今日の市況(2010年)(2010年09月08日)
オバマ政権のパフォーマンス政策を日本の新聞は大々的に報じたけれど、予算規模は僅か500億ドル規模で、しかも6年にも渡る話だとか…。こんな規模は無視しても良いほどで、むしろ共和党の減税政策が消えるマイナス効果の方が遥かに大きいのでしょう。清貧思想論者のオバマ大統領の政策は、大切な時間を失った日本の住専問題での失敗に似ています。なんでもそうですが、事態が悪化する前に手を打てば、お金も時間も掛かりませんが、悪化し失敗が長引くと、修復には時間を要し「失われた時代」を経験した日本のようになります。
円高発言で日銀総裁は国会での質問の答弁で、円高効果の持論を述べたとか…。これを受け市場の反応は円高・株安でした。野田財務大臣は「注視する」との、相変わらず何もしません発言に終始しているとか…。政治家は決断力が求められます。菅総理は国家戦略室で、鳩山政権下で、一体、何をしたのでしょう。部屋の模様替えだけを実施しただけじゃなかったかな? コロコロ主張が変わる菅総理に責任能力があるのでしょうか?
朝日新聞などの世論調査では、菅氏が65%で小沢氏は17%となっています。本当にアンケート調査を実施しているのか…作為的な修正がないのでしょうか? 一方、ヤフーのみんなの政治では、菅氏は29%に対し小沢氏は58%(7日現在)と逆転しているそうです。ニコニコ動画では21.5%対78.5%と、此方は圧倒的に小沢氏の支持だと言います。僕も小沢さんの手法には疑問もありますが、政治主導の公約を守ろうとする姿に軍配を上げています。ところが本日は、鈴木宗男議員の最高裁への上告が棄却され、刑が確定しました。何故、民主党代表選の時期に、このような決定が下されるのでしょう。やはり国家権力の無言の圧力を感じる次第です。
米国に洗脳された官僚政策が、20年もの失われた時代を演出しています。若者は日本を捨て、前向きな環境を求め日本を離れます。自殺者が増え続け、鬱病患者が増え続ける日本はマニュアル重視のロボット化を、僕ら人間に求めています。ジレンマを感じる20年です。もういい加減にマスコミ操作をやめて、世論を間違った方向に誘導する勝手な活動をやめて欲しいものです。おそらく官僚側にも反省をする誠実さをもつ人が大勢いるでしょう。しかし山崎豊子の「運命の人」に登場する正義観が、国家権力で歪められた構図と似ていますね。毎日新聞の西山さんは、悪者に仕立てられ、闇の生活を余儀なくされます。自分達の組織の保身のために、国家権力を悪用しているのではないかと…新聞記事を読むたびに考えます。
だって…鳩山さんの1500万円のお小遣い報道は、明らかに普天間基地移転に絡み、米国からの圧力によりリークされた報道でしょう。マスメディアはそれを利用して、自分達が有利な方向へ世論を誘導します。再販価格制度もその流れの一環で、フジテレビの買収で破れ、ライブドアが消えたものその流れでしょう。単なる推測ですが、そう考えると、全て辻褄があいますからね。いい加減に普通の国を目指したい。米国には恩義があります。だから思いやり予算や基地提供なども仕方ないでしょう。勿論、米国債を買うのも仕方ないと思います。しかしソロソロ、日本は独立国家として、「普通の国」に、脱皮しても良いでしょう。何しろ20年間も自分たちを犠牲にして、ご奉公してきました。米国が凋落するのは、オバマさんのような清貧思想論者を選択した米国民の選択です。いい加減に日本が離れても良いんじゃないかな?
中国は米国金融の手法を真似て、投資銀行業務に熱を入れていると言います。日本は馬鹿みたいに製造業の国、ものづくりの国を自負しますが…。本日の日経産業新聞には、最近、トヨタの幹部が、タイに移管した日産のマーチについて、根掘り葉掘り聞いてくると報道されていました。別の幹部は為替対策を民主党に陳情に行きますが、分かりましたと言うばかりで実行が伴いません。社長の章男氏はなんとか歯を食いしばり、国内生産に拘りたいといいますが…まもなくカローラを海外生産するのではないでしょうか? みんな海外に出て行きますね。三井住友銀行も日興コーディアル証券を通じて海外展開を図ります。
でも株式市場は暗い話ばかりではありません。今日は7月の機械受注が発表されています。前月比8.8%増の7663億円になり、この数字は昨年12月の15.4%増以来の高い伸びだそうです。更に苦戦する米国をよそにドイツや英国は健闘していますね。BMWの工場では国内販売の全体は30%減と振るいませんが、高級車は8%程度の落ち込みだそうです。しかし中国などの海外が好調で、現在はフル稼動の状態だと言いますね。意外なのは英国です。財政の手綱をしっかり握ったことが、個人に安心感を与え、消費が堅調でGDPは改善し失業率も改善しているそうです。奇妙なデッカプリング現象で、二番底懸念が薄れている欧州経済と言う見方が増えているようです。


ここで日産自動車とトヨタの株価を比べて下さい。まぁ、こんなイメージですね。
今日はイビデンがレーティングの引き下げを受けていましたが、4月の3635円から急落しこの評価は織り込んでいると考えます。むしろ昨日までの5日間連続の陽線の需要動向が重要な気がします。どんな株でも、いずれ諦めて売る人は居なくなり、どんなに環境が悪化しても、株は反発に転じます。売り物は時間調整と共に薄れるのです。分かりますね。大幅に下げる今日のような相場でも下げ方が重要なのですね。チャートは実線の意義は大きいのです。


投稿者 kataru : 2010年09月08日 19:19