今日の市況(2010年)(2010年09月10日)
ドイツ銀行が9600億円の増資をするとか…
世界各国で金融危機の再発防止の為に自己資本を積み上げています。日本の銀行は世界の中では低いほうなのです。日経新聞の報道ではシティーバンクの野崎さんの試算によれば三菱UFJは8.6%、三井住友は7.9%、みずほは6.1%と報じられており、この基準を7%以上にすると報じられていますが、WSJなどの報道は、もっと厳しい数字を打ち出しているようです。オバマ大統領の清貧思想の影響で世界の流動性は低下し、折角、持ち直した世界景気に水を浴びせられたのが、4月以降の下げですね。金融と実体経済は表裏一体の関係でお金を入れなければ、当然、景気は悪くなります。過剰流動性がバブルを生みます。
人間は感情の動物で、上がり続ける株価を見れば、誰でも強気の考え方になります。「配当利回り」から「PER」へ、そうして資産バブル時には、含みを考慮した「Qレシオ」が信望され、ITバブル時には「PSR」と成長力に期待を賭けるようになります。今では配当利回りも無視し、PBR1倍割れの銘柄がゴロゴロしています。まさにバーゲンセールの株式市場です。地銀は国債などを買っていましたが、最近はリートも果敢に組み入れているようです。人間のマインドをここまで、清貧思想的に鈍化させているのは規制ですね。わが国は澄田元日銀総裁が過剰流動性を長く続けていたために、バブルが発生し、初期消火に戸惑った三重野元日銀総裁と…、二代も続け致命的な金融政策の失敗をしたために、未曾有の金融危機からデフレ病に掛かった国民は、今や極端な精神病患者でしょう。
普通は行き過ぎた清貧思想は修正されて緩和され、景気が上下しますが、どんどん安心と安全を求め清貧思想の頂点を目指しているようです。その内、通貨を廃止した現物取引になるかもしれません。今日は振興銀行が破綻しました。私も良く知りませんが、事の発端は、商工ファンドのSFCGなのでしょう。私は何度もサラ金規制のあり方を批判してきましたが、日本の銀行はバブル崩壊以降、金融取引が機能していないのです。バブル時までは土地さえ持っていれば、誰でもお金を借りることが出来ました。だから土地と言う資産が、金融を拡大させて日本は成長してきましたね。背景には上がり続ける土地神話がありました。
三重野総裁はバブルの発生の反省から、実体経済が壊れているにも拘らず、更に厳しい引き締めを続行し、傷口を大きく広げました。その後も頂けませんね。教科書しか知らない日銀総裁が誕生しています。まぁ、歴代に比べれば、現総裁はマシな方でしょうが…、白川総裁もいただけません。要するに危機感覚が不足していますね。金融庁もバブルの反省に立った金融監督を続けており、実体経済に即していません。本来は手綱を緩めるべき時に、振興銀行の破綻の強権です。振興銀行は最後の砦だったのですね。弱小企業の金融機関としての役割を担っていました。それを…厳格な対応で望んでいます。理想論は理想論。確かに悪いのかもしれませんが…たかが数千億円の規模なのですから、希望の星を痛めつけては駄目ですね。バランス感覚を失った行政です。
世界経済も自己資本ばかり拘り続けると、日本化現象になる可能性が高くなります。ただ米国のオバマ大統領のような清貧思想は、米国民から好まれませんから中間選挙では敗退でしょう。理想論は分かりますが…、仕事の出来ない本来は能力のない人間に仕事を与えても無駄ですね。やる気のある人間を活用する社会にしないと、いつまでもデフレ経済から脱却できません。個人的な木村憎しなどの感情問題と一緒にすべきではないでしょう。ライブドアからグッドウィル、いつまで続く清貧思想。そんなイメージです。マスコミは必要以上に初のペイオフ適用で混乱なしを報道していますが、この報道は間違いです。あとで響きますね。
多少のやんちゃは容認しないとなりません。
行き過ぎたらお灸ぐらいで、打ち首はやり過ぎですね。リクルート事件のときも感じました。社会の活性化には多少、ルールを逸脱したやんちゃが必要ですね。それを…、冒険をする人間を次々に潰し、自分たちと違うタイプは認めないロボット教育も、ここまで来ると…トホホ。今日の株式市場はSQでしたが閑散としたものです。混乱がなしではありません。最近上げていたJトラストや武富士は株価を崩しています。空売りをする人達が増えるということは、社会が後ろを向いている現象です。
本来、人間は、明日はもっと良い生活を…明日は豊かな生活を…と、努力するものです。それをようやく社会的に活躍できるようになると、助けないで叩く社会構造が狂っていますね。小沢氏の言動はどのようなものか…あまり政治に詳しくないのでは分かりませんから、色々述べる事は出来ませんが、如何にも、鈴木宗男の上告棄却のタイミングとか…誰が見てもフェアじゃないですね。今度は、週刊「文春」で、本当かどうか分かりませんが、不倫スキャンダルだそうです。仮に本当だとして立派だね。僕はそれぐらいでなければ、総理の器でないと思います。
これだけ叩かれても尚、これだけの人気があるということは、やはり小沢さんには良いところがあるのでしょう。何も、あの年になって私欲なんかあるのでしょうか?本当に日本を憂いで、立ち上がったのじゃないかな? 普通の人なら、自ら泥を被りませんね。マスコミのコメンテーターと、僕は、やはり考え方が違います。
本当に二番底なら株は低迷しますが、本当かな?
中国では3月の173万台をピークに、自動車販売は減速していましたが、8月は16.1%増の132万2300台と回復してきたそうです。在庫の整理に目処が立ち始めていると言います。日産自動車の中村公泰総裁の話では「ディーラーから車が足りないとの声が出てきた」とか、報じられています。この関連銘柄は分かりますね。65円が80円になるか? それとも65円が40円になるかの話です。だから、まもなく株価は跳ね上がると、かたる君はいつも前向きに…鬱病なんか吹っ飛ばせ!


投稿者 kataru : 2010年09月10日 16:42