未来かたるが語る

今日の市況(2009年)

今日の市況(2010年)(2010年09月29日)

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日銀の短観がプラス8(製造業)と発表され、6四半期連続の改善となっています。プラスは前6月調査のプラス1から2四半期連続です。一方、先行き予測はマイナス3となっています。まぁ、6月調査の予測がプラス3ですから、実績は8になり5ポイントよかったと言うことなのでしょう。もともとリーマン・ショックの落ち込みは大きくマイナス58からの回復ですから急速な回復です。このマイナス58と言う数字は1998年のマイナス51より大きく1983年以降、最大の下落幅です。東海地区はリーマン・ショック以前の数字を回復したという報道もありました。もともと日銀短観はアンケート調査なので実体に近い大切なデータです。

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何故、円高にも拘らず、株は上がったのか?
様々な観測がなされていました。期末に絡み日本株のポジションを落としすぎた機関投資家の買い、世界的なヘッジファンドのポジション転換、更に短観の悪化予測から来る経済対策への期待と…様々な観測がされていましたが理由は不明でしょう。騰落レシオは実感は少ないでしょうが122と回復していますね。あくまでもデータですから…何故、実感と違うかと言えば減数の関係ですね。データの仕組み上、25日前の値下がり数字が減らされていきます。

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概ね、8月末には株価は底入れし、15日に日銀の円売り介入で底入れが確定したのです。実感が湧かない投資家も多いでしょうが一例を掲げるとキャノンのチャートはその動きを物語っています。僕がいつも批判している日経新聞の解説に騙されている投資家像が浮き彫りになっていますね。急激に空売りが増えています。国際優良株でこの姿です。しかし機関投資家の多くは今日も国債を買っているようですね。ハハハ…。

政策も機関投資家も3流の日本国です。
きっと、社会の仕組みがおかしいのですね。大学の出身校を重視したり、中途採用はしなかったり、実力を認めない社会構造です。実例を掲げるとここに来て急速に歩合セールスが辞めています。普通、社員セールスで実績を積めば歩合セールスの方が年収は良く多くの証券マンが歩合給を選択するはずです。ところが…実際の外務員協会の会員数は減っています。つまりこの国では枠のなかでしか生きられない構造だと言う仕組みがあるのでしょう。

その野村では実績給の社員が反乱を起こしているのでしょう。これは予測です。確かめていません。リーマンを買収したので社員の選択によりこれまでの給料方式と自分の実績に見合った歩合給と仕組みが変わりました。その為に野村を主幹事とする公募増資が増えているようです。「仁義なき戦い」10月12日から14日までに東京電力は2億2763万株の公募増資を実施します。松下との経営力の差が目立ちます。東京電力は低利で社債が発行できこの低金利下で増資をする理由がわかりません。そりゃ、原子力発電所の整備など資金需要はあるでしょうが、この環境で増資をするのはサラリーマン社長だということですね。オーナー経営者なら自社株買いはするけれど、決して増資はしませんね。言葉巧みに経営者を甘言で勧誘するセールスマンは市場のことを考えない売国奴。故に「仁義なき戦い」一介の歩合セールスはそう感じます。

まぁ、市場経済なので株主のことを考えない双日の増資も、今から思えば正解かもしれません。あの借金を返さなくて仮に赤字になれば、今の社会構造はどんな企業でも倒産に追い込みます。呆れる政策が実行され、担当大臣は「社会に影響は少ない。」と武富士を倒産させ嘯きます。日経新聞などは決して書きませんがWSJでは「武富士、監督当局によって破壊さる」とタイトルを打ち『「有害かつ支離滅裂な監督当局によって破壊さる」28日に会社更正法適用を申請した消費者金融大手の武富士の墓碑銘だ。』とのコラムを書いています。本当に政治家は社会を知っているのでしょうか?

この10月の国会で法案修正されます。派遣法の改正がありますね。菅内閣は「雇用、雇用、雇用」と述べて総理大臣になりました。実際の政策は新卒者を雇うと国から補助金が出る政策を実行します。しかし一方では派遣法の改正により数万人以上の雇用が失われるでしょう。この時期に正社員を雇うより、国内工場を閉めて海外工場に移転しますね。この円高です。日銀総裁は円高を利用すると言っていますから、海外の企業買収をするところより、生産工場を移転させますね。高税率、高規制で身動きが取れない環境です。

お前も株安発言をしているじゃないか?
とご批判を受けるので…政策批判はこの辺にして、先程のキャノンの株価のようにグローバル企業は世界競争に負けないでしょう。何故なら、経団連と民主党のパイプは希薄で多くの経営者は民主党政権になってから海外進出を加速させています。日産のマーチのように…この躍進を見てトヨタはどう判断するのでしょう。過去の遺産に甘えるか時代変化に合わせるか?その日産自動車の株価は元気が良いですね。

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投稿者 kataru : 2010年09月29日 19:41