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トレンド分析(ソフトバンク)(2008年08月09日)

今日は株式のトレンドラインの話です。
下のグラフは個人投資家が好む人気株のソフトバンクの週足と日足のチャートです。先ずは大勢を見るために、週足の分析です。ソフトバンクは2005年の第5週に5220円の天井を付けて下げています。その後、一貫して下げ続け2006年7月3週に1894円で底を打ち反発しました。業績動向にもよりますが、このような大幅な下げの後は直ぐに完全な上昇波動に転じられないものです。必ず再び下値を確かめにやってきます。この上昇波動は長く、2007年3月4週の3190円で二番天井を打ち下げ波動に転じました。再び下げ波動に転じます。ここで大天井の5220円と二番天井の3190円を結ぶ線を引きます。このラインが上値抵抗ラインです。2007年の10月に出来高を伴った株価の上げを演じます。ここで…ひょっとすると、初めてトレンドが変わるかもしれないと考えます。しかし確認が出来ません。2008年3月になると抵抗線を下回らずに株価が反発します。この波動を見て買いに転じるかどうか判断します。しかし抵抗ラインの天井から二番天井の期間は64週間掛かっていますから、同じ時間の経過を待って抵抗ラインの上に株価が位置していれば買い向かっていい事になります。大きな流れの大勢観を先ず掴みます。

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次に日足のトレンドを見ます。
11月2日の2885円から下落し、二番天井は2月20日の2330円です。最初に抵抗ラインを上回ったのは4月ですね。そうして確認を待つと…1番天井と2番天井の調整期間70日後の数日後に出来高を伴って反発しました。しかしすんなり上昇はせずに横這い波動を続けていましたが、最近信用買い残を消化しての上昇波動になっています。明らかに新規の買い需要が参加しているのでしょう。

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ここが見極めどころ…
週足を見るとボックス波動の可能性は高く、当面3190円は大きな壁になる可能性もあります。更に目先の上昇トレンドを確認する為には5月の2145円を抜いて、更に2330円の高値を抜くことが要求されます。ただ概ね長い下降波動は終ったと考えて良さそうですね。下値ボックスの往来になるか、3190円を抜き更に上値を目指すのかは今のところ分かりません。しかしチャート波動を確認する為に上値と上値を結んだ上値抵抗ラインを抜くことが株価上昇変化に欠かせない条件の一つなのでしょう。このようなトレンド分析の他に業績予想も重要な株価要素になります。多くの投資家は株価に左右されますが、一番大切な株価の決定要因は、あくまで業績なのです。

(このようなトレンド分析はあくまで一つの方法です。他にも色んな見方が存在しますから、この一例を参考に投資家がそれぞれ判断すれば良いでしょう。)