今日の市況(2010年)(2010年08月05日)
労働市場の軟調が引き続き米景気回復にとって障害となっています。企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)とコンサルタント会社マクロエコノミクス・アドバイザーズが4日発表した7月米民間部門雇用者数は4万2000人の増加にとどまりました。大企業が雇用を拡大していないことが背景だったそうです。これとは別に米サプライマネジメント協会(ISM)が、この日発表した7月のISM非製造業総合景況指数は予想の53を上回る54.3と前月の53.8より拡大を示しました。6月の民間部門雇用者数は1万9000人増と速報値の1万3000人増から上方修正されました。このような背景から株式が上がったと言います。
ADPの全米雇用調査は民間部門のみを対象としているが、6日に米労働省が発表する非農業部門雇用者数には政府関連雇用者も含まれます。ダウ・ジョーンズ経済通信がまとめたエコノミスト調査では、国勢調査向けに一時採用された政府部門雇用者のレイオフが続いたため、7月の非農業部門雇用者数全体は6万人減少すると予想されています。これらエコノミストは、米労働省が発表する7月の雇用統計の民間部門雇用者数は10万人増加(予想中央値)すると予想しているそうです。7月の米失業率は9.6%と6月の9.5%から小幅上昇すると見込まれているようです。
円安にぶれたのはFRBがMBS(住宅ローン担保証券)の償還金を再投資せずに回収したので、金利が若干上昇し、円安にぶれたと解説されていました。私のお客様はテレビから米国はドルを刷っているから基本的にドル安の方向性になるから、円高・株安のポジションが働くので株は下がるのだろうと、もっともらしく解説されていました。しかしバブル当時は、円高=株高でしたね。日銀が為替介入を試みで円売りを仕掛けるためにジャブジャブになったお金を銀行は過当貸付に走ったから、株や土地が高騰するバブルが起こったのです。今は清貧思想が蔓延しています。だからこそバブル当時の政策を実行すべきでしょう。日銀は円を売り、銀行に貸し出し強化の窓口指導を再開すれば良いでしょう。とっても簡単なことですが、政策は何故か動きません。
金融規制の影響を懸念する記事をまだ目にします。
しかし「月刊選択」によれば、今回の金融規制は最終的に2018年まで延長が認められると掲載されていました。しかし既にGSはボルガールールに従い、自己勘定取引部門の分社化を検討しているそうです。まぁ過度に、金融規制の影響度を警戒する必要はないのでしょう。相変わらず個人投資家のマインドは低調です。今回はかなり懲りているようで株を薦めても、乗ってこないお客さまの割合が多いようです。こんな時は儲かるのでしょう。最近は電話をかけるのも面倒で、チャンスがあったら話しを聞かせてくれと言われている人に限り、電話するくらいのものです。しかし折角電話しても見送るケースも多いようです。
昨日、今日と…久しぶりにセールスコールです。
まぁ、底値かどうか分かりませんが、とりあえず買ってみる水準です。個人の人気株はよく下がりますね。業績悪化で大きく売られている銘柄もありますね。今日は日本写真印刷です。タッチパネルで一躍有名企業になりましたが、業績を下方修正しました。普通なら材料出尽くしになっても良さそうな形ですが、これからどうでしょう。先週末と今週末は1Qの決算発表のピークになります。来週中には、殆んどの企業業績の数字が固まりますね。傾向として好業績でも株価はなかなか上がりません。

未だに二番底を懸念する報道を見ますが、そろそろ、この認識は杞憂だという方向に傾いているようです。例えば明晩発表される予定の雇用統計など…事前予想より悪くても株価が上がるようになったら、しめたものですね。悪い決算数字を発表しても株価が上がる。そんな展開が望ましいと考えています。しかし日本に近いアジアは強いですね。今日の日経新聞には好調なタイの経済の話しが掲載されていました。7月の輸入車販売台数が激増しています。前年同期比で56%の増加で2万1683台だそうです。日産のマーチをタイから輸入していますが、その影響などが大きいのでしょう。
かたる君の今年前半のシナリオは自動車でしたね。
逆輸入のような傾向が増えるから、為替は円安に向かい、国内生産が多いマツダが有力と言うことで株式を買っていましたが、この為替水準で、折角の35%アップの数量効果が打ち消され、為替差損の影響が大きいようです。下期の為替予約は少なくコストアップで、製品に価格転嫁するでしょうから、数量効果が薄れるのでしょう。
失敗した弁明をするわけじゃないですが、株は読みが当たっても状況がマッチしないとものになりません。株が上がる条件が、どのくらい満たされるかに株価は大きく影響されます。条件が整って、投資環境が整備され、仕掛け人が存在して、タイミングよくマスコミの記事が応援してくれれば、人気株に育ちますね。日経新聞さん清貧思想を捨てましょう。いつまでもバブルの反省が続くのは、明らかにおかしいですね。明るい部分にスポットを当ててくださいね。
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株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ投稿者 kataru : 2010年08月05日 17:30
