未来かたるが開催!みんなによく分かる

株式教室

« 見方が違うと… | 最新の記事 | ROEを考える »

東芝を考えると…(2007年04月14日)

東芝の戦略が発表され、2010年度の姿が示されました。売上高9兆5千億円で営業利益が4800億円です。しかしまもなく発表される前期の数字は売上高が7兆円で営業利益は2500億円でしかありません。今の時価総額は2兆8359億円です。

下のグラフは営業利益と時価総額の比較です。製造業の比較は余りありませんが、松下は売上高9兆1500億円予想で、営業利益は5000億円で時価総額は5兆8260億円です。4年後に松下と並ぶ計画ですね。時価総額は2.054倍になる計算ですね。年率20%弱の利回り計算になります。

r20070414a.gif

実現できるなら素晴らしい成長ですね。現在はデンソウとほぼ同じ規模ですから、デンソウ並みの評価なら株価は30%程度上に位置して良い事になります。そうなると881円で評価されている東芝の株価は1145円の評価になります。株式の評価と言うのはいろんな見方ができますね。

この表は上手くできていますね。資源絡みの商社はPERから見て株価は安いかな?と感じていましたがこの評価からすると良い水準ですね。その違いは海外子会社から来る配当金の違いなのでしょうか? 商社のPERは割安だと思っていましたが、営業利益で比較するとそうでもないですね。

しかし国際石油帝石はいくら資源関連と言っても安いかな?いつか買われる可能性がありそうですね。もう一つ面白いのには日産自動車とホンダとトヨタの比較です。日産自動車は割安なのではないでしょうか?トヨタ売りの日産買いの裁定機会はないのでしょうか?

東芝の3つの柱の一つのフラッシュメモリの市況が改善し、株価が買われてきたのは面白い現象ですね。株はそれぞれ色んな見方ができますね。

r20070414b.gif