未来かたるが語る

今日の市況(2009年)

今日の市況(2010年)(2010年08月04日)

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債券バブルが勢いを増しています。考えてみればこの20年間はデフレの時代で債券さえ買っておけば儲かる時代でした。株式を売り債券を買う。この動きが完全に定着し、いよいよ空前のバブル状態になってきました。今日はなんと長期金利は1%を割りました。この動きはFRBが、昨日話したように住宅ローン担保証券(MBS)の償還せずに、またMBSに資金を回すという話が切っ掛けで米国金利が下がった為です。その為に円高が加速し株式先物売の債券先物買いが40ベーシスも金利を急騰させた背景にあるのでしょう。

背景には、他の資産を叩き売って国債を買う異常な投資行動があるのでしょう。三菱UFJ銀行の総資産は昨年の期末198兆73339億円から今期末204兆1069億円へ1年で5兆3730億円増えました。でも有価証券は48兆3141億円から63兆9644億円へ、1年で、なんと15兆6503億円も増えています。10兆円ものお金が死んでいます。このような行動がデフレ状態に拍車を掛けているのですね。この内、なんと日本国債は41兆5253億円もあります。この他に外債は11兆6952億円も持っています。株式などはごく僅かですね。

一方、みずほの総資産は152兆7230億円から156兆2525億円と微増です。しかし有価証券の増え方は大きく30兆1736億円から43兆0964億円と12兆9228億円も増えており28兆9497億円も国債を持っています。外債投資は6兆1279億円です。日本の機関投資家が同じような行動を採っている為に株安が起こり国債が買われ異常な清貧思想投資環境を生んでいます。今日の債券の動きを見て銀行株が短期的に上がりそうです。理由は単価で4円ほど国債価格が高騰しています。10兆円で4000億円の含み利益が発生しており、40兆円なら1兆6000億円ですね。増資などせずに債券を売って自己資本を増強すれば良いのです。(残存期間によって違いますから実際はもっと少ないのでしょうが…)

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バロンズが日本株の割安論を唱えるのは珍しいことです。たしか1ヶ月ほど前の今日の市況も書いたと思いますが、やはり中国株底入れ説がバロンズに載りはじめた頃から上海総合株価指数は反転しました。日本株もまもなく上昇相場が確認されると考えています。FRBが緩和策追加を考えるほど二番底懸念が一般化しましたが、リーマンの破産管財人が不動産投資を倍増させていると言いますね。米国の商業不動産も底入れが近いのかもしれません。この見方はまだ少数派です。

一方、日本の個人投資家好みの株式が急落し始めています。例えば人気の高いサイバーエージェントなどの動きは今の相場の状況を物語っています。人間の心理なんか…こんなものでしょう。下がり続ける株をみると皆が売りたくなります。かたる君、「良かったですね。お金持ちの人は株が下がると喜ぶものです。また株を買いますか?と聞くと…、いや僕は安値を大量に買いたかったのさ。買ったら下がる株は嫌いだ。」と言います。世代を超えて投資をするユダヤ人と、今日買って、今日売る日本人と…どちらが正しい行動なのでしょう。ただ東京に上京して20年以上もデフレ政策を続けれらると、やはり普通の人はおかしくなりますね。かたるが入社した証券界は、売れない6.1%国債を大量に抱え苦労していたのです。信じられない時代変化です。とうとう1%割れか…。

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こんな市況環境でも上がっている株があるのですね。
昨年4350円の安値を付け株が、なんと14万9900円になったりする実例がありますね。この背景は中国の65兆円の環境・省エネ関連投資があるようです。5年で26兆円ですから、関連投資が毎年5兆円はスケールが大きな話しですね。なんと買ったらストップ高するワクワク感を久しぶりに今日は覚えました。僅かですが、やはり参加する事に意義があるのかもしれません。一方、売り人気NO1の株も同時に買っているわけで、かたる君のハイリスク精神が、いつまで心のバランスを保てるのでしょう。複雑な心境です。

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投稿者 kataru : 2010年08月04日 18:23