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2006年04月30日

かたる銘柄の双日について…

今日はかたる銘柄の双日について大きな変化がありましたから考えてみました。優先株の一括消却です。双日はMSCBを3000億円発行しこの償却に充てるといいます。これで不確定要素がなくなり普通の会社になりますね。業績はすこぶる好調に推移し計画を上回りました。今期の予想も実に堅い見込みのように見えました。例えばその一端が窺えるのは資源関連も経常利益見通しを減額している事にあります。281億円の実績が今期予想では228億円と53億円も減っています。おそらく今期の490億円の最終利益はかなり角度が高いのでしょう。

多くの株主が懸念するのがMSCBの転換により売り圧力が掛かる点だろうと思いますが、月間300億円を限度とする売却は4285万株(700円で計算)になります。一日の出来高が500万株程度では消化は難しいでしょうが、1000万株程度なら簡単に償却できますね。営業日数が20日間として5%が基準と考えています。一体、誰が買うのでしょうか? 引き受けは、全額を前回(600億円)、実績がある野村證券が引き受けました。この際に野村證券はIR説明会の海外キャンペーンを催し、受け皿対策として外国人投資家を主体に販売しました。

前回はまだ不確定要素が強く残りましたが、今回は確実なリストラと実績が背景にあり、一括償却で財務リスクが軽減されますから、国内投資家にも販売できますね。その為に、おそらく双日は復配を実行するのでしょう。野村證券の力はすごいのです。近年は投資銀行のような業務をこなし始め収益を上げています。昨日の日経を見れば一目瞭然です。野村の利益は3043億円に対し、ネット証券4社合計で608億円です。過去の蓄積が開花する時代になりました。推測するに3000億円を捌ける裏付けがあるのでしょう。何も3043億円を稼ぐブランドリスクを犯してまで、双日のMSCBを受ける理由がないからです。分かりますよね。この意味は…前回は消化過程で株価は200円程度上がっていますね。

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かたるの予想も株価は上昇すると思っています。しかし…当初のかたるの予定が今回の処置により覆りました。故に普通の株となった双日に対する興味は大きく落ち込んだのです。この違いを簡単に説明すればオリコと日本信販(UFJニコス)の違いでしょう。両社ともかたる銘柄として取り組んできた株ですが、両社の決定的な違いは資本政策にありました。再建を急ぐあまりオリコは発行株式数を増やし、UFJニコスはあまり増やさなかったですね。両社の株価の推移を見ていただければ分かります。

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双日に対する大きな株価への夢は今回の処置で消える事になります。しかし双日の会社はまともな普通の会社になるのです。故に機関投資家が積極的にファンドに入れる事になるのでしょう。だから株価は上がるのでしょうね。プロである野村證券が自社ブランドを賭けて臨む仕事ですからね。株主の皆さんにも喜ばれるでしょう。…が、夢を追い求めるかたる銘柄から卒業する事になりますね。この程度の解説で良いですかね?既に業績を読んでもあまり意味がないのです。

しかし商社の株価ポジションが大きく変わる可能性があります。多くの市場参加者は資源価格に依存する商社の収益構造は一時的な利益で継続性がないとPERでは判断していますが、世界戦略を考えると商社株の居所が大きく変わる可能性があるのです。何故なら、アメリカの都合により資源価格の操作が実行されているからです。一つは戦後復興に入ったイラクへの投資を確実に回収する為に、資源価格を高値で維持する必要があります。もう一つは安全保障のバランス問題です。イラクのみならず、イランの核問題が話題になっていますが、この影で中国は軍事費を増やし野心的な行為を抱いている可能性があります。その為に日本が国防費を増やす必要があるのですが、僅か3兆円の移転費で、もめているのが現状です。しかしよく考えて下さい。公務員の不正受給の年金に対し税金が16兆円も投入されるのです。(昨日の読売新聞に掲載)呆れるマスコミ報道です。何故、日米安全保障費の必要性を説く報道がなされないのでしょうか?

