思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

« 選挙に行こう! | 最新の記事 | 貿易統計 »

グローバル企業(2014年12月21日)

果たして日本企業は、真の意味で…グローバル企業となりえるか? トヨタの動向に注目したいと考えています。カタルは、本来は、労せずに金持ちに成る世襲制の育ち出が、嫌いです。代表事例は、東京の百姓です。カタルは長く西葛西に住んでおり、この地区は東京でも指折りの百姓金持ちが存在する地区です。地下鉄、東西線の開通で苦労をせずに地価がバブル期に急騰して、数億円から数十億円も握った輩が多く存在します。日本の百姓は終戦を機に、農地解放により土地を貰ったわけですね。ただ農地を耕していただけで、時代の波で宅地化が進み、地価が高騰して、努力もしないのに金持ちの仲間になりました。

この葛西地区は、東西線の開通で都市銀行の出店ラッシュです。数億単位のお金が右から左に動き、パチンコ店や自動車販売などの金持ち特有のビジネスが集まっています。勿論、賃貸住宅も多くあります。その為に会社組織にして世代を跨ぎ財産を残しています。1棟数百世帯規模の大型マンションのオーナーは、大概、この百姓上がりです。単純に1か月の家賃が15万円として、100世帯で1500万円、300世帯で4500万円が、毎月、入る訳です。このようなマンションが5棟もあれば…毎月、億単位の家賃収入がある訳です。むろんマンション建設をする時の、銀行借り入れも多くありますが、バブル期に無理をして手を広げなければ…残っていますね。でも大概は、銀行の口車に乗り、投資を拡大させているので、四苦八苦の現状だったのですが…。

一方、ソフトバンクの孫さんの様に…、努力して自分の才覚で、金持ちに成った人は、すごいなぁ~と思うのです。彼が高校生の時かな? マックの藤田さんに面会しているのですね。マックの藤田さんに会ったことはありませんが、カタルを和光に紹介してくれたKさんは、長く藤田商店のお世話になっており、藤田さんは亡くなるまで、Kさんを可愛がっていましたから、藤田さんは、きっと人情家だろうと思っています。親分肌の人なのでしょうね。Kさんは戦争孤児の出身で…小さいころから苦労した方ですからね。その為、カタルは、僅かなお金をKさんに返すのではなく、稼ぎが多い時は、毎年、マックの基金に寄付をしていました。

そんな訳でカタルは、世襲アレルギーがあります。まぁ、単に貧乏人の僻みなのですが…。生まれた時からハンディがあるのは、やはり違いますからね。教育にはお金がかかります。お金がなくては、良い教育は受けられません。確かに本人の努力で何とかなるのでしょうが、その入り口は狭いですからね。3流出は、3流のままの確率が高いのです。カタルの銘柄の好みは、この辺りの貧乏人根性が影響しているのでしょう。人は、小さい頃の生活環境が重要なのです。家庭内暴力などの見えない影響は、子供の教育に多大な影響を与えます。絵に描いたような幸せな家庭と言うのは、少ないですからね。離婚も子供の教育上、やはり好ましくありませんね。確率的に犯罪率が高くなっています。

また今日も雑談が多いですね。冒頭のトヨタ社長ですが、彼の個性は、何故か嫌いではありません。自らハンドルを握り、試乗実験に乗り出したり、レースに参戦したり…彼なりに自動車産業に貢献していると思っています。もっと派手なアクションを起こしても良いようにも感じますが…、お坊ちゃん育ちなのに、遊び心があり意外に好きですね。今度はトヨタ車を買おうかとも考えています。でも日本の車は、安いものばかりですからね。

何故、こんな書き出しになったかと言えば…ここからが大切なのですね。ロイターの記事で「来年は日本株のROEが2ケタに乗る」という一文が目に留まったからです。そのレポートは此方です。更に米国株高を支えているのは、アップルのような自社株買いだという指摘があります。アップルは560億ドルも自社株の買い戻しを実行したのだそうです。その記事は此方ですね。2位のIBMの192億ドルと比較すると、その大きさが分かります。大企業は信用力もあり、CBやSBの発行で有利に資本を得られます。ソフトバンクを見れば分かりますね。でも新興企業は信用力がない為に、なかなか資本を得ることが出来ません。とくに日本はそういう国です。もしこのROEと言う考えが、日本の経営者に根付けば…資金は好循環し始めます。

