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単純平均株価が僕らの実感(2014年12月27日)

やはり現状の金融デリバティブ商品は、現実の経済に比べ規模が大き過ぎるのかも知れませんね。金融の世界で飯を食う人間が多いから、規模が拡大しすぎたのかもしれません。ある意味でリーマンなどの退場からの…金融界の縮小は、理に適っているのかもしれません。何故、こんな書き出しになったかと言えば…理由は此方のサイトのレポートです。米国の家電販売チェーンの「ラジオジャック」のケースは特殊なのでしょうが…メディアは極端な事例を掲げ、大衆の関心を引きますからね。それにしても、総負債金額が14億ドルなのに、CDS契約は269億ドルも存在するというのです。つまり倒産に賭ける比率が、すこぶる高いと言う事なのでしょう。この仕組みを利用して、株の売り買いをするわけです。金融の世界は色んな仕組み債が存在し、実態はベールに包まれ、分かりませんからね。素人は負けるのが当たり前なのですね。プロに素人が勝てる確率は、かなり低いのでしょう。唯一、個人投資家が、プロに勝てる方法は時間ですね。

プロは契約期間に縛られ、運用成績を競います。だから、毎年コンスタントに一定の利益計上が求められますが、個人投資家は自分さえ納得すれば、5年でも、10年でも待つことは出来ますからね。現役の証券マンの頃、長年の塩漬け株が利食いになることが、良くありました。大概、多くの証券マンは、お客様に利食いを薦めます。「ようやく、○○株が上がって来ました。売りましょう」…と、背景を考慮せずに、利食いを優先させますね。でも経験則では、じらされた株が節を払い、利食いになるような相場の時は、逆に買い場となりますね。ケース・バイ・ケースで判断は難しいのでしょうが、基本的な論理では、長年の塩漬け株が、儲けに変わる時は、大概、買い場なのです。もし…皆さんも手持ちの株を観ていて、何年も待たされている株が…動き出したら、買った方が良いのでしょう。

カタルは、企業に素質の芽さえあれば…何年でも待ちます。下がれば基本的に買います。ドル平均法を用い、下がれば…株式数を増やし買い続けますね。ブツブツは、名言を作りましたね。「株式投資の最大の好材料は、株価が下がる事なのです。」更に…「株式投資の最大の悪材料は、株価が騰がる事なのです。」と言い続け…、長くセールス活動をしてきました。昨年末に、大人気になった新興御三家(エナリス、アドウェイズ、コロプラ)は、今年は、散々の結果ですね。辛うじて利益を上げているコロプラだけが、株価を保っています。たった1年で…この有様です。ブツブツの名言は、市場人気になったら、株を手放せ!と、述べている訳です。

昨日、先輩と電話で話していたら、HOYA、ファナックやオリンパスなどの優良株が、割高水準に見えると言っていました。彼女は、長く株を持ち続け、株価を観ていますからね。日経平均株価と言う指数は、基本的に値嵩株の影響を大きく受けます。多くの皆さんは日経平均株価だけを見て、株が高いとか…安いとか言っていますが、日本株の実態は単純平均株価だと、カタルは思っています。東証一部のその様子を見てください。時々、カタルは、この単純平均のチャートを載せますね。既に、バブル期のチャートは見えませんが…バブル期は、なんと単純平均株価が1913円だったのですね。その時の日経平均株価は38915円ですが…、経済の実態は日経平均株価より、単純平均株価の方が良く表していると思います。まさに日本のデフレ環境の実態を、この単純平均株価は物語っています。

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つまり2006年の単純平均株価579円を上回らない限り、デフレ脱却とは言えないのでしょう。このチャートは、我々の実感です。まさにカタルの歩合セールスの実際の所得推移とも、単純平均株価はマッチしています。カタルは、2003年5月から自分の所得が上向き、2003年は前年の631万から4388万円へ、そうして2004年は9307万、2005年10544万円で、1億の大台に乗せましたね。2006年は9107万円ですが、2007年2295万円と…再び、どんどん減って行き、2010年10月末で会社を辞めたのですが、最後の年は2か月を残し、年収は914万円でした。凋落と言うより、まさに没落人生です。

個人投資家の儲け度合いも…、この単純平均株価の連動に尽きると思います。日経平均株価などの「まやかし」に…騙されてはいけませんね。デフレ脱却は、まさに正念場なのです。でもこの単純平均株価のチャートは、非常に良く、今の日本の立ち位置をよく表しています。おそらく、今の政策運営スピードが維持されるなら、来年は本格的な上昇相場を迎えることが出来るでしょう。日銀の金融緩和に原油安、更にアジア市場の開放に日本の経営者の意識改革と好材料は続きます。

ケネディクスの4桁は、当たり前、2000円から、場合によれば4000円の高値更新は、この単純平均株価の2006年2月の579円にあたります。大手銀行の株価が上がることが日本を変えるのですね。三菱UFJは、その象徴的な銘柄なのです。単純平均株価579円の時に、三菱UFJの株価は1950円だったのですね。

一般的なカタルの読者は、配当利回りに合う、みずほ株を買えば良いのですね。何もカタルの様に、ハイリスクを追わなくても良いのですよ。株式投資などは…そんなものです。昨年末のアドウェイズのような目先株を追ってばかりいると、いつか火傷をします。たまには遊び心も必要ですが…賢い投資家になってくださいね。今の市場は、グローバル企業だけが正当な評価を受けており、内需株はアベノミクスが失敗する前提で動いています。

此処に相場の焦点があるのです。今日は単純平均株価を見て、カタルの実際の過去の所得を公開しました。実感が、良く分かると思います。単純平均株価が2倍になれば…我々はかなりのお金を残せます。そうして、また年末になると…寄付先を探せるようになるのです。せめて年収の1%程度は、寄付できる余裕を持ちたいものです。

今年は残念ながらケネディクスの現物の含み利益は残しましたが、株式の売買での儲けはほんの僅かなもので、若干のプラスに落ち着きました。まるで単純平均株価を見ているような思いです。やはり3流域の人間にとって、単純平均株価が、2割、3割と上がり続けないと…儲けらしい儲けは、出ないものですね。先ずは昨年5月に付けた333円の奪回から、出来る事ならば…2006年の579円を目指す事が出来るなら…、デフレ脱却が現実となり、本日の日経新聞の設備投資も動き始めるわけです。

原発の廃止は望ましいのでしょうが…、現実問題として、電力料金が高い日本で生産活動をするのは大変なのですね。あの時の菅直人の選択が、日本を貶めたのです。同じ税金で処理するしかなかったのですから、あの時は国の責任として処理すれば、今の電力料金は、こんなに上がらなかったことでしょう。重要な選択は、後々大きな変化を与えます。まさにカオスの世界ですね。初期条件の違いが、時間の経過で大きな変化を生むのです。宮澤喜一が政治家としての決断を出来ずに、悔やんだ人生を、晩年、彼が送ったのも、現役時代の選択の誤りからですね。我々も良く現実を直視し、株式投資に臨まねばなりません。