GDPの高成長を毎年続けるには中国は多くの課題を残しています。ソロソロ限界ですね。重慶の公害問題など環境問題のみならず、資源の投下回収コストが見合わなくなっています。つまり中国の軍事費を削るために資源価格など引き上げるのが世界戦略として求められているのです。この意味は分かりますね。エネルギーや食料に対する可処分所得は先進国の方がはるかに楽なのです。故に中国経済は減速するまで資源価格の高値は維持されるのでしょう。

長く続くなら商社のPER評価は大きく上がる可能性があります。誰が仕掛けるか?危険な果実をとりに行く投資家が存在するか?分かりませんが…市場の総意が低いのです。ありえるシナリオです。株で儲けるには、常に「少数派の論理」が儲けられる和泉なのです。分かりますかね?双日は「大勢派の論理」が安全の会社に傾きます。50万円のみずほが100万円を付けたようなものです。しかしかたるは、あの時点でみずほに興味を失っていましたからね。同じことが双日にもいえます。おそらく株価はこれから上がるでしょうが、既に興味はないのです。

120円の利益なら希薄化により60円で、PER14倍なので840円程度が妥当株価なのでしょう。

投稿者 kataru : 12:20

2006年04月23日

いやはや…

最近はいろんな事を考える機会が増えました。昔は、どうやったら家族4人が食えるか? それが主眼だったのですが、市場の回復で人並み以上に収入が増え、借金の返済もほぼ終りました。人間上手くしたもので、好い時期は長く続かない。今度は年老いた母が死を目前に迎え、人間の生き方を考えさせられようになっています。昔は(お金があれば…)と思っていた時期もあるのですが…違うようです。 

ようやく「国家の品格」を読み終えました。実は平行して沢山の本を読んでいて… 「マオ」はようやく下巻に移りました。上巻よりずっと面白くなってきました。 「ワイルドスワン」もある意味でカルチャー・ショックだったのですが…「マオ」もすごく考えさせられます。半藤 一利が描いた関東軍の辻少尉の「ノモハンの夏」と、なかにし礼の「赤い月」などを合わせて読むと、とっても、あの時代を感じることが出来ます。

藤原先生の本は初めてです。他にも何冊か買いましたから、これから読みますが…彼のオヤジの新田次郎の本は好きで10冊以上読んだと思います。感化され大学時代に西穂高を登り、その後、新島々まで岩魚小屋経由で歩いた想い出があります。藤原先生は面白いのか? 何故、彼にあんないい女が、彼のかみさんなのでしょうか? 世界の七不思議です。

さて、ネットを作ってくれているレイジー「bad day」が好い曲だと言うので、早速、ネットで注文したら、既に届いていました。GOODなら株屋らしいが、BADではいただけませんね。証券マンは縁起をかつぐのです。これは一日が終ったときに聴かないと…でも何処かで、聴いたことがありますね。帰りの電車の中で指定が取れずに、自由席で帰ってきたのですが、大きな外人男に挟まれて…ビールを片手にお眠りモード…少し話してみようかと思ったら…英語ではないんです。ロシア語のような…彼らは僕を間に挟み、大きな声で会話をしています。野蛮人め! 話したければ、最初から隣同士で座ればいいのに…こいつら、やはり民族が劣っていると…国家の品格の影響かな?…卑怯だとか、惻隠の情だとか、

考えてみれば、幼い少女が殺されたり、少年が高層階のマンションから投げられたり…確かに日本人は英語教育より、道徳教育ですね。と言っても先生は国語を中心に教えろと、言っているのですが…読み書き算盤で充分だと…私はサムライものの小説を読む機会が多く、確かのあの世界はいいですね。貧しい武士が長屋の連中から敬われるのです。

先日、「ふだんから、一緒に儲けようと言っているのだから、裏切らないで…」と言うメールを紹介しました。僕の回答は自己責任の確立が、教育制度のおかげで遅れていると書いたと思います。僕は思ったように、自分が感じたことを正直に書いているのです。ワクワクするからその通り自分でも行動をしているだけなのです。しかし僕だって結果は分かりません。将来の予測など誰にも分からないのです。

G7で産油国へ増産要請をしていたようですが、僕に言わせれば仕掛けに過ぎません。既に世界金利は上がり、原油のETFを組む時代ですからね。既に逃げに入ったのです。誰が考えてもこんな事を容易に想像できます。新任のFRB議長に試練を与える。このかたるの構想は見事に、今のところ当たっています。でも落ちる果実を拾う覚悟はないのですが…

僕は真実を、言葉を選び伝えているつもりです。所詮、自分自身で感じなければ分からないのです。読者にかたるの感情が理解できなければ、株など買える道理がない。「国家の品格」ぐらい読み、新渡戸稲造の「武士道」を読まなくては…卑怯の言葉も理解できないでしょう。だから、僕のお客様が金曜日に、「『ワイルドスワン』を読みました。これからマオを読みます。」と言ってくれたときに、この男はマズマズだな。と感じながら何故か嬉しかったですね。でも何故か、彼は結婚をしてないのです。もったいない。世間の女は見る目がないのでしょう。

さて、いつか死を迎えるかたる君は、これからちゃんと生きていけるかな? 

