未来かたるが語る

今日の市況(2009年)

今日の市況(2010年)(2010年08月18日)

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今日は良く分からないけれど、何故か実弾買いが市場に入っている印象でした。朝方、久しぶりに三菱UFJが買い気配スタートでした。5月の連休明けのなかなか寄らない三菱UFJの売り気配から3ヶ月と2週間が経過しました。実際に天井を付けた日経平均株価は4月5日の11408円から4ヶ月と2週間です。まぁ、二番底懸念ではなく株価は完全に二番底を織り込んで動いています。これは日本だけの動きなのです。他の市場は二番底懸念で動いていますが、弱い筈の欧州は高値圏なのですね。アジアの成長を享受出来るはずの日本は何故、株が安いのでしょう。

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業績は好調で自動車や電子部品などはフル操業を続けており、それでも足りずにアジア圏で新工場建設に動いているのですね。実に不思議な市場です。PBRやPERと言う指標において、歴史的な安値で放置される株式と、限りなくゼロに近い国債金利は異常な光景に映ります。本日の日経によればデフレ慣れした邦銀は米国債を買い続けていると言いますね。国債は10%程度の値下がりリスクを孕んでいるのでしょう。100兆円なら10兆円ですね。サラリーマン化した運用担当者の能力のなさが分かります。

株式教室でショックを受けたかたる君を書きましたが、明らかに異常な動きです。このような動きは必ず修正されます。一旦修正されるかなり長期間の修正波動が始まると考えています。今回は地方銀行がパンクするくらい大きな損失になるでしょうね。預貸率が歴史的な低さで余資を全て国債に転換しているわけで大きな問題が起こるのでしょう。しかし現在の現実は…債券投資家にとって薔薇色の楽園相場です。膨大もない含み利益です。冒頭の銀行株の買いはそんなことが影響しているのかもしれません。

しかしバーゼルの新銀行規制問題で、自己資本比率が4%台になるとの見方が左右しているのかもしれません。でも国際基準は、おそらく6%-8%になるでしょうね。日本だけなのです。こんなに低い総資産経営をしている国は…。いずれにしても、HSBCもバークレイズも10%台もあり、スタンダード・チャタードさえも9%もあります。一方、三菱UFJは6%台でしょう。よって配当期待で買われるでしょうが銀行株の上値を追うことはできないでしょう。国内行の住友信託などは別格でしょうが…。

兎に角、今日の動きは久しぶり躍動感のある反発です。本日の日経新聞の24面は面白いですね。「DRAM2%下落」と「パソコン販売に不透明感」となっています。エイサーの7月の売上げが4割減になりDRAMなどの半導体が余り、軟調な市況になるという二番底を裏付ける現象のように日経は報じていますが、最後に小さく調査会社の米アイサプライは供給不足に陥る可能性があるとも報じています。相反する記事の扱いが、二番底が大きく、二番底懸念はない見方は小さく、清貧思想を反映した報道です。景気は人間の感情が決めるのです。だからマスコミが挙って景気は悪くなるデフレがひどいと報道すれば、人間は警戒感から消費を手控え本当にデフレ現象になります。

現状はこのように作られたデフレ現象が蔓延しているのが日本の実情でしょう。本日の日経産業新聞には台湾からのレポートが載っています。今度は「半導体受託、中台勢が気炎」となっており半導体各社は設備投資枠を増やすと述べています。このレポートは8月4日の決算説明会のものだそうです。一体、どちらが正しいのでしょう。現状は夏休みを返上してフル操業の半導体業界。本当に年末から来年にかけて沈むのでしょうか? 残念ながら、日本の半導体や製造会社は既にトップグループを脱落しました。だから、あまり株価は上がらないでしょう。でも明らかに行き過ぎた二番底相場は修正されるのでしょう。

車の部品会社の話ですが…。此方も非常な好業績で増額修正最中なのに株価はPER10倍以下がゾロゾロしています。おかしいですね。アジアの成長は人口が非常に多いのです。その国々はこれからモーター・ゼネレーションに突入します。中国やインドだけでなくインドネシアなども人口は2億人以上も居ますね。だから日経などのマスコミが煽っている二番底が嘘となったら株価は急騰しても不思議ではありません。完成車メーカーは韓国などがかなり強くなっています。でも日本の部品は韓国でも食い込んでいます。完成メーカーより部品なのでしょう。日本電産が米国でモーター部門を円高を生かし買収します。BHPがカナダの肥料会社ポタシュを385億6千万ドルで買収すると言います。お金が動き始めています。

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投稿者 kataru : 2010年08月18日 18:24