今日の市況(2010年)(2010年09月13日)
今日の市況でのポイントは、バーゼルで決まった銀行の自己資本比率規制の話でしょう。概ね穏やかなものになりました。既に報道されているように基本的にリスク資産に対して普通株などの比率を4.5%として、状況の悪化時に備えた上乗せ基準を2.5%とするもので猶予期間は8年あるとの事です。一方、バーゼル委は銀行の中核的自己資本(Tier1)比率については6%以上としたそうです。(現行の最低基準は4%)問題はこの上乗せ基準を満たさない銀行は、資金調達を義務付けられることはないが、配当停止とされる事でしょう。自己資本比率の低い銀行は無配の可能性もあります。
中国では消費者物価が3.5%と上がり利上げ懸念が指摘されています。鉱工業生産指数も7月の13.4%増から8月は13.9%増となってきています。過剰生産から在庫調整が続いている中国の自動車販売は持ち直し、在庫状況が横這い程度になっているようです。まぁ日産は足りない所も出ているようですが…。問題は欧米の落ち込み幅は小さくなるとの見方が出てきています。オバマ大統領の追加景気対策などの発表ですね。報道が詳しくないので分かりませんが、投資減税などの規模は10年間程度続くようです。日経新聞より朝日新聞の報道が優れているようです。やはり配置の人数の違いかな?メディアはきっと共和党派なのでしょうね。だからあまり詳しく報道されてないのかもしれません。

日本株は相変わらず先物主導の展開です。
個人投資家も個別銘柄が動かないから、先物などの指数を売り買いに用いているようです。しかし騰落レシオの経過や新高値銘柄数などをみると増加傾向にあり投資マインドは改善しているようです。その理由は本日発売された会社四季報などの数字が大きく増額修正されており、この認識効果が続く環境にあるからでしょう。仮に中国経済の落ち込み回避のように世界経済で二番底は杞憂だと言う認識が広がると株価は大きく水準訂正されることでしょう。既に株価は二番底を前提に動いているからこの修正波動が期待されます。おそらく新高値銘柄数や騰落レシオの経過はその事を暗示しているのでしょう。

それではどんな銘柄がこれからの主流になるのでしょう。基本的には第一四半期の業績好調銘柄が主役になることでしょう。かたる君は自動車部品メーカーを取り上げています。特に中国関連の比重が高い会社が注目されるでしょう。更に系列はトヨタ系ではなく日産系が良いのではないかと思われます。まぁ今日はこの辺で…。既に4月から下げ波動が続いており調整も5ヶ月ですから弱気になる必要はないのでしょう。

投稿者 kataru : 2010年09月13日 19:30