投稿者 kataru : 19:57

2006年04月16日

ベンチャーリンクの第3四半期決算を見て…

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上記のベンチャーリンクとソフトバンクの比較チャートをご覧下さい。ソフトバンクは未だに株価の整理が終っておらず、下値のままですがベンチャーリンクは新高値を目指しているように見えます。直近の高値は535円です。先週は500円まで株価は回復しています。この背景には色んな現象が考えられますが、一つはやはり業績の推移なのでしょう。先週、ベンチャーリンクは第3四半期の業績発表をしました。多くの皆さんは発表された業績動向を見てないでしょうが…数字にベンチャーリンクの回復ぶりが表れています。

かたるが注目したのは営業キャッシュフローです。まぁ、簡単に言えばお金の出入りを示したもので、お金があるかどうか? を見極めるものです。これまでベンチャーリンクの営業キャッシュフローは、中間期まで101百万円マイナスだったのですが、それが第3四半期の数字では驚く事に、1048百万円の黒字に変わっているのです。本業の業務が順調に推移しだし、お金が入ってきているのですね。故に先日、日本エル・シー・エーに5億円の出資をしたのですね。株価は正直ですね。実態を反映し値戻しをしています。この背景には外資系ファンドの株式取得もあるのでしょう。4月13日に提出された大量保有報告書によれば658万株のベンチャーリンク株をモルガンスタンレー証券などが取得したと報告されています。

しかし実態の一株利益は寂しいものです。何故、外資系ファンドはベンチャーリンク株を、この段階で取得したのでしょうか?

以前から指摘しているように、FC事業の実績でしょうね。ベンチャーリンクの繁栄と挫折の過去を見ると面白いですね。株価が1万円台まで評価されながら、倒産の危機にあうのです。小林氏の力量で2003年に100億の増資を実施し、しかも資金調達はMSCBなどのおかしな形態ではないのです。優先株方式でもありません。すごい人ですね。あの時期に100億円を集めるのですから…その成果がいよいよ花を開く段階にきたのです。私のお客様が小林さんに会って、「まぁ、見ていて下さい。2年から3年後を…」と言われた時が、本当に株価は底でした。

あの時は、一度、かたるはお客様からの注文を断ったのです。「決算発表をみてからにしましょう」…と、しかしその後、株価の動きが変わったので、その旨をお客様に言い、買い始めました。まだ株価は200円を割っていたのです。それから、かたるは本格的にベンチャーリンクと取り組む事になります。既にかなりの株数を保持し、今回の決算を見て再び強気に傾き、金曜日には50万株以上の株を買ったと思います。もっと買いたいのです。おそらく素晴らしい成長株になると信じています。しかし将来の業務展開は誰にも分かりませんが…

もともとベンチャーリンクのFC事業は加盟店料に指導料が加算されていく仕組みです。故にかたるがお客様にベンチャーリンクの説明をするときに「セブンイレブンの小型版です。」と、言っています。しかもセブンイレブンは小売だけですが、ベンチャーリンクは、これからいくつもの業態を開発し、次々に膨らんでいくのです。現状は「七つの習慣」や「カーブス」などですが、これからもいくつも会社を全国展開することでしょう。そのたびに、積み重ねの利益が増えていく事になります。この意味が分かるでしょうか?

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第1四半期の売上が34億6千万円、経常利益が2億15百万円です。次に第2四半期の売上は36億02百万円増え70億62百万円、経常利益は1億59百万円増え3億74百万円になります。次に今回発表された第3四半期の決算ですが37億13百万円増え107億75百万円に、経常利益はなんと3億61百万円も増え、7億35百万円になるのです。明らかに利益の増え方が増し、損益分岐点を越えてきた様子が窺えます。

c20060416c.gifここでかたるの株式教室で損益分岐点の話を思い出して欲しいのです。企業の利益はある水準を超えると加速度的に増えてきます。その段階になったのでしょう。会社側にゆとりが出たらしく、今回の決算発表で販売促進費の増額を述べています。

