思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

« 利益の価値 | 最新の記事 | 感じる心 »

雑感(2007年09月02日)

これまでの私の投資方法を見ていると、大きくなる可能性のある株を何年も追い続ける方法です。主眼は10倍になるような銘柄を選定したいと願っています。しかし、そう度々そのような銘柄が見つかるはずもないし…なかなか、燃える銘柄に出会えないのが現実ですね。2006年以降、昨年の夏以降はBRICs銘柄が主流で賑わってきましたが、今春から問題化しつつあったサブプライム問題から金融市場のシステム問題へ波及した事態の沈静化にECB、FRB共に乗り出しました。そうして週末にはブッシュ大統領が救援策を発表する事態になっています。

金融は面白いですね。やはり信用が一番なのです。
当初、サブプライムはアメリカの問題で住宅融資の一部である為に大きな事態にならないと考えられていました。ところが、表面化すると一流銀行の子会社が次々に困難な局面に置かれ事態が悪化して行きます。そうして何が真実か?見えない恐怖に脅えたのですね。カントリーワイドは象徴的な会社です。故に私は「今日の市況」でカントリーワイドの株価を時々取り上げています。アメリカ大手の住宅融資会社でサブプライム融資もかなりあるといわれています。

私は一昨年からの一連の政策に失望しています。しかし民主党が参議院の主導権を握った事により政治に緊張感が生まれ、政策論争が進むことが考えられますね。これまでは、官僚の作文政策だったのですが…、意外に、ここに日本が新しい時代を迎えるヒントがあるかもしれません。昨今はそのように感じ始めました。この与野党の攻防は、相場が新しいステージに入る切っ掛けになるかもしれませんね。注目されます。

ビスタニュースの原稿にも書きましたが、政策が相場の行き先を決めるのですね。インドへの投資も方向性を考える上のひとつの重要なキーワードです。このような積み重ねが相場観を形成するのです。私は自分の考えはいつも正しいと思っています。しかし相場が、実際にその通り動くかどうかは別問題ですね。ここが重要なのです。日本人は従順な国民でロボットですね。故に、言われたとおり行動し、法律を守る。法律が正しいのか? 考えたことがありますか?

今朝は「車の通らない赤信号を無視して横断すべきかどうか…」の話題が、かみさんとの会話の中で生まれました。私は勿論、安全なら文句なく赤信号でも渡ります。しかしかみさんは…、小さな子供をつれた親子がいる時に渡るの?と問いかけます。むぅ…難しい。むかし私は小学校の前の横断歩道で赤信号を渡ったら、子供がお母さんに「お母さん、あのおじちゃん赤信号なのに渡っているよ。」と…恥ずかしい思いをしました。しかし同時に社会の不合理を感じました。こんな通行量のない交差点に信号が必要なのかな?

その背景には信号機を保守管理する天下り法人の存在や、利権が絡んでいる構図をどれだけの日本人が認識しているのかどうか…難しい問題です。まぁ、問題の視点が違うといえば違いますが…

相場も同じです。自分がなるほど行けるかもと思うから株式を買うわけですね。切っ掛けは新聞、ネット、日常の出来事…しかし投資し、結果を伴わずに逆に行ったらどうするか?ロスカット投資で自分の損失の限界点を決めておき、その株価を下回ったら損失を確定して売る。また、そのままにしておき、下げたら買うナンピン買いを続ける方法、一度、投資を止め、経過観察し再起を期す方法…様々な方法があります。実は株で儲けるには銘柄選びより投資方法が重要なのでしょうね。このやり方が上手く行かないから多くの人は損失を抱えるのでしょう。さて自分で実際に上手く運用できるかどうか…そろそろ試してみたい誘惑に駆られている今日です。