今日の市況(2010年)(2010年07月29日)
ベージュブックで経済状況は12連銀地区のほとんどで引き続き改善したと、報告したものの拡大のペースは緩やかで、小売売上高は小幅な増加にとどまり、住宅ならびに建設は引き続き軟調だったと指摘しました。さらに銀行融資は引き続きタイトな状態といいます。この内容は市場の予測どおりなのでしょう。
むしろ心配されたのは「中国銀行業監督管理委員会(CBRC)がまとめた統計は、市場関係者の疑問を解明する一方、不安を呼び起こしてもいる」という報道です。「地方政府の投資ビークルに対する銀行の融資残高は、6月末時点で1兆1300億ドル。関係筋が明らかにしたところによると、商業銀行がCBRCに提出したデータに基づけば、こうした融資の約20%(約2300億ドル)が高リスクに分類され得る。融資残高がアナリストの推定する9000億~1兆6000億ドルのレンジの下限付近であったとしても、関係筋が指摘する20%は驚くべき水準だ。」と言う報道ですね。
かたる君の予想では、4月からキャッシュ化を始めた世界の待機資金が、GSとSECの和解により、ようやく動き出し、先ず先駆して調整局面入りしている中国株が、先に上がる筈と言う基本シナリオがあります。だから、このニュースには注意を払っていましたが、知らなかったのは僕だけらしいですね。既に市場には消化されていたようで、今日の上海総合株価指数は高かったです。
実はこのような勘違いを、かたる君はよくするようです。
まぁ、専属のスタッフがいるわけじゃないし、自分ひとりで市場を観察している範囲は知れているわけですから仕方ありません。実はパナソニックの三洋電機買収以上に驚いたのはルネサンスエレクの特別損失の報道でした。(あれ? 前期に押し込んだのじゃないんだ。)株安を覚悟して市場を見ていたら、あらら…材料出尽くしの動きで、買戻しが入っているようです。丁度、みずほの公募増資と同じ動きですね。此方も知らなかったのは、僕だけだったようで…。市場は完全に織り込み済みで、外人さんが前から売っていたのですね。なるほど、だからあれだけ下げたんだ。だって…DRAMと違い、技術力の必要なカスタムICの世界的な会社の株価が、大きく下げるのは不思議だったのです。だから買い下がっていました。本当に無知は怖いな。
新しいセクターの話題として…。
米国大統領はLG化学が新しく建設する電気自動車用バッテリー工場の起工式に出席したそうです。米国の大統領が民間企業の工場起工式に出席するのは極めて異例だそうです。韓国企業の起工式に出席するのも、もちろん初めてだった。と報道されていますね。日本は劣勢です。ただある会社は頑張っています。秋の注目銘柄に発展すれば良いけれど…。
もう一つのセクターは、世界で今、一番ホットな話題は「環境と発展」の問題で、環境経済は世界経済の復興と環境問題に対応する新たな担い手になります。そこで28日から30日まで、北京では2010(第3回)世界環境保護大会(WEC)が開催されています。この関連銘柄も、最近は注目しています。先日、省エネ投資など含め、中国では今後10年間に65兆円と言う大げさな日経新聞の報道がありましたね。まぁ先の話より、目先の5年で26兆円の話ですが、大きな相場のテーマになる可能性があります。
最近、注目している材料は、この二つの話題の関連銘柄かな?
ただ相場は弱く、やはり先日の失敗がこたえています。決算を切っ掛けに出直れば自信も復活しますが、かなり自信のあった株が、失速する姿を見てショックだったかたる君ですね。まぁ、此方は来週から来月にはハッキリするでしょう。ビスタの原稿を読んでいる方は、個別の銘柄が載っているから、この手の会話をしても分かりやすいかな?
最近は銘柄を紹介していませんが、時々、載せる銘柄は上がっているのも多いですね。例えば本日新値のガリバーは20日に書いていますね。でも個別株の話しは、本当はどうでも良いのです。それ以上に重要な事は、パナソニックの行動は国際的な観念と言う認識が相場観形成では必要条件です。本来、子会社は100%の株式をとるべきで、スピンアウトは異例な形なのですね。今日のパナソニックの株価は増資懸念で下げていますが、このような行動は本物ですね。日立のような形は偽物だと考えます。経営スタイルが大きく違いますね。昨年の12月からこのような経営方針の企業が非常に増えていますね。だから日本株はこのまま長期上昇波動に入る可能性がありますが…あくまでも政策次第です。

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株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ投稿者 kataru : 2010年07月29日 16:44
