思わぬ相場の真実が発見できる

コラム

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雑感(2006年05月28日)

最近の下落相場でかたるもやられ下手糞を自認しているような展開です。主力の双日、一度売り切ったのに、再度買い始めたダイエー、共に再建銘柄の展開は芳しくありません。まぁ、他の銘柄はマズマズの展開だろうと考えていますが…実は今回の下げ局面もある程度は予期していたことなのです。しかし頭で考える相場展開と実際の行動は違うもので、この差異を埋めることができたら一人前だと思うのです。相場の世界は奥が深く難しいものですね。

きっと、皆さんは経験も浅く、今の相場に戸惑いもあることでしょう。しかし個人投資家には強い味方があります。何度も述べていますが時間が無限にありますからね。だから例え高値で株を掴んでも、心配いりません。何度か持ち株の特性を生かし、売り買いを繰り返せば、損をすることがなくなるでしょう。今の相場を基準に考えず、チャートを参考にして売り買いをすれば良いのです。人間は結論を急ぎすぎます。難しい問題などは棚上げし時間をかければ良いのです。

多くの会社は過去最高の経常利益をあげれば最高株価を示します。今は失敗したかと思う投資も、時間が経過すると先が見えるようになる時期が来るものです。何度も言いますが、安易に結論を出さずに経過を観察すれば良いのです。人間社会はどんな場合でも、思ったほど悪くはならないし、思ったほど良くもならないものです。

僕は、高校時代、お巡りさんに捕まり、いよいよ停学となり内申書に書かれるので、大学もいけないかなぁ~?と深刻に考えた事がありました。当時は大問題だったのです。しかし今から考えると、楽しかった想い出に変化していますからね。内の息子が警察の世話にもならずに、大学生になったのを不甲斐無く思うことがあります。多少、若いうちは無理をやったほうが、いいとも思うのです。勿論、犯罪はいけませんが…

相場は既に底入れ局面を示し、底値持合からの脱出も近いのでしょう。未だに不安感を持つ人も多いでしょが、そう心配するものではありません。既に大きな下落相場はありませんからね。この程度の下げは当たり前。むしろ、このチャンスを生かし新しいチャレンジを試みるべきでしょう。かたるは金融相場の目玉にみずほを据え、長年取り組んできました。そのみずほも今期に公的資金返済を完済し相場も終焉を迎えます。保守的な投資家はみずほの代わりにソニーを据えれば良いでしょうね。所詮、相場など、この程度の流れなのでしょう。

僕は商売だから日々売り買いをしていますが、投資家の立場になれば、あまり売り買いをしないでしょうね。そんなに自分の技量が高いとは思ってもいませんから…一番大切なことは、相場の季節感なのです。何故、昨日の株式教室で「相場サイクルの見方」を取り上げたか? 分かりますかね? ここで金融相場の銀行、証券、不動産を代表とする銘柄が下がったからと言って、押し目買いなどと思わないで欲しいのです。素材から加工産業が次のねらい目になります。やがて金利がドンドン上がり、3%、5%、今回は7%ぐらいまで行くかもしれません。そうなったら、今度はディフェンシブ銘柄の薬品などのバイオ株に取り組めば良いのです。

それを今からやる必要はない。相場には季節感が存在し、夏にスイカを食べるからおいしいのです。冬にスイカを食べても、高いだけで美味くも何にもありませんね。相場も同じです。村上のような素人が、脅しのような行為で市場を乱すのは、ある意味で市場を冒涜しているように感じます。個人的には嫌いです。しかし会社を食い物にしている経営者がいるのも悪いのですが…功罪どちらが優勢なのか?何れ歴史が裁くでしょう。

僕は皆さんに安易な投資はして欲しくはありません。信用取引を多用する今の若者の投資姿勢が果たして正しいのでしょうか? 素人は素人らしく、のんびり投資を心掛ければ良いのです。買ったら1年や2年はそのまま置いておけばいい。上手に売り買いをしようとスケベ心を出すから失敗するのです。相場は下げましたが、かたる自身が、皆さんにお奨めした株をいっしょに買っている株で、自分の買値を下回っているのは僅かです。お金ができた時に、買った株で下がっているのがあれば、業績を検討し大丈夫だと確認されれば、また買えば良いと思っています。所詮、僕自身の投資はこんなものなのです。

若者は信用取引をして多少の失敗をしても良いでしょう。運よければその冒険が新たなチャレンジを生み、大成功に繋がるかもしれません。思いきった投資も時には必要です。しかし、そのような冒険をするのは、人生のうちに何度かに限定すべきでしょうね。何度か繰り返される上げ下げに、耐えられる投資家はそう多くないと思います。

市場を支え、日本経済を支えるのは良識のある投資家の存在なのです。頑張って下さいね。