未来かたるが語る

今日の市況(2009年)

今日の市況(2010年)(2010年09月27日)

「出来高急増銘柄」「株式指標」はここをクリック。

NY市場は強いですね。
4週間連続の上昇で先週は高値圏にも拘らず252ドルも上がっています。チャート上は6月の10594と8月の10719ドルの高値を二つ抜き、完全の上昇波動に突入したようです。次は4月の高値11258ドルがターゲットになります。まぁ二番底を回避したとの予想が増え始め、高値更新も時間の問題なのでしょう。

s20100927a.gif

一部で出来高の減少を気にする向きがありますが、これは当然ですね。金融規制が厳しくなっているので流動性は減るのです。しかし…金融デリバティブによる出来高増加傾向はここ数年間が異常だったのです。下のグラフを見れば分かるように、正常化へのステップの一場面に過ぎないことがお分かり頂けるでしょう。

s20100927b.gif

同じことですが「円の単独介入は効果がない」と、為替介入は否定的な話しを良く聞きます。理由を聞いてみると、通貨取引の市場規模が1日4兆ドルにも達するので、僅かな介入金額では意味がないという話です。素人が聞くと本当のように聞こえます。株式相場でもそうですが…最近は日計り商いが多く、見せ掛けの出来高が増加しています。金融デリバティブの発達でレバレッジが掛かっているのですね。でもコア取引の実態は大きく変わりません。

企業の発行済み株式総数は変わらないし、実体の取引量はそんなに多いものではありません。だからこそ実弾による介入は大きな効果があります。見せ掛けの売り注文や買い注文が多いと思います。板状況を見て売り買いするネット・トレイダーのようなものでしょう。だからこそ、流れを変える時は、目先筋をやっつければ自然に変化しますね。多くの企業は海外移転し国内投資をやめています。増産投資は、ほぼ海外に集約されています。やはり象徴はトヨタでしょう。のろまのトヨタがカローラ辺りの生産を海外移管すれば、関連企業も多く貿易黒字が今まで通り増えるかどうか…。当然、残存者利益は目前で、マツダがスター株になる可能性を考えています。そのマツダも中国では増産投資を加速させています。

目先の細々した売り買いは、所詮、烏合の衆なのです。だから不退転の決意で介入すれば良いのですね。その度胸があるかどうか…。ただ介入は一時的な時間稼ぎですね。早く構造転換を促進させれば、新しい流れが生まれます。豊田さん、貴方の出番なのですが…。駄目な経営者は雇用の維持を言うし…。不良債権処理をしていた友達が、むかし良く話していました。大概、社長がネックになって業績が悪化すると言うのです。「俺がやめたら会社が困る、従業員が困る」と言って最後まで頑張ろうとするのだそうです。この抵抗が日本の失われた20年ですね。幸か不幸か、先人の遺産が多く、まだ現状の社会構造がもちますね。だから甘えが生じています。はやく構造転換をすれば、新しい時代が訪れるのです。

まぁ、かたる君と同じですね。
株価は売るものではなく、買うものだと言って一貫して買いばかりしています。基本姿勢は損をしたら売りません。だから武富士のように、やられますね。最高裁の判決を批判しながら、政策転換に期待を賭けてきたのですが…残念な結果です。でも…本当に更正法を申請したのでしょうか? 明らかに日経新聞の勇み足なのでしょう。会社側は昼の発表ではそのような事実はないと否定していました。しかし朝日も、読売も同様の記事を書きたてていました。おそらく官僚お得意のリーク記事でしょう。

僕らは常に踊らされています。先日の相撲協会の武蔵川理事長の引退と同じようなものでしょう。本人にその意思がなくても、周りから追い込まれるのでしょう。明らかにメディアの犯罪だろうと思います。しかし役人は平気で、リーク記事をメディアに提供し、世論を誘導しますね。まぁ、結果はそう変わらないのでしょう。大阪地検の証拠の改ざん、僕は捏造だと思いますが言葉の解釈は違うのでしょう。まぁ、兎も角。文句を述べても仕方ありません。

でも自分で考えると、最高裁の判決もおかしいし、政策のやり方も異常ですね。発端はこのサラ金規制から、商工ファンドが破綻し、振興銀行の問題が起こり、武富士に発展したのでしょう。武富士のやり方に、むかし大蔵官僚は激怒していましたからね。国税を使ったり…江戸・長崎の政策かな? これは全て推測です。しかし、このようにして経済が縮小し失われた時代が長引いているのです。簡単なのですよ。今日も日経の前田さんは暗い話しを流していましたね。しかし方向性は、余程、橘田レポートの方が正しい情報発信の仕方でしょう。いつまで清貧思想の権力者が、政策を支配するのでしょう。

s20100927c.gif

そんな訳で、本日の市場も二極化になっています。ソフトバンクは何度も言うように社債利率が低減され、巨額の借り入れがありますから、金利低下効果は非常に大きいですね。実益があります。しかし公共株の料金産業なので、匙加減で変わりますよ。今回は小沢派の原口さんが退任されましたね。新大臣とソフトバンクの関係を考えると、どうなのかな? グッドウィルを思い出します。まぁ、孫さんは利口だから大丈夫ですが、折口さんは反感をかっていましたからね。所詮は人間が政策の匙加減を決めるわけです。

s20100927d.gif

さてネガティブのほうは「みずほ」ですね。簡単に株価が崩れてきました。ここは正念場、グループ企業が、目先の売り心理をやっつければ止まります。何しろROEは大型株なのに高く、業績的には割安です。仮に発行株式総数が増えても安いのでしょう。でも売り方は100円割れを視野に行動しているのでしょうね。

さてNY市場の株高がやがて日本にも波及します。世界の株高がやがて日本にも波及するでしょう。日本だけが清貧思想を堅持できるとは考え辛いですね。何れインフレ懸念が叫ばれるのが筋論でしょう。だってFRBは巨額の流動性を供給しています。だから白川さんも同様の行動をとれば…正しい道なのでしょう。非不胎化の円売り介入をしてその資金でソブリン・ファンドを創設して米国株を買えば米国債を買うより、ずっと効果は高く、直ぐに為替の流れは変化するでしょうね。皆が不安感を抱えているから…日本人は自立していないから…なかなか株価は上がりませんが、短い夏でしょうが、やはり季節は必ず訪れます。いきなり冬にはなりません。

人気ブログランキング 「今日の市況」は人気ブログランキングに参加しています。

株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ

投稿者 kataru : 2010年09月27日 17:15