株価がこの変化を見逃すはずがありませんね。かたるは故に再び強気に傾き、株の買い増しに動き、新高値から奪回から、次のチャート上の目標株価である739円を目指すのだろうと信じているのです。残念ながら、現状では詳細な調査を実施しておりません。だからカーブスの一店舗辺りの利益貢献がいくらになるのか? 分かりません。七つの習慣も然りです。いずれ何処かの証券会社のアナリストが詳細なレポートを書く時期が来るでしょう。本当は買っている株数が増えてきたので、自分で調査すればいいのでしょうが…なかなか時間が取れないのです。だから詳細な数字の予測ができないのですね。

しかし、そんな事は決算数字に何れ表れますからね。将来予測が正しいかどうかより、発表された数字は嘘を言いませんから、その数字が出てから動けば良いのです。第3四半期の数字はかたるの投資を満足させるものだったのです。自分でこの変化を比較してみれば良いでしょう。赤字から黒字に変わる変化の角度の大きさは充分なベクトルを意味しています。故に、かたるは強気になって株を再び買い始めたのです。ご自分で第3四半期の決算報告書をみて判断されたほうが、より納得できるものと思います。

ベンチャーリンクのIRへ

投稿者 kataru : 13:10

2006年04月09日

迫る選択

最近は新潟に帰る機会が増えました。
桜は東京では既に散りましたが、新潟はまだのようです。お客様より「尊厳死」に関するビデオをもらい、一昨日、見ていました。私の母は75なのですが、既にあと数ヶ月の命だと宣告されています。国家の利益と言う観点から考えると、延命させることは、明らかにマイナスですね。年金をもらい、医療保険を使い、社会の世話になっています。同じように、赤ちゃんも生産をするわけでもなく、親の世話になって日々を送るのですが、将来は働き税金を納めるわけで、貯金のような存在ですね。

年寄りは医療面でも老人保健扱いになり自己負担が一般人より減ります。多くの老人は税金を納めません。…と言うより少ないのかな? 固定資産税などは納めるのでしょうが…と言うことは、効率化社会の観点から言えば、生産性がなくなった段階で、ロボットだったら破棄処分になるわけですね。社会のお荷物にならずに、人間が働けるのはどのくらいなのでしょうか?

単純労働はそうですが、年寄りを見るといろんな事を考えさせられるし、豊富な知識がありますね。この知識はある意味で財産ですね。この財産を生かせないものでしょうか? 彼らは時間がありますし…なにやら、この辺にもビジネス・チャンスが生まれそうです。お荷物世代の老人を活用する社会の構築か… 

私の父は1989年に死にました。大腸がんの発見が遅れ肝臓に転移しており、既に手遅れの状態だったのです。あの時、父が死ぬ姿を見ながら考えたのです。人生は短い、何れ、みんな死ぬんだと…そう思ったら、やりたいように生きようと心に決め、その次の月に会社へ辞表を書き、東京に出てきて歩合セールスを始めたのです。あれから既に17年の歳月が経過しました。喰えない日々が続き、相場の低迷を考えていたのですが、対処療法ばかりの経済政策が空回りしたのです。日本の低迷は政策ミスなのです。

既に決着しているはずの政策に、再び拡大論が出てきています。与謝野が率いる官僚社会主義派の巻き返しです。廃止になったはずの高速道路建設が復活したり、社会に元気が戻ると亡霊が出てくるようです。冒頭に私の母の例を出したのは、日本には時間がないということなのです。団塊の世代が続々と退職を迎えるのに…低金利、高成長の効率化社会を目指す政策を採用するなら、消費税の引き上げも僅かで済み、株価も更に上を目指せるでしょう。しかし大幅増税で非効率な社会の構築を選択すれば、株価は既に買えない領域です。

新日鉄やフジテレビのような保身経営者ばかりが日本に存在すると、世界競争に負けるようになります。日本は未曾有の不況を経験しましたが、当たり前の選択をしていたのです。実力のない仕組み社会から指揮官を選び続けたのですね。政治家に官僚、日銀総裁など…指揮官に本物の能力がないのだから、部下である国民は悲劇を味わうのは当然の帰結です。日商岩井を倒産企業に変化させた速水が日銀総裁ですからね。恐れ入ります。三重野は株など経済活動に関係ないと言い切った人物です。兎に角、酷い人事ですね。

