今日の市況(2010年)(2010年08月16日)
GDPが発表され名目は再びマイナスの世界です。無為無策の日本政府は職務を放棄し、比較的に対応策が簡単な円高と資産デフレを放置しています。清貧思想もいつまで続くのか? 大相撲の武蔵川理事長が辞任に追い込まれる姿を見ると、日本の状況は変わっていませんね。でも日経新聞の本日の一面は良い話です。しかし実効性やインパクトの面から弱いですね。景気を良くするのは簡単です。しかし前例がないために、当事者が二の足を踏んでいるだけです。責任論が沸き起こり反対意見を抑える度量がない人間が、役職に付いているからでしょう。僕なら霞ヶ関の役所周辺を再開発し、PFIで5年程度のプロジェクトを組めば良いのです。お金も必要ないし、景気は良くなります。ただし役人の裁量権は少なくなります。みんなの党の資産売却の法案に期待する次第です。

僕は消費税を引き上げて国債の発行残高を抑えれば、お金が回り始めると思っていますが、読者からのメールで指摘を受けたように、国の資産を売却して借金(国債)を償還する方法もあります。その為にエクイティーの部分は、大衆投資家から集めて、メザニンは日銀、シニアは銀行で…。この開発を加速させる為に、政府保証をつけても良いですね。そうすれば必要資金は簡単に集まります。当座の開発費も要らないし景気は上昇します。借り手は役所が年率5%程度の家賃を払います。場合によれば民間の賃貸も含めファンドを組めば、兆円単位の都心開発ラッシュになり周辺を含め刺激されますよ。JR東海を巻き込んでリニア新線の第二東海道を地下に作れば良いですね。国会議事堂周辺は素晴らしい場所に変身します。西は名古屋・大阪へ東は仙台・札幌へ…。JR東海にJR東日本が担当します。あっという間に未来都市の完成です。
中国では東部沿岸部から中西部に開発拠点が移り、車とクーラーを持っていない人は東部沿岸部の半数以上もいるそうです。まだまだ買い手はたくさん居ます。中国政府は向こう3―5年で、広西チワン族自治区のインフラ整備と公共施設の建設に1兆5000億元(19兆円)を投下することが14日に明らかになりました。日本は力があるのに指導者が居ませんね。その為に失われた時代を永遠と続けています。小泉・竹中改革の時に小泉首相は靖国神社に参拝しましたが、あの時に中国との関係を大切にしていれば、日本のゼネコンは潤っていたでしょう。折角のチャンスを逸しています。今だってチャンスが来ていますが、なかなか動きません。よって日本株はブルドックの影響もあり、誰も紙屑を買いません。支配権が取れないデフレ志向の国の株式を買う人は居ませんね。
夢を語るかたる君投資は苦戦を強いられています。グリーが決算を発表しましたね。352億円で売上高営業利益率は55.5%です。すごいですね。当たれば大きなコンテンツ市場です。2007年3月に僅か3億23百万円の売上げしかなかったのです。たった3年で…109倍です。新興株はやはり大きな夢がありますね。当たれば売上げが5倍、10倍、100倍に膨らむのです。当然、株価も…急騰します。

ルネサンスエレクの発想が日本的です。車搭載のマイコンは、ルネサンスとNECエレクが統合し日本でNO1、日本のシェアはほぼ100%になりました。勿論、世界でもNO1なのです。ところが日刊工業によれば、自動車メーカーは1社独占供給を望まないから分散するだろうとの観測記事を書いています。フリースケール(米)などへ分散させるだろうという話です。しかしインテルはどうですか?デファクト・スタンダードを手に入れています。マイクロソフトだってそうですね。これを切っ掛けとして世界に向けて中国・米国で販売攻勢をかけてトップの地位を更に固めることが出来るチャンスですね。英アーム社は、既に携帯電話のシェアは90%以上といわれています。同じ事をルネサンスエレクが頑張れば良いのです。日本には組み立てソフトの会社はたくさん存在します。その一つのメーカーであるメガチップス6875は今日の株価が高いですね。ファブレスで任天堂向けのLSIの会社です。

お客様はNHKをはじめとするテレビや新聞の記事に踊らされています。昨年末に日銀の量的緩和姿勢から始まった政策効果が薄れたのですね。完全に弱気です。市場原理主義とは…市場が弱くなったら必要なだけ政策支援を行うことなのです。市場の動向により政策が変わります。株価が高くなれば引き締めや増税に…株価が安くなれば金融緩和に減税です。円高になるということは、米国は緩和姿勢を強化しているが、日本はしてないから実際の影響は金融引き締め効果に変わっているのです。円高とはそう言うことですね。日本でお金が回らないから…アジアに企業は逃げています。そうして需給ギャップが…と日銀は話しますが…資産債務除去損を見れば分かるように、如何に政策がお粗末か…。分かりますね。
多くの投資家は自分の持っている株しか見ていませんが、この1ヶ月間、かなり下げています。今でこそ、何とか日経平均と言う指数は9000円台を維持していますが、実態は既に割れています。ソニーは人気株の一つで今回のバロメーターの株です。先日来、採り上げていたガイシやイビデンは既に沈んでいます。第一生命は、もともとスタートが高過ぎました。みずほと比較すれば良かったのですね。市場にモラルがない以上、大衆はどんどんと市場から離れますね。氏家さんの力量じゃ、持たないことは既に証明されています。誰か人が出てこないかな? 僕がやりたいけれど、そのポジションに居ないし…。末端のセールスは黙々と実践を続けるだけか…。


投稿者 kataru : 2010年08月16日 19:04