今日の市況(2010年)(2010年09月15日)
しかしマスコミは恣意的なニュースを流し、僕らは知らないうちに言動をコントロールされていますね。石原慎太郎はインタビューで「民意と永田町の常識のズレが投票数字表れている」と国会議員を批判していましたが、恣意的な情報をもとに安易な発言をしていると、あの年代の人達の常識も疑っている次第です。日本人は画一化教育を受けロボット教育をされているので仕方ありません。


日経新聞にも読売新聞にもサポーターの総投票数は掲載されていませんでした。党員サポーター数字は249対51で圧倒的に菅氏が優位で民意は菅氏にあると結論付けてマスコミは報じていました。代表選が決まった直後に行われた各新聞社の緊急アンケート調査の数字も8対2ぐらいでしたね。しかし実際の総投票数は6:4とマスコミが報じているほど大きな隔たりはありません。サポーター投票をもとに各地域の代表者が票を入れたので人気が偏ったのでしょう。総投票数をもとに菅氏と小沢氏の数字を比べると653:559となり大差で菅氏と言うマスコミ報道が正しいかどうか…。
やはり情報は恣意的にコントロールされていると疑うかたる君の予測も一理あると思います。加えて、本日の日経新聞4面の「海外の反応」と言うコラムでは、新米国安全保障研究所のパトリック・クローニン氏が『小沢一郎前幹事長が勝利していたら、日米同盟への「新たな危機」になっていたところだろう。』と述べたという記事の掲載がありました。
民主党代表選に絡み、地検を動かしマスコミの情報操作をする米国による官僚支配の政治が菅内閣の政治と結論付けた背景は、このような事例からの推察です。そうして今日の為替介入。実はお客様との電話からのヒントで、昨日、マツダを買ったのですが、タイミングよく、本日は政府・日銀による為替介入が行われました。菅氏は代表選の最中に、欧米に為替介入の同意を求めていると発言しています。安易な発言をする政治家です。重要発言をポロポロ…。おそらく長く持たないでしょうね。ガードが甘く失言は多く、軽い政治家の印象です。
…と言うことで、市場の多くの見方は、為替の円安効果は一時的な現象と言う評価のようです。仲間内の話では「単独介入だから、為替介入の効果は長く続かない。」と、既に足元を見られていました。これが一般的な評価でしょう。しかし単独介入と言っても、事前承認を頂いたから介入に踏み切ったわけで、協調介入に近いとかたる君は思っています。
しかし介入の仕方が下手ですね。本来は、先ず兆円単位でドル売り・円買いを行い、円高の壁を見極めます。それから壁が見えたら、その時点で一気に円安に持ち込みます。多くの市場予測のように、90円までの円安は絶対にないと市場関係者は思っています。だから一気に97円ぐらいまで、円を売りまくれば、みんな目先筋は飛びます。
大勢観と言うか大きなトレンドを変化させたいなら、目先筋をやっつけないと駄目なのです。相場をやっている人は、痛いほど現実を知っています。いつも追証の苦労をさせられているから、相場心理が良く分かりますね。例えば、ある株が1株40万円に近い高値のときは、市場参加者は買いたくて仕方ありません。30万円を割れると、当然、安くなったと思い、喜んで買います。更に下がり20万円に近付くと、更に、喜んで買います。ところが15万円を割り、更に株価が下押すと、今度が30万円割れで喜んで株を買っていた人が、20万円割れの株でも、高いと思うのですね。この心理の逆転が相場の転換ですね。
為替も一緒です。
今は誰もが円安は87円程度までだろうと踏んでいます。更に、もし安くなっても90円程度と見込んでいるのですが、95円を越えて97円になると、今度は100円、あるいは120円との声が市場に生まれ、為替の相場心理が変わりますね。まぁ政策当局に、そこまで根性があれば、こんな体たらくの日本にはなりませんね。長く維持する必要はありません。本当は時間をかけながらやるのが一番ですが、短期でも良いのですね。1年も円安誘導すれば、欧米は文句を言うでしょうが、2ヶ月や3ヶ月程度の円安は文句を言わないでしょう。果たして、どうでしょう? この政策でも新政権の手腕が試されます。

さてかたる君は、昨日、事前に為替介入の可能性を指摘していました。昨日のIRNETの「今日の市況」を読んでいて、為替に注目していたら10:30前後の第一波に反応できますね。そうすればマツダを190円程度で買うことが可能だった筈です。

情報とは…その内容を自分のものにして、利用しなくてはなりません。ぼくも何気なく昨日は、お客さまとの電話のやりとりをしていたのですが、その会話の中でのヒントで昨日はマツダを買っています。本当は今日も買っていれば、もっと良い男でしたが…。残念ながら菅氏の評価は私の評価は非常に低いのです。むしろ総理より、伸子夫人の方が余程政治家らしいですね。その点、早く蓮舫議員に総理の座について欲しいものです。台湾云々と言わずに…実力のある人が日本を引っ張れば良いのです。
もう一つ、何処かでバフェットが当然の事ながら「二番底はない」と明確に否定しているのをみましたね。10月が近付き年末になると、だんだん二番底懸念が薄れるでしょう。このギャップが株高の演出に繋がります。円安は一時的…などと、あまりいい気になって、空売りなどを視野に入れるべきタイミングではないでしょう。さて市場は何処に人気が集まるのでしょう。既にかたる君は幾つかのパターンを用意して対処しています。ただ大型資本の銘柄を上げるほど、新政権から信頼感は沸かないでしょうね。程ほどの戻り相場が現実かな?

投稿者 kataru : 2010年09月15日 18:44