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裁量って?(2007年12月23日)
また折口さんが…グッドウィルは労働派遣法の違反で処分を受けるようですね。まだ懲りないのでしょうか? 不思議です。前回は介護事業をつぶされて…、おそらく同じ感覚のレベル問題なのでしょう。私は介護問題の時に折口擁護発言をしています。そもそも介護制度に矛盾があると…言う趣旨です。おそらく今回の派遣法違反も同列の認識です。最近、大手企業の派遣社員が正社員に転向するケースが増えています。この問題は実に曖昧なのでしょう。つまり明確な基準がなく、担当の役人により解釈が変わり、合法、違法になるのでしょうね。丁度、税務署の査察官が裁量を握っているようなものでしょう。
例えば、個人事業主が守屋事務次官のようにゴルフの接待をするとします。そうすると接待に掛かる費用なので自分の分も経費に普通は計上しますね。ところが税務署員は自分の分は経費扱いにならないと言うのです。それでは接待になりませんね。一緒にゴルフを回って商談を決めるから接待なのに…それでは自分は遊んでいたのでしょうか?でも正論だと思う考え方も通用しません。全ての決定権は役人にあります。日本の国では細部の法律は全て役人の裁量で、法律的の曖昧な規制は、関係団体が作っている自主規制で縛っています。都合が悪くなると役人は逃げ道を用意しています。
でも日本はみんながソコソコに食える国になっています。(いつまで続くことやら…)結婚しない若者、就職をしない若者、私もそうですが娘に結婚をしなくても子供だけ作ってもらって一緒に暮らせば良いと考えている親も多いでしょう。つまり裕福なのでしょうね。暮らせないから働く。喰えないから働く。と言う発想を多くの人が持っていませんからね。所謂、中流意識でしょうか。働かずに年金をもらい遊んでいる種族にとって、実に住み良い国です。ソコソコの生活に満足を覚える人間にとって…しかしやがて気付くでしょう。既に食えない貧困層は広がっていることでしょう。
先日、NHKが報道した「ワーキングプアー」が広がっています。保証人の壁が大きいのでしょう。身元を保証する制度があれば、だれか身元保証の保険を開発すれば、多くの人が働けるでしょうに…。あと10年程度は現状が持つのでしょうか? しかし団塊世代が年金受給者に入って、数年が経過すると問題が深刻になるでしょう。消費税に頼る悪循環が生まれるでしょう。その時に改革と言っても既に手遅れでしょうね。
福田内閣は独立法人廃止問題を先送りしました。何故、民主党はこの問題をガンガン叩かないのでしょう。きっと同じ穴のムジナなのでしょう。自民党でも成長論者と呼ばれる中川さんぐらいなのでしょうかね。株の問題を考えていくと最後は政策になります。僕は折口さんが好きでした。何故、好きか? 一点だけです。自社株を借金して大量に買ったのですね。その為に担保に入れた自社株が値下がりし、現在は破産寸前だと言われています。個人資産はみずほ銀行の管理下にあり、売りに出されているとも言われています。
新日鐵の三村さんのように株式を持ち合う人間と、自社株を借金して買う人間とどちらが経営者として素晴らしいのでしょうか? フジテレビの日枝、TBSの井上などは、おそらく、現役を引退しても関連企業の役員で一生、会社のお金を搾取する人間でしょう。役人も同じです。大蔵省から関東財務局に、そうして独立法人へ天下りは永遠に続きます。僕は誤魔化しだと思います。一流のキャリアは住む所が違うのです。階級により高級マンションに、僅かな賃貸料で入居できます。どうして、これが所得にならないのでしょうか?○○手当て…本給より多くなっている例があるといいます。何も偽装問題は食品だけではありませんね。しかし…この不正を、一体、誰が正すのでしょうか?
リクルートの江副さん、ライブドアの堀江さん、グッドウィルの折口さん、一所懸命にやったと思うのですが、僅かな境目が見えなかったのか? それとも本当は悪人なのでしょうか? 外見だけじゃ…やはり分かりませんね。
今週号の日経ビジネスに、サラ金規制の話が載っていました。パチンコ業界が苦境に陥っていると言う話しです。僕は人生らしく良いと思うのです。僕もサラ金から借金をしてパチンコをした事があります。それも人生。破綻したって、それも人生。成人なら、色々な人生を、自分自身が決めれば良い。しかし小学生、中学生の考え方を育成する世代は厳しく道徳教育を含めて教育すべきでしょう。現在の落ちこぼれは、教育制度に問題があるような気がします。このサラ金不況をみると、サラ金屋を叩くことが経済界に大きな影響を与えていることが窺えます。パチンコ屋だけでなく、ネットなどのIT業界も…。
金融庁の職員が、また増員されました。銀行などの金融を叩くことは、経済活動を鈍らせているのです。何故、この矛盾に気付かないのでしょう。スペインやイタリアの銀行に、わが国の三菱UFJの時価総額が、負けている現実を、もっと考えるべきですね。これも悲しい現実です。金融が栄えれば経済は豊かになり、みんなの給料が上がるのです。清貧思想で豊かになれる道理がない。僕らは名目成長率の世界で生きているのです。実質成長率などと言うまやかしが、いつまで続くのでしょうか?
最後に年末なので…寄付をする方は此方を読んでからして下さいね。寄付の全てが所得控除されるわけではありません。ここも役人様が決める権限を持っています。
