未来かたるが語る

今日の市況(2009年)

今日の市況(2010年)(2010年09月14日)

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民主党の代表選は終り菅直人総理が勝利し、小沢氏の敗北となりました。
市場では私と同じく小沢氏の豪腕を望む声があったようですが、当然の帰結といえば当然の選択だったのでしょう。これで米国支配の官僚政治が続行となり、失われた時代を選択する事になるのでしょう。ただ小沢氏の選択は、昔の自民党政治のイメージもあるし、日教組の輿石批判をしているかたる君、まぁ、この選択も仕方ないかな…? でも、残念です。問題は政治の若返りが出来るかどうか…。市場の急激な変遷は望めず、既存の形の時代が続くのでしょう。

…と言っても、相場が下がるわけではないでしょう。
要するに浮き草相場が続くのでしょう。個別的に数銘柄が活躍できるでしょうが、相場全体が大きく上がる展開はこれで完全になくなりました。バーゼルの好感から米国株は上がったようですが、金融の引き締めに違いなく、流動性が復活するまで相当の時間が掛かるのでしょう。NY市場の出来高が少ないという声を良く聞きます。当たり前ですね。金融機関の自己売買が縮小されています。清貧思想のために流動性がどんどん失われています。

景気とはお金の量と表裏一体です。
お金を絞れば行動は制約されます。膨張した金融危機の後に、清貧思想論者が跋扈するのは道理です。必ず反省があります。しかし日本の場合は反省のしすぎでしょう。誰も責任を取りたがらない消極的な人間の時代です。既に20年以上続いているから、そろそろ新しい変化を望んでいましたが、やはり、これが自然の原理かな?

BRICsの躍進により、先進国との落差を埋める現象が「失われた時代」と考えても良いですね。ガラパゴスと言われる独自基準を日本は採用し、内外価格差を堅持した鎖国政策を米国の庇護のもとに続けてきました。この米国の傘が外れるのがプラザ合意です。近年は強いドルも捨て、オバマ大統領は輸出増長を打ち出し、米国も普通の国を目指しています。FRBと日銀では通貨の発行量が違いますから、当然、円高になります。ドルの基軸通貨も時間の問題でしょう。中国の台頭は、きっと、そう言うことでしょう。インターネット時代になり、情報が一般化され垣根が低くなっています。

さて今晩の為替はどの程度になるのでしょう?
私のお客様はどちらが当選するにしても、先ずは円高対策が優先されると言っていました。なるほど…このアイディアを取り入れて、今日は久しぶりにマツダを買っています。先日久しぶりにマツダを買ったのですが、今日も追撃買いです。おそらく市場は円高に振れ、新政権の揺さぶりを謀るのでしょう。果たして官僚ロボットの菅政権はどんな対応を示すのでしょう。おそらく小手先介入程度で、市場から馬鹿にされ更に円高が進むのでしょう。この推移を見てトヨタもカローラなどの戦略カーの国外生産を実行に移すでしょう。この辺りまでが自然の流れでしょうか?

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この対応に躓くと内需株の選択になります。
しかし…タイ・バーツ高が問題化されるように為替水準もいいラインに来ているのでしょう。最近の日本企業は、第二の空洞化を加速させていますね。しかし人件費に拘る必要経費比率が年々低くなっており、円高による原材料輸入価格の下落もあるので、株が下がるくらい為替と、株価の連動性が保てるのか? この辺りに当然の疑問を感じます。円高で悲鳴を上げるのは町工場でしょう。大企業は世界中から部品を買っていますから、市場で言われているような円高で、そんなに大きな影響があるのかどうか…。

為替に対する新政権の対応が注目され、これが相場の流れを決めるでしょう。この事態を的確に処理できるかどうか…。この辺りに相場の芽が一つありますね。さらに昨日、DENAの連結子会社である「DeNA Global, Inc.」が、「Gameview Studios, LLC」の持分を100%取得し子会社化したことを発表しています。内需の選択と言うか…着々と布石を打っているイメージが分かります。足元の業績はこれから足踏みを続けるのでしょうが、将来性の大きな一歩ですね。まぁ、結局、個別対応でこれからの相場を乗り切らないとなりません。

市場には資金が乏しく、あっちもこっちも出来ませんね。当然、大型資本の銘柄を上げることは出来ません。小型株の選択を余儀なくされます。

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投稿者 kataru : 2010年09月14日 16:51