今日の市況(2010年)(2010年08月02日)
GDP統計が発表され5%、3.7%、2.4%と次第に減速し、二番底懸念が生まれています。グラフから大きく落ち込んだ設備投資が回復している様子も分かりますね。旭ダイヤやOSGの株価が確りしているわけです。70%を占める個人消費は、緩やかな回復です。雇用が安定してないので不安感が広がっていますが、設備投資の推移から雇用も改善傾向には違いなのでしょう。

GSとSECの手打ちは16日でしたが、その翌週から順調に世界市場に待機資金が還流し始めているようです。その様子は下がり続けていた国際優良株の値動きから分かります。代表例はソニーでしょうか? 高水準の信用買い残を抱えていましたが75日線を回復し完全に押し目買いの方向に転換したようです。他にも事例はたくさんあります。

しかし個人の人気株は冴えませんね。
エルピーダなどは新安値でした。足元、DRAM価格は軟調な値動きです。その影響があるのかもしれませんが、製品を作るメーカーの株価が上がって、その為に必要な基幹部品の半導体メーカーが軟調なのは理解できません。例えば半導体製造装置のエレクトロンなどの株価も上がっています。どちらかが間違っている動きを示している事になります。
まぁ、エルピーダに限らず、個人投資家の投資心理は、依然、低調なようです。5分チャートで値下がり傾向になると、どんどん売りが膨らみますね。値動きだけで売り買いをするディトレイダーと、批判が起こると信念を曲げて消費税の話しを撤回した菅総理は同じ感覚かな? 人気取りのように議員数削減を掲げ今度は実現できるのでしょうか…。
確かに市場には株価に対して色んな味方が存在します。
例えばDENAの決算が発表されました。1株利益が180円台の予想ですが、前期80円に対し180円と2倍以上になる予定です。売上げ、利益とも2倍以上の予想です。これでPERが13倍? DENAは単なるゲームだから直ぐに厭きられる…と言う見方が強いようですが、任天堂も過去の歴史はそうでしたね。しかし世界展開を加速させ成長企業になりました。DENAは現時点では携帯コンテンツで世界トップ企業でしょう。この携帯コンテンツはスマートフォンだけでなく、ipadやキンドルのような携帯端末でも利用できるようになるでしょう。既に覇権争いが始まっています。色んな見方ができますね。
日本ではGSユアサに始まったリチウム電池戦争ですが、世界レベルでは韓国のLG化学が抜け出しています。熾烈な世界競争に勝てるかどうかは経営者の決断力が大切ですね。社運を賭けた投資を出来る経営者が、日本に何人居るのでしょう。HV(ハイブリッドカー)、PHV(プラグ型充電のHV)、そうして電池自動車(EV)へ、自動車はどんどん変化しそうですが半導体は必要になります。コンデンサーも必要ですね。その関連メーカーの株価はやはり堅調なのでしょう。
ロシアの干ばつで小麦が高騰しているそうですが、銅もニッケルもパラジウムも鉱物資源は4月の価格に近付いています。本当に二番底など起こるのでしょうか?ホンダのように1Qは大きな利益を計上しましたが、通期予想はかなり抑えていますね。為替と減税処置が切れるからだと言います。しかし新興国の需要増大は決算では言っていませんね。心配事のマイナス要因を掲げ、プラス要因は語らない。日本人らしい対応です。
ネガティブ思考の投資家が多いですが、アジア地域の成長がバックボーンにある日本株は欧州や米国よりも強くても良いはずだと考えているかたる君です。だからこそ上海総合株価指数は上がり出している。「上海証券報」の統計によると「7月31日までに、上海・深セン両市場に上場の264社が中間報告を行った。264社の今年1-6月の売上高は総額2676億3500万元で前年同期比35.73%増、純利益は228億400万元で同49.98%増だった。」だったそうです。

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株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ投稿者 kataru : 2010年08月02日 18:31
