未来かたるが語る

今日の市況(2009年)

今日の市況(2010年)(2010年08月03日)

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本当に羨ましい限りです。FRBのバーナンキ議長は「あまりに性急な引き締めには注意が必要である」と述べ、金融政策は、特に雇用面で「持続的」成長が見られるまで緩和スタンスを維持すべきだと強調したそうです。さらに「住宅市場は、住宅価格と新規住宅着工にとって圧迫材料となっている。空き家もしくは差し押さえ物件が多いことから、引き続き低迷している」と指摘し、「同様に、経済のファンダメンタルズの悪化やタイトな信用状況によって商業用ビル、ホテル、ショッピングモールなどの非居住用部門への投資が抑制されている」と続けたそうです。更に償還を迎え保有する住宅ローン担保証券(MBS)が償還期限を迎えた際、償還された現金を新たなMBSや財務省証券の買い入れ資金に利用するかどうかも検討すると言います。FRBの保有資産は2.3兆ドル(約200兆円)と2007年から3倍近くに膨らんでいるのです。

先日、速水さんの金融政策の経緯が公開されました。しかし昔の三重野さんといい、日本にはまともな人が居ませんね。簡単なことなのに勇気がありません。前例があらば出来るのでしょうが、自分が開拓するということをしませんね。やることは的外れな対策ばかりが続き失われた時代が続きます。清貧思想を振り撒き、日経新聞の論説員もこの動向を支持しています。今日の日経新聞も「膨張の30年、転換を探る」ですからね。米国と日本は全然状況が違うにも拘らず、このような意見を掲載する。この記事を読んだ人間は金融の自制を求めます。兎に角、日本のマスコミはある方向性の人間ばかりが主導的な地位にいるようで…どんどん、日本全体がデフレ思想に嵌まり込んでいるようです。

何も生まれませんね。バブルが悪いわけではないのです。それをさも悲劇的な悪いことのように自粛を求める清貧思想は、どうにかならないものでしょうか? 中国の地価が上がり少し下がれば直ぐにバブル崩壊の文字が躍ります。日本のバブル時代は銀行マンが頭金なしに土地の買い付け代金を100%融資したのです。しかし中国は30%の頭金を取っています。景気なんか…マスコミの国民感情の誘導により変わりますね。報道の仕方を暗い部分から明るい部分に移せば良いのです。編集委員をみんな変えれば良いのです。

今日は国債の入札があり長期金利は1.035%だそうです。この水準で銀行や生保、損保などの機関投資家は株を売り、せっせと国債を買うのです。昔、僕が証券界に入社した頃、6.1%国債が暴落したことがありました。売れない国債で元本保証を謳い文句に売り歩きました。しかし途中で換金に来られたお客様は元本を割る売却代金を見て怒られていました。説明責任が確り果たされていなかった時代です。1%台の国債はどんなリスクを孕むのでしょう。

バロンズで「日本株が魅力的」と言う文字が躍っています。日経新聞と大違いです。日興アセットマネジメントのチーフ・グローバル・ストラテジストであるジョン・ヴェイル氏は、「日本をカバーして20年になるが、銀行、自動車、エレクトロニクスなどがそろって順調で、ポジティブ・サプライズがこれほど続く決算発表シーズンは初めてだ」と語っているそうです。アジアの成長をバックとした急成長が続き、日本はその恩恵を受け始めています。米国や欧州より地理的に有利な日本は圧倒的に有利ですね。それにも拘らず欧州株は上がるのに、日本株はさえない展開が続きます。金融商品取引法など悪法が経済活動を阻害しているのでしょう。個人情報保護も主旨は良く分かりますが、あまりに厳格な対応の仕方で企業は行き過ぎた対応をしているように感じます。

今日はFTで「中国の銀行は先日、地方政府に間接的に行った融資1兆5500億元(約19兆8000億円)でデフォルト(債務不履行)のリスクに直面していることを明らかにした。これは地方政府向け融資の総額7兆7700億元の約5分の1に相当する。」と言う記事を見ました。自然消滅すれば良いのですが…。

「日本が中国に買われてしまうという杞憂」と言うレポートを読みました。
中国企業の日本企業に対する合併・買収(M&A)の動きが活発化していることが朝日新聞で伝えられているのだそうです。しかしこのレポーターは面白く、「日本のマスコミではさらに、中国に日本全体が買われてしまうのではないか、と述べている人がいるが、これこそ、文字どおりの「杞憂」というものである。中国にはそんな愚かなことをする人はいない。年収数万ドルの日本人を養っていく力は中国にはないし、中国には国内でするべきことがたくさんある。中国が必要としているのは、近代化を加速するためのノウハウであり、それを世界各国、各地域から全方位的に導入することである。日本だけが相手ではない」朝日新聞さんの着想と、どちらが面白いでしょう。

もう少しメディアに勤めている人は自分の磨いて欲しいのです。早い話が自分で、日本株対象に信用取引を利用して買ってみると良いですね。日本の実体経済の姿が身に付くことでしょう。決して机上論では分かりませんね。昨日はソニーの例を掲げましたが、他にも多くの銘柄が先の山を抜けて上がってきていますね。いくら出遅れの日本株でもそろそろ波動が変化するのでしょう。その意味で本日、下落しているイビデンなどの状況は今後、注目されます。

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投稿者 kataru : 2010年08月03日 17:11