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過剰な日本人(2008年03月15日)

スーパーに行くと驚くほど綺麗に製品が並べられ、百貨店で青果品を買うと、先ずは普通のスーパーの白い袋に入れられ、その後、百貨店の紙袋にその商品を入れる二重包装をしてもらえます。使えこなせない家電製品の機能、携帯電話もそうですね。様々な機能が付いており、そのマニュアルブックはすごい厚さです。何故、こうも日本人は過剰なほど、サービスを求めるのでしょうか? 中国に旅行に行き驚きました。セメントをこねる時に、砂とセメントと水を加えてこねるのでしょうが、日本人は薄い鉄板を引いてその上でこねますが、中国人は土の上に、直にこねるのですね。多少の不純物が入ってもお構いなしです。やはり日本人の清潔感とか潔癖感と言うのは、世界から見ると異質なのでしょうか? 

電車の中でものを食べる、飲む行為は卑しい行為と昔は注意されましたが、いつしか通勤電車でも空いていれば当たり前の行為になり、電車の中で化粧を直す女性を多く見るようになりました。今では携帯電話のメールチェックは当たり前ですね。公共の場のマナーの意識は薄れ、個人優先の流れは続いています。考えてみれば、私もその傾向は強いようです。赤信号でも車が通ってなければ横断歩道を渡りますからね。私の言い分はこんな閑散な道路まで信号機をつける行政が狂っていると思っているからです。交通量がほとんどない田舎の農道でも信号機を見かけます。無駄な税金を使い、電気料金をはじめとする保守管理サービス料を払っているわけです。この国には効率化と言う視点がいつからなくなったのでしょう。

なんでも責任は学校任せ? 仕組みが悪いのは役人任せ? 全ての責任は自分ではなく、他人のせいなのでしょうか? 当然、役人の咎が責められ、だから役人は過剰に反応します。驚いたことが幾つかあります。国民年金を払わない国民が大勢いること。政治家もそうですからね。その政治家を僕らは選んでいるのです。駐車違反を払わない人が、あれほどいるとは知りませんでした。だから法律が改定されたそうですが…。この法令の改正は必要でしょうが、あまりにも「御上」に私達は頼りすぎていないでしょうか? 一般常識で、その責任は自分のせいでしょう。そりゃ、気持ちは分かりますが、生きていく以上、様々なリスクがあるわけで、その全てのリスクを取り除く社会と言うのは、必要なことなのでしょうか? またそのことが可能なのでしょうか?

日本の閉塞感は教育問題からきているのでしょう。与えられた義務教育です。私は学校で「ディベート」と言う時間を、あまり経験したことがありません。先生が教えることが正しくて、それを忠実にノートに写し覚えることが勉強だと教えられてきたようです。しかし…社会に出ると、判断に迷うことが多くあります。意見を戦わせ、別の見方を知り、感化されて自分自身が進化するというプロセスが、日本の教育には大きく欠けていますね。覚える力ばかり重視され、考える力が欠けている国民が多くいるから、社会の規則がどんどんマニュアル化されているのでしょう。当たり前の常識が備わっていない国民がどんどん誕生し社会が壊れています。そのような落ちこぼれを救うことが、政策に求められるのでしょうか? 社会にはリスクはつき物です。餃子問題も同じ土壌です。こう言われると批判を受けますが、中国製の食品の被害は様々な形で報道されており、安いということはリスクを負うと言うことですね。安全を求めれば価格が上がるわけです。株の世界も同じですね。優良株は会社の内容が良いから株価が高いのです。株価の安い会社は内容が悪いから安いのです。当たり前のことなのです。更に国債は優良株より安全性が高いから、今のような状態の時に株から債券にシフトされるわけですね。リスク概念がどの程度許容できるか…

先日フィルタリング規制が総務省から出ました。12月10日です。この背景には子供達が悪質な犯罪に巻き込まれるリスクが、携帯電話と言う媒体によって多発したことが切っ掛けです。その為に、DENAと言う携帯コンテンツで急成長している株価の頭が抑えられました。この規制には賛否両論あります。この7月に発動されるようですが、ホワイト方式からブラックリスト方式に転換を総務省は求めているそうです。サラ金規制は悲惨な自殺者などを救う為に設けられました。しかしその影では大勢の犠牲もあります。中小企業倒産が増えているのも、この背景が関係しています。建築基準改正法の影響は未だに続いています。この法令の改正は姉歯建築士の問題からですね。善良説に立ち物事を考えるは日本人だからなのかな? 業績が好調なDENAはこの規制処置を受け業績に影響を受けるのかどうか…またMCFは総務省の天下り機関になるのかどうか…規制と業界の関係は深い意味を僕らに与えていますね。

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