未来かたるが語る

今日の市況(2009年)

今日の市況(2010年)(2010年08月20日)

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最近は銀行の自己資本問題だけでなく、グローバル化にともない会計基準を世界統一される方向性にあります。日本は株式持合いなど…海外にない仕組みを取り入れたために、これが今は株価の下落要因の一つとなり苦労しているわけです。「村」社会の形態から「会社」社会の仕組みで発達した為に、個人を犠牲にして「会社の為に…」と言う帰属意識が日本人は強いのですね。

今でも「○○です。」と応えると…よく「どちらにお勤めですか?」と聞かれることが多いですね。犯罪になるとマスコミも「元○○の社員」と社名を公表します。この会計基準の話ですがリース会計(オペレーティング取り引き)が新会計基準と変わると8月19日の新聞で掲載されていました。前から言われていた話ですが…。何故、採り上げたかといえば、今日はレオパレス21(8848)が賑わっていたからです。株主だったフィデリティーが売り切ったとか…市場で話題になっていたようです。

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このオペレーティング取引は船や航空機などを契約してリース会社が買って、金利などを上乗せし、勿論、手数料も加味して会社に貸し賃を取っていたのですが、今度はこの契約取引は借りていた会社に資産と負債の両方を計上するのだそうです。仮にこの資産が劣化したら公認会計士は減損会計を迫るのでしょうか?先日、倒産したJALなどは厳格に資産査定をして来なかったと言います。インフレ経済なら問題はないでしょうが、デフレ経済下で基準の見直しは株価に響くと考えるのが普通でしょう。株価だけをみれば面白そうに見えますが会計基準の変更は恐いですね。それにしてもすごい金額です。この手のビジネスモデルは成立するのでしょうか?

さて分からないことを考えても仕方ありません。
昨晩のNY市場は毎週発表される失業申請件数を気にしていました。更に8月のフィラデルフィア連銀地区製造業景況指数はマイナス7.7と、前月の5.1から大きく低下し、2009年7月以来の低水準。ブルームバーグがまとめた予想中央値は7への上昇だったそうです。その様子をグラフに影の薄いほうが問題の数字の変化で濃いほうは6ヶ後の予測推移です。久しぶりに出てきました。フィリー指数が話題になるのは昨年の9月以来ですね。普段はこの二つの指標はそれほど重要視されないのに…何故、話題にされたのでしょう。

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言われているように、明らかに先進国は補助金政策が解除され減速傾向を強めています。だから二番底懸念が生まれるのですが…。HSBCグローバル・アセットのマクロ・投資戦略グローバル責任者フィリップ・プール氏によると、経済成長は「従来のペースを下回る」可能性があるものの、同社は二番底を見込んでいない。夏場終了後の株式売買高の持ち直しや、主要各国中銀が利上げを手控える中で流動性が高いことも株価上昇に寄与するという。「市場は否定的になり過ぎている。この状態はある時点で転換する」と指摘。「10-12月期に上昇する可能性は十分にある。9月に入ると投資家の目が年末に向き、リスク志向が強まるかもしれない」との見通しを示したそうです。僕と同じ見方です。

下の幾つかのチャートを見てください。
オリンパスに好業績の住商、僕ならレオパレス21より復配予想の日本カーバイトを手掛けますね。最近、思うのです。やはり株価は業績をベースに考えるべきだと…。

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投稿者 kataru : 2010年08月20日 18:10