未来かたるが語る

今日の市況(2009年)

今日の市況(2010年)(2010年08月06日)

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米国の雇用統計の結果を見たいと模様眺め意識も強く、為替も85円台で推移していたためか、株式相場は安く始まっていました。でも外人投資家の買いと思われる注文が入っているためか、どの銘柄も底値が堅くなっています。しかし動いている資金は短期資金が多く株価の激しい浮き沈みで上下している展開です。

1昨日、昨日、今日と人気になった(3日間連続は珍しい)外国株の中国博奇(チャイナボーチ)1412は、先日まで15千円前後で低迷していましたが、7月15日の増額修正予想から突如人気になり、本日は高値33650円を付けていました。なんと短期間に2倍の成長です。最近、低迷している新興株が急騰するケースが多いですね。かたる君、お気に入りのジャスダックのユビキタス3858も、3万円前後の株価だったのもが、今年394000円を付け10倍になったかと思えば、ヘラクレスのセラーテムテクノロジー4330は、5000円の株価が15万円近くまで急騰し、なんと30倍になっています。

3日間連続人気のチャイナボーチは純資産が41484円あり、第二四半期の1株利益は1713円(通期予想は1822円)もあります。PBRでは0.67倍でPERでは通期予想で15.3倍です。しかし第二四半期で既に進捗率は94%を達成し、通期増額修正が濃厚なので株価はまだ割安と考えられます。先日の中国の省エネ・環境対策の10年で65兆円報道が日経新聞にありましたが、今後5年間で26兆円の省エネ・環境関連投資を行うので、目立ちませんが有望と考えられます。日本の荏原や川重から技術導入し、既に北京の火力発電所を中心の受注をしており、楽しみな銘柄の一つでしょう。

でも参加しているのは目先資金ばかりで、株価は乱高下しますね。昨日はストップ高で、本日も一時ストップ高をつけたと思ったら、1時間後ぐらいには、今度は値下がり率上位に顔を出す値動きの荒い展開です。流動性がないと言えばそれまでですが、財務内容を精査すれば、それほどおかしな株価ではなく、むしろ今後、中国の26兆円投資の背景を考えれば安い部類なのでしょう。何故、値動きだけの投資が横行するのでしょう。

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携帯電話のゲームといえば釣りゲームのグリーや、DENAが主役です。グリーはすごい成長力ですね。2007年が僅か3億23百万円の売上げだったのです。それが2008年は29億37百万円に10倍近くなり、2009年はなんと100億円を突破して139億45百万円です。そうして8月13日に数字が発表されますが、現在の予想売上げは通期で325億円です。僅か3年で売上げが100倍の非常に珍しい超高成長企業です。同業の大手企業はモバゲーのDENAですが、数年前、青少年の育成の過程で問題提起した会社です。フィルタリング規制は記憶に新しいですが、携帯のSNSから現在は携帯ゲームが稼ぎ頭で、この売上げの伸びがすごいのです。500億円の売上げが僅か参入から1年足らずで売上げが更に500億円アップし1000億円企業となります。

一方、昨年3月に2628億円の資金調達を実施、更に驚く事に10月にも4145億円も集めた野村證券の第一四半期の利益は、僅かに23億円だそうです。なんと調達資金に対する利率は0.3%の世界です。低金利の国債を買っても1%に回るのに…、この6773億円ものお金を野村に回さずに、グリーやDENAに回せば、日本はもっと効率的で成長力が早まると考えるのは、私だけでしょうか? 大手銀行は毎年、兆円単位の資金調達を実施していくらも利益をあげることができません。

かたる君の基本的な投資概念に、大企業は自社株買いをして市場へ恩返しをすべきで、その資金で新興企業を助ける資金配分を実施すれば、日本はもっと良い国になるという投資概念があります。こう書いたら、また怒られるかもしれませんが、死に行く人に死に金の年金資金を払うより、これから活躍する子供たちに教育資金を使うのが正しい使い道だと考えています。20歳未満の若者は8000万円損をして、60歳以上の老人は4000万円得をする社会が正しいのかな? もう直ぐ、かたる君ももらう世代に入りますが、税金の配分をやはり考えるべきでしょう。

株を良く知らないから、恐くて株価が下がると値段を下げても売りをする。IRNETではその背景に流れている考え方を、丹念に解説したいと願っています。

例えば本日の日経新聞の商品市況欄にパソコン部品のHDとDRAMの価格推移のグラフが載っています。如何にも欧州を中心にパソコンの需要が低迷し、これからもDRAMなどの半導体価格が下がると思わせる記事の内容でした。この記事を見てエルピーダやルネサンスエレクは、朝方に新安値を付けました。しかし同時に日刊工業新聞では、エルピーダもルネサンスエレクも夏休み返上で、フル操業が続いていると報道され、活況を呈している記事が掲載されており、「冷めぬ半導体需要」との見出しが躍っています。

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一見、矛盾する報道内容ですが…。実際は不需要期にも拘らず、強い市況展開なのだろうとかたる君は推察しています。台湾のデータ会社が発表しているDXI指数は落ち込みそうで、なかなか確りしています。この先行きの需要予測に強弱観が対立し、取り組みが拮抗する素地があります。株価は意見対立があるのが、当たり前です。例えば冒頭のお気に入り銘柄のユビキタスですが、デジタル家電の高速起動装置(QuickBoot)の将来性に対し意見が対立しています。投資家それぞれが、どう考えるかの意見対立が株価になって表現されているわけです。

現在は景気の二番底に向かい株価は動いていましたが、ここに来て状況が変化していますね。先ずは半導体メーカーです。この工場が忙しく儲かるから、設備を増強するので東京エレクトロンから東京精密などへ物色が流れます。この逆はありえません。東京エレクトロンが儲かり、半導体メーカーが損をするなんて考えられませんね。このような基本的な認識が、投資家それぞれに求められます。DRAMのエルピーダが韓国のサムソンに勝てるわけがありません。だって2008年度の韓国企業のサムソンの法人税負担率は僅かに10.5%でした。同時期のシャープの負担率は36.4%だそうです。1000億円の利益なら259億円も使えるお金が違うのです。多くの企業はグローバル競争を強いられています。だから日産自動車は戦略車マーチの生産をタイに移管したのです。一方、政策が動かないから大学生の就職浪人は10万人を越していると言います。

この背景は日経新聞などのマスコミ関係者の清貧思想が背景にあり、日本社会の硬直化に拍車を掛けていますね。サラ金規制を考えれば分かり良いでしょう。お金を貸したい人が居て、一方で借りたい人も居ますが、法律で駄目だと言います。お金が動きませんから、人々の行動が制約され景気が低迷する負の連鎖が起こっていますね。何処までルールや厳格さを求めるか? 安全や安心が一番ですが、それらを求めるあまり、規則が肥大化して効率が悪化しているのが、今の日本ですね。新興株、頑張れ!新しい日本の創設を!

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投稿者 kataru : 2010年08月06日 19:07