007は赤字ですが、最先端のソフト技術開発に関与していますね。このような会社が、自由に動き回れる環境を作ることが、日本の未来をより豊かにします。ようやく日本でも上場前のベンチャーにお金を回す投資家が増えてきました。ゲーム産業で得たあぶく銭をベンチャー投資に回す事例が、多く見られますね。孫さんのヤフー投資から、アリババ投資などを観て…時代に先駆け投資をしています。上場を急ぐような会社は、所詮は、3流域なのでしょう。最近は、上場がゴールになっているケースも多く見られます。投資家の皆さんは、引っかからないようにしないとなりませんね。経験則では9割以上が、上場時に高値を付けるのです。エナリスの様に…無理をするのですね。

さて話を戻しますが…、日本企業は非常に無駄が多いのです。それは村論理の為、更にサラリーマン社長の為「保身」に走るからですね。でも日立の様に、ようやく変わり始めています。でもカタルはまだまだ不満なのですよ。トヨタは溢れる利益をどう使うか…非常に興味があります。今年は、半年ごとの単価引き下げの下請け叩きを見送ったと言います。その分、中小企業の人件費引上げに、間接的に協力したというのです。さらに今冬のボーナスは、バブル期以来の伸び率だそうですね。ようやく消費も改善し始めるでしょう。此処にROE基準に、目覚めた企業が新しいうねりを創り出す可能性があり、日経平均株価の天井を押し上げる可能性があるのですね。だから38915円の最高値への挑戦が始まる可能性があるのです。

論理的に観て、世界経済は日本がデフレ環境で埋もれている最中、成長を続けています。最近は日経平均株価と、NYダウ株価が並んだ…と喜んでいる記事を目にしますが、カタルが、この業界に入った時は、日本の株価がNY市場の株価の10倍水準だったのです。つまり失われた時代の構造改革の中で、村論理を整理するために、厳寒の構造改革が進行してきたのです。大企業の現役社員も大変な努力をしています。自己研さんをしなくては…時代に付いて行けなかったのです。TOEFLの点数獲得やパソコンの扱い方など…。大企業では、それなりのスキルを常に求められるのです。ただ大学は、なかなか改善されていませんが…これから激変する分野でしょう。

つまりROEを高めようとすると…効率化が求められ、効率的な分野は競争が激しいのですね。ミツカンがユニリーバ社から、利益率の低い北米のパスタソース部門を買収しましたが…、本当にROE経営に目覚めているのかどうか…。カタルは日本の経営者がROE経営に目覚めるので、この一大潮流が起り、資本が活性化すると睨んでいます。更に個人金融資産がネットの影響を受け、考える個人を生んでいます。カタルの意見が正しい訳ではありませんが…、カタルのページを観て、銀行預金から大手銀行株投資に資金を向ける人も出始めているようです。それは当然です。だってリスクを孕んでいると言っても、安倍政権は、デフレ脱却を主眼に謳い、日銀総裁もその方向性で動いています。個人金融資産、1600兆円の1割が、目覚めただけで…大変ですね。

最近は、銀行も投信販売のノルマが掛かっている様で…この手の資金も効率的な運用に向かっていますね。分かりますかね。この水面下の潮流を感じることが出来るでしょうか?2015年は大変な年になりそうですね。日経新聞さん、是非、年末はROEの関連記事を連発させてくださいね。経営者は日経などを読み、来年の構想を練るのです。村論理を解き放つのは…ROE経営なのですね。この水準がロイターの読み通り2ケタ台の乗せ、更に拡大すると…、論理的に、今は無理な38915円の壁を破ることが出来るようになります。原油安に、空前の賃金上昇、デフレ脱却が流れとして動き始めると…、一気に、株価は2万円の壁を突き抜けます。ほら…信用創造からスマートコミュニティーの世界が、見えてきましたね。それでは、また明日。