もう直ぐ、株主総会ですが、TOBを恐れ、保身を図る経営者が、何故、信任されるのでしょうか? 良く考えたほうがいいですね。高値で会社を買う買収者は、既存の経営者に能力がないため、自分が経営をすれば、もっと利益を上げられると算盤を弾き、買収するわけですよね。日本ボーダーフォンを買収したソフトバンクの孫氏はそう思ったのでしょう。ドコモの失った投資責任はどうなったのでしょうか? 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、何故、経営に失敗した立川さんを理事長に迎え入れたのでしょう? あそこには郵政省のOBがかなり天下りしているのでしょう。

日本と言う国は本当に、株価に見合う成長を遂げられるのでしょうか? 日本料理の創作性を考えると日本の潜在成長率の高さは群を抜いていると思いますが、何故か、成長率が低いですね。少子高齢化社会を迎え、我々一人ひとりが考え、株主総会には反対票を入れ、選挙には投票に行き、考えながら生きないといけませんね。

やはり、世に出る成功者は努力していますね。のほほんと生きては居ませんね。最近の報道を見ていると、金融庁はつまらないことで、職権を乱用しているようにも感じますね。さわかみ投資が営業自粛に追い込まれているのは、「平成9年から平成15年に海外顧客に対して行った助言業務に関して、顧客の利便性のために、法令で認められた範囲を超えて売買発注に係る業務についてまで行ってしまったこと。ならびに当該取引に関して法令で定められた書面の交付および保存を怠ったことです。」だそうです。

本質に対する処分なら仕方ありませんが、何やら、この文章からは職権の乱用のように思えますね。日本と言う国は難しい国です。一所懸命にやる奴の足ばかり引っ張る社会構成になっているようです。鹿島建設が、先日、談合を認めましたね。ようやく、官の呪縛から解放される画期的な事象でしょう。このような例を見るとGDPを大きく上回る時価総額も有り得るかな? と考えますが、与謝野のような談話を聞くと、逆にぞっとします。

果たして、少子高齢化社会を迎え、日本はこの秋にどんな政策を採用する総理大臣を選ぶのか? 民主党には本格政権派の小沢氏が党首になり、自民党はどんな選択をするのか? 一筋縄ではいかない官僚社会主義派の連中を押さえ込めるのか? それとも、高速道路のように傀儡政権の誕生になるのか? 日本の株価の行方を決めるのです。所詮、努力しない奴には、どっちでも関係ないでしょうが、一所懸命に生きようとする連中にとって、この選択は大問題なのですね。僕らは、もっと、もっと日本を変化させられるのか? それとも日本が世界の藻屑になる選択を迫られるのか? 大げさに考え過ぎでしょうかね…?

投稿者 kataru : 19:25

2006年04月02日

難しい投資環境

昨日は友達夫婦が東京に遊びに来たので、一緒に夕飯を食いに汐留へ行きました。浜離宮がライトアップされ、夜間もオープンされていたようです。その後、家の近くの桜を見て、千鳥が淵に行ったのですが、残念ながら既にライトアップの時間が終っており、桜が良く見えなかったのです。花も置かれた環境と言うか、周りの景色がより一層、花を際立たせるのでしょうね。千鳥が淵の良さは、お堀の緑色の水の色かな? そして斜面に流れる景観が素晴らしいのでしょうね。見る人によっては都会の高層ビルも素敵なバックに見えるのでしょう。下の写真はかたるの家の近くで撮影したものです。

残念ながら、花は満開で風もなかったので花びらが散らずに、桜のはかなさを感じることが出来ませんでした。何故、これほど日本人が桜に拘るのかは、あの僅かな時間に消えていく花の命にあるのでしょうか? 綺麗さを保つ時間は短いですね。人間が一番輝く時間と言うのは何時を指すのでしょう。人それぞれ違うでしょうが、恋をする女性は綺麗になりますね。驚くぐらいに…、あまり目立たなかった女性でも…綺麗になる時があります。

男は何時が一番、綺麗に見えるのか? 綺麗というより輝く時間でしょうか?
どうしようもない価値のない時間を送る人と、常に燃える時間を送る人。

多くの人は目標を立て、その目標に向かって挑戦します。その目先の目標をクリアして、再び新しい目標を定め挑戦する。その繰り返しが人生なのでしょうか? その過程にいろんな出来事が起こります。多くの場合、逃げる選択はありませんね。一度、逃げると永遠に負け組みになるのです。チャンスはそう訪れるものではありません。そのチャンスを生かす努力をせねばなりません。先ず、そう言うチャンスに恵まれたら、多くの場合、失敗しても良いから、精一杯努力し、前向きに挑むべきなのでしょう。

