未来かたるが語る

今日の市況(2009年)

今日の市況(2010年)(2010年08月13日)

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為替水準が問題になり株価が下げていますが、基本的に日本のグローバル化の問題なのでしょう。排他的な村意識を捨てれば、デフレ経済域から自然に脱出できるのでしょう。日銀は実質実効為替レートを発表しており、6月末は100円61銭になっています。僕らが接している一般的な為替に物価などを加味して修正した為替レートだそうです。この数字が正しいかどうか分かりません。物価と言っても様々な商品があるわけで、常に流動的ですからね。まぁ、日銀はこのような統計数字を用い為替介入に消極的なのでしょう。言えていることは、日本がデフレ状況だということは事実ですね。(グラフは日銀の作成のもので赤が実際の為替レートで青が実質実効為替レートです。)

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この度の決算数字を見ていると、よく「資産除去債務」と言う項目を目にします。これは資産価格が現状より大きく下落している為に、その価格を時価に修正して特別損失として計上するわけです。例えば時代遅れの設備もそうですね。日本航空で問題になったジャンボジェット機の価格査定なども、この分野に入ります。また地価が下がっているから土地なども減損会計もしなくてはなりません。最近は儲かっているから、支払い税金を減らすために、この時とばかりと厳格に資産債務を除去しようとしているのでしょう。

ここで問題としたいのは、日本が元気のない状態である一因に、この資産デフレなどが大きく影響していると言いたいのです。為替で違和感を覚えるのも、この目に見えないデフレの損失ですね。日経新聞は一面トップで「製造業を追い出すな」と法人税の引き下げ急務と述べていますが、一番は大きな原因は、資産デフレだと考えます。売れない地方の土地。工場などは資産価格を簿価計上していますが、実際はマイナス査定でしょう。何故なら設備を廃棄する為にもお金が掛かるからです。今は配当利回りが債券金利比べ有利であっても株を買う人が居ませんね。これ以上株価を下げないと宣言し、日銀が実際に買いを入れれば株価は止まり、配当利回りで株価を評価するようにもなるでしょう。しかし現状は無為無策だから、いくら論理的に割安だと言っても買いが入りません。ブルドック問題は想定外にボディーブローのようにジワジワと効いています。

今日は久しぶりに株価が反発しましたが、決算数字が良くても反応しない株価を見て呆れている次第です。二番底懸念と言われていますが、株価は既に二番底を前提として動いています。仮に二番底になっても株価は下がらない水準に来ています。(論理的には…)だからこの悲観的な予想が外れたら株価は大きく上がりますね。わざわざ日経新聞はファンドリーの台湾メーカーエイサーの月次売上げ数字を採り上げて二番底を煽っています。しかし単年だけの売上げ数字を持ってきても実態はわかりません。複数年、通常は5年程度の売上げ推移と比較しないと…実体は見えません。かなり悲観的な視点ですね。

それならばドイツのインフィニオン・テクノロジー株価は大きく下がっている筈です。日本のメーカーと比べると一目瞭然です。半導体価格も、もっと下がっている筈ですね。どうも日経新聞は怪しい新聞だと考えている根拠は、創られた記事掲載が目立つのです。丁度、外資系証券会社がレーティングで株価操作しているような印象を抱くのは私だけでしょうか? 僕らは賢い投資家になってこの動きを利用しないとなりません。どのタイミングで利用するか? この研究を今はしているわけです。ハズレ屋のかたる君は馬鹿なりに黙々と努力するのです。

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投稿者 kataru : 2010年08月13日 18:56