思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

« ルビコン川 | 最新の記事 | クラウド »

すもう(2013年07月21日)

八百長に関与してないと判決を受けた蒼国来を、大相撲ファンは中国との尖閣問題にも拘らず快く迎えているようです。2年半のブランクのなかで、今日の一番を残し、これまで5勝をあげていますが、14敗と連敗記録を更新している大道に比べれば立派な成績なのでしょう。ロシアではアレクセイ・ナワルニーと言う野党指導者のブロガーに有罪判決が下され、プーチン体制が問われているようです。小さな出来事が、切っ掛けになり様々な展開に発展するカオスは、秩序を乱す現象ですからね…。株屋は経済に関係ない事象も相場論理に組み入れてみるようです。

それにしても今場所は、面白いですね。今場所は新十両の活躍が目立っています。モンゴル出身の青狼に、島根県出身の琴弥山、そうして十両優勝を決めた石川県の遠藤、エジプトの大砂嵐です。十両に返り咲いた芳東は熊本ですが、新十両の4人は個性があり、面白いですね。琴弥山は1999年5月に序の口にデビューして、通算85場所で十両に上がったとか…。この琴弥山は史上4位のスロー出世で今年30歳です。残念ながら今場所は既に9敗と負け越しており再び陥落でしょう。十両以上の関取になると大部屋から個室が与えられ、付け人も付き一人前に評価されるのだそうです。これまで最年少記録は貴花田光司君の17歳2か月で、理事長をしている北の湖もはやく17歳11カ月でした。今でこそ立派に責務を果たしている北の湖も、若い頃はウイスキーをラッパ飲みして、マンガ本を読んでいる少年でした。みんな若い頃はバカをやるものですね。親方のかみさんに手をあげて角界を去った人もいます。

この遠藤は、日大出身でアマチュア横綱、国体横綱と言うタイトルをぶら下げて入門し、この実績から幕下格10枚目からのスタートで、今年3月にデビューしました。10枚目の3月は5勝2敗、3枚目の5月も5勝2敗と連続で勝ち越して十両へ、今場所は千秋楽を残し14勝1敗の好成績です。徳真鵬に敗れました。昨日の大砂嵐との一番は完全な負け戦でしたが天性の機敏さか…、きわどく勝ちを拾いました。その対戦相手のエジプト出身の大砂嵐も好成績で、あと1番を残していますが9勝5敗ですね。もう一人のモンゴルの青狼はカタルが好きだった朝青龍の仲間です。親父さん同士がモンゴル相撲で仲が良く、その縁もあり朝青龍の紹介で相撲界に入ったとか…。こちらは入門から、なかなか芽が出ずに…関取になるまで47場所も掛かっているようです。兎に角、コツコツと実績を積み上げてきた印象です。年齢は24歳ですから琴弥山に比べれば、ずっと…期待できますね。大砂嵐は21歳で、わずか8場所で関取になったので青浪のもたつきを朝青龍が怒るのも無理がありませんね。

昨日は、大一番を前に、白鵬は緊張していましたね。最初の仕切りでつっかけ、二度目は待った、三度目にようやく息を合わせるとは…。横綱も稀勢の里の力量を認めているので心の中で焦りがあったのでしょう。今場所、横綱初挑戦に向かった稀勢の里は、序盤からしきりに余裕がありませんでした。やはり横綱と言う関門にプレッシャーを感じていたのでしょう。スピードが命の日馬富士も、勝ちを意識するので動きが委縮しているようです。このような成績では、引退の話が出てくるのでしょう。相撲界は実力本位で組み合わせも強い者同士が組まれていきます。毎日、調子の悪い者同士や、調子のいい者同士など…星が拮抗している者同士の争いになっています。あの八百長事件があり、相撲に緊張感が生まれているように感じますね。苦労して上がってきた小兵力士のチェコ出身の隆の山は、3歳の時に父を亡くし、母子家庭で育ったのだそうです。体格に恵まれず先場所まで、6場所連続の負け越しで危機にあります。今場所は十両11枚目で、既に負け越し確定で現在まで6勝8敗です。今日、何とか勝っても十両に残れるのかどうか…勝負の世界は厳しいですからね。どうでしょう。

相撲は、あの「しきり」に魅力を感じます。両者の心理状態が表れているように感じるのです。あの独特の緊迫感が魅力の一つです。力士のおかれた家庭環境や関取まで上がってくる過程には様々なパターンがあり、背景を知れば知るほど、興味が増す世界です。現在の実力は角界でおそらくNO1なのでしょう。しかし精神力のひ弱さで、チャンスを逃した稀勢の里は、何故か、北の湖を連想させる憎々しさを感じます。本人はそんなつもりはないのでしょうが…。日本人横綱を期待されている稀勢の里が精神的な壁を克服し、グローバル化に敗れている日本株と同様に、そろそろアベノミクスで復活して欲しいですね。今日は選挙ですね。ぜひ投票に行ってくださいね。8時まで投票できますから…。

昨日と言うか今朝ですが…ゴルフは全英オープンが行われており、松山君は痛恨のペナルティーを科せられました。松山君は6打差の11位、ウッズは2位ですね。好投を続けるヤンキースの黒田は、今日は援軍もあり、なんとか勝利をものにして活躍しています。43歳のリベラが救援に失敗したこともあり、勝利を逃したこともありましたからね。株もそうですが…仕組みを知れば知るほど、奥が深くなっていきスポーツも楽しめます。株式投資はお金がかかっていますからね。僕のように派手さを求めなければ、際を歩む必要はありません。昨年から述べているように、三菱UFJ一本でも充分な成果が得られますね。まだ4ケタになってないのですから…。器は確実に4桁ですよ。十両優勝を果たした遠藤の力量は、どの程度なのでしょうか? 郷土の英雄であり日大の先輩の輪島のように横綱まで行けるのでしょうか? 

株には、それぞれ色んなルールのような、定石も存在します。その動きは人間心理に起因するものが多いようです。「材料出尽くし」などの諺は、相場観を象徴したものの一つですね。相場は「悲観の中で生まれ、懐疑のなかで育ち、楽観のなかで成熟し、幸福感と共に消えていく」と言う表現は、人間心理を突いていますね。どの分野も、知れば知るほど面白くなり、嵌っていきます。株の場合は論理的な動きが背景にありますから、読みは面白いですね。グーグルが、何故、13億ドルも出して、設立が僅か3年のWazeという会社を買収するのでしょう。当初はアップルが5億、フェースブックが10億と提示したとか…。007の「HEMS Pack」も大きく育たないかな…。やはり子供の教育は英語よりプログラミングですね。

世の中の読みも、やはり面白いですね。今日は相撲から遊びました。