最近、良く考えます。株価の動きも人生と共通しているのですね。多くの場合、困難がチャンスに変わります。試練が飛躍を与えるのです。残念ながら、その困難や試練に耐えられず、消え去る会社もありますが、多くの会社はその試練を乗り越え、再生するのです。三洋電機は天地天災が試練を与えました。半導体の供給停止で顧客先を奪われ、事業活動が縮小しました。その他にも、長く続く独占体制が企業を蝕んだのでしょう。新日鉄のような、フジテレビのような経営者が、日本の企業に多くいます。私物化しているのです。残念な結果ですね。

新聞屋は自分達の仕組みを守るために、競争を拒んでいます。ジャーナリズム精神など、この事実を見れば茶番に見えますね。フジテレビの日枝は改革を拒んだ発言をしています。社会正義を訴える立場の人間が、自分達の順番になると改革を拒むのです。日本の借金が話題になるならば、先ず、率先垂範です。公務員は一律に給料カットを実施し、リストラをすべきです。市町村の統合を図り、議員などの削減を図るべきでしょう。国会議員が率先しなくては…この国の将来は、逃げる奴らばかりいては、どうなるのでしょうか? 先送りと言うことは、現実逃避ですね。情けない話しです。

私の知り合いの息子さんが三洋電機の傘下におり、年収700万円が570万円になったそうです。公務員の人は、この現実をどう考えるのでしょうか? 私の友達の市会議員は、年に3回の視察旅行があるのだそうです。1回が17万円だそうです。しかしその1回もパック旅行を利用し12万円で旅行をして、あとの浮いた5万円はお小遣いになるのだそうです。これが当たり前の官僚社会主義国家です。公共事業投資だけでなく、多くの無駄なお金が闇に消える非効率な社会だから、失われた15年が生まれたのでしょう? 資金の配分を変えなくてはなりません。株式市場は常に市場が監視し、株価によって監視をされるのです。故に経営者は一所懸命に効率的な資金配分を考え、内部留保を使うように要求されています。自分で使えないなら株主に返還し、再投資されるのです。

その弊害もあります。負け組み、勝ち組の所得格差です。共産党の主張は時代錯誤ですね。金持ちや大企業に税負担を求めれば、日本中に優秀な人間はいなくなり、日本は負け組みの三流人国家になりますね。優秀な人間は過度の税負担を嫌い海外移住します。企業もそうでしょう。あくまでもグローバル基準なのです。その中で予算の配分を変えねばならないでしょう。改革は必要なのです。既得権利受益者は試練を乗り越えなくてなりません。新聞屋の料金は自由化されるべきです。

まだまだ改革、半ばですね。日本の国は…本丸の官僚族やマスコミ族の改革が終っていないのです。TBSに楽天がTOBを仕掛けるべきなのです。ソフトバンクが敗退し、ライブドアは既存勢力から資金を奪ったので、返り討ちに遭った。楽天の三木谷氏はどんな形で事態を収拾するのでしょうか? お金は何時までも寝ていませんね。ワンセグのサービスが開始され、技術進歩はどんどん進みます。僕らの価値観はどのような形で時代変化していくのでしょうか?

日本株が更に上に行くには、このような試練を乗り越えないと無理でしょうね。既に時価総額は554兆円にも膨らんでいます。既にみんなが知っている大企業の株価で、儲かる時代は終焉を迎えましたね。この意味は非常に重要なのですが、何人の人が理解できるのでしょうか?誰もが儲かる株式投資の時代は、終焉を迎えたんです。だって実体経済の成長率が1%台なのに、株価だけ10%や20%の上昇を期待するのに無理がありますね。

この差を埋めるには、楽天がTBSを買収し、マスコミ改革が不可欠なのです。画一化された報道態勢に風穴を空け、真実が報道される多様性が必要なのでしょう。そうすると日本国民の考え方も自立意識が目覚め、もっと頑張る人が増えるのでしょう。一方的な考え方を押し付けられ、それが真実だと誤認される教育姿勢に変化が生まれます。

どういう選択が日本を豊かにするか?

花の命は短くて…はかなさを感じるから美しい。なにか株の天井のようですね。次第に株価の値戻しが、われわれ個人投資家に力を与え、強気に傾きつつありますが、今年は難しい相場展開なのです。だから良く考える必要があるのです。既に時価総額は554兆円ですから… 

投稿者 kataru : 11:17