスを含めての話ですよ。

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Jトラストに続き、オリコまで広がって種族は、アイフルも手掛けているのですね。この流れは、いずれ邦銀に繋がりますが…中小企業円滑法の行方がありますからね。僕はこの債権への対応は終盤だろうと思っていますね。ただし都市銀行に於いての話で地方は別ですよ。地方の対応は鈍く、まだかなり痛手を受ける所も多いでしょう。千葉県は県をあげてファンドを創設して債権の移管が進んでいるようです。他も同じでしょう。不良債権のファンドは儲かりますね。また…早く回収を急ぎたいので、捨て値で処分するところがあるのでしょう。

この手の話は面白いですよ。僕のお客様だった人は、倒産を喜んでいましたね。日本の比較的良い状態の工作機械が捨て値で手に入り、この機械をアジアに輸出するのですね。日本で100万程度にしか売れないものが、500万程度で販売可能になります。まぁ、最近は競合が多く、こんなうまい話は少なくなっているのでしょう。中小企業の親父さんにすれば、どうせ銀行に取られるなら、現金に変えたい人は大勢いるでしょう。比較的規模の大きな会社にも、ビジネスチャンスがあります。大きなものは再生する方法もあります。おそらく再生法の適応企業の多くは、過去に蓄積された借金は返せないが、今の状況ならどうにか自転車操業は出来る状態なのでしょう。つまり一気に債権を分離して再生して企業を売れば儲かりますね。この手のファンドは大儲けですね。アイフルもこの形態ですね。昔は銀行がやった再生ビジネスですが…今ではファンドに移行してしまいました。勿体ない話です。手足を縛る規制があるから、どんどんビジネスチャンスが減っています。

最後にバークシャーの話しが報道されていました。案の定、JNJなどを売り、メロンやウェルズ・ファーゴを買い増しています。またGMも買っていますね。いいですか…バフェットは景気が回復期に入ると考えているから、デフェンシブ・ストックを売り、景気敏感株を買い増しているのですね。米国のシェールガス革命はIEAによれば、サウジを上回るそうですね。つまり米国の非常に明るい未来は約束されています。付加価値の構造を考えれば分かります。僕らは物を作るのに高いエネルギーを買って生産をしています。ところがタダ同然の価格で、エネルギーが買えるのです。すごい規模の追い風が吹きます。エネルギーの経済への乗数効果は高いのですね。来年はバラ色ですね。だからこそホンダなどの株価も注目されるのですね。バフェットがGMを買う根拠は、基本的に捨て値で売られていた会社を政府が助け、その価格が基準になっていますね。今はそれより有利な価格なのです。メロンやファーゴを買っているのは、金融が儲かる時代が来るのですね。その米国の銀行より内容が良い邦銀の株価が上がらない筈がありません。関連記事は此方…

まだ調整段階は始まったばかりでしょう。12月中旬まで…期間がまだかなりありますね。折角、未来が見えるグリーやDENAが早いとなると…何を手掛けるべきかな?迷いますね。まぁ、のんびりやるのが正解でしょう。

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投稿者 kataru : 2012年11月15日 12:42