今日の市況(2010年)(2010年09月02日)
先日、フィナンシャル・タイムズ(ネット版)の社説に、小沢氏をアメリカ任せの日本の防衛は戦争の遺物であり、これを捨て「正常な国家」になるべきであると主張した一人でもあると評価したそうです。1990年代のワシントンでは、彼は政治と経済の革命家であると持てはやされていたが最近は冷め始めている。前駐米日本大使が彼と会談を行なうことができなかったのも、彼がアフガニスタンの米軍艦隊への日本の燃料支援を真っ向から反対していた一人である事が原因だった。…と述べ、首相に相応しくないと載っていたとか言います。
今日は代表選の公開討論会で円高阻止のための為替介入について、日本だけで効果はないが「そのくらいの覚悟で今やるべき急激な円高だ」と述べたと言います。「じっと見守る」を繰り返し、何もしない菅氏と対照的な印象を抱きます。小沢氏の代表選の影響しているのかどうか…分かりませんが、金利は上がり株も上がっています。この長期金利の動向はかなり気になる材料です。金利が上がり金融株が上がるなら、正常な金融相場の幕開けになりますが、今の環境では難しいのでしょうか?

この円高により、安値を切り下げているのは自動車株のトヨタです。今日はホンダとの株価で逆転劇が起きていました。引け値でもトヨタの2850円に対し、ホンダは2859円で引けています。この円高で業績の悪化が予想され輸出比率の高いマツダは連日の新安値を付けています。決して自動車が売れていないわけではありません。上の表を見ればわかるように力強い数量回復です。しかし円高効果があり、どの程度利益が確保できるかの判断は難しいですね。しかし小沢総理の構想が実現し、為替介入を実施すれば電機や自動車の株は上がり続けるでしょう。今はチャンスかもしれませんね。

株価を省みない経営者は、自分の会社の株を安値で放置し、あとでアタフタと慌てます。最近の事例ではユナイテッド・アローズ(7606)でしょうね。TBSの買収に絡み「漁夫の利」を得たABCマートの三木谷さんは、余ったお金で株式投資です。同社の株式を買っていました。全部で25%を集め業績の好転と共に株価が上昇して行きます。5月7日には1390円まで上昇し経営陣を慌てさせました。この買い集めた株式を1000円で全て買い取るそうです。当然、ABCマートは大儲けです。何しろ売るに売れない株なのに、会社が買うと言うから売ったのでしょう。楽天の三木谷さんは、TBSが株を買い取ると言っても応じませんでした。立ち回りが上手いABCマートの親父さんですが、問題は、実体以上の安値で放置されている株価がたくさんあると言うことです。この資金を借金をして集めるのだそうです。株価が下がれば、必ず自社株買いで対応すべきでしょう。これからは株式交換でM&Aを仕掛けられるようになり、安いときには自社株買いを実施すべきでしょうね。

日本株は為替を睨んだ二極化相場の印象を抱いています。米国ではISMの発表指数が改善したことや中国のPMI指数が反発したことを受け株価は大幅に買われました。8月の米国自動車販売は若干落ち込んでいます。しかし中国は前年同月比で59%増の97万7300万台を堅調に推移していますね。二番底かどうか…悩んでいる内にジャンジャン株価は下がりますね。エルピーダなどはその象徴でしょうね。

比較的、小粒の会社が賑わっています。何故なら、あまり大きな資金が日本市場にはないのでしょうね。注目銘柄のヒントは日本と同じ道を、中国をはじめとする新興国は歩んでいるということです。この成長過程で日本では不幸にも、水俣病などの公害訴訟が起こり、川の水が汚くなっていましたが、その後の取り組みで鮎や鮭などの魚が戻っていますね。この環境装置の実力は、日本が第一人者です。5年で26兆円投資の中国などはスケールの大きな話しばかりです。今日はもう直ぐ新高値でした。全部の自動車株が下がっているように感じるかもしれませんが、ダイハツは、この所、株価はしっかりしています。
いつも強気に、にっこりと…。少ない上昇銘柄のなかから、的確に波動を捉えて行きたいと願っています。

投稿者 kataru : 2010年09月02日 17:41