今日の市況(2010年)(2010年07月27日)
NY市場は予想外の強さ…と言っても、日本以外はかなり善戦しているのです。何故か、日本は蚊帳の外に位置しています。しかし今日は流石に、日経平均株価は安かったけれど市場に賑わいを感じてきました。個人投資家のマインドも変化をしているようです。大和証券の法人部門は、三井住友銀行と別れた影響もあるのでしょうが2四半期連続で赤字だった模様です。なんだか…、これから発表される野村證券を含め、証券会社の決算は厳しいですね。まぁ、買えば下がる市場ですから株屋も大変です。
でもゴールドマンサックスとSECの手打ち式は市場で安心感を生んでおり、世界の株価は上海総合株価指数を含め、確りしてきました。欧州のストレステストの査定は、甘い基準だと言う認識が一般的です。しかしユーロ金利は高止まりしていますがドルLIBORは下がっています。欧州危機は消えていないのでしょうが、世界経済全般としてはマズマズの評価なのでしょうか? 為替は1.29ですからね。やはり銀行株が賑わうと市場に元気が戻るようです。今日の市況は三井住友が元気でしたね。


相場は試行錯誤のイメージですね。
自動車業界は鬼怒川ゴムを見ても分かるように業績は好調なのですが、何故か2番底懸念と為替差損を気にして安い水準ですね。国内で活発な所はアジアとパイプを持っている企業ですね。国内のみは企業は閑古鳥が鳴いています。
今日は半導体のサムソンに話しをしましょうか?
最近、よく目にするのが「サムソンに追いつけ!」と言う雑誌の記事です。昔は日本の方が強くサムソンに技術指導をしていましたが、今ではすっかりサムソンは神様の存在になりましたね。サムスン電子は、設立以来、初めて四半期ベースでの営業利益が5兆ウォンを突破する予定だそうで、2010年4~6月の第2四半期業績は売上高が前年同期比13.8%増の37兆ウォン営業利益が同87.3%増の5兆ウォン(3597億円)と暫定的に発表しています。閑散期の第2四半期にもかかわらず劇的な業績をあげました。この季節感は重要ですよ。
一般的に認識される半導体と言ってもDRAMの話ですね。世界のトップはCPUを製作するインテルなのです。4万円前後から10万円までかなり高額の半導体です。サムソンが効率的にDRAMを生産出来ると言っても、所詮はメモリー分野の話で価格は240円程度かな? インテルのような非メモリー分野では、サムソンはトップから10年程度遅れているそうです。確かに考えても分かりますが半導体製造装置は日本などから輸入していますね。でもDRAMでは圧倒しておりサムソンは世界シェア33.6%で、二位のハイニックスが21.6%で、三位はエルピーダの17.4%ですが台湾企業などの連携を含めると、二位にエルピーダが総合で出てくるそうです。インテルの売上げは33252百万ドルで、サムソンは17686百万ドルだそうです。(2009年ガイドナー)東芝、テキサス・インスツルメンツに、先日、問題を起こしたSTマイクロと続きますが、実は統合したルネサンス・エレクトロニクスは、今度、東芝を抜いて3位になりますね。
今日の日刊工業新聞の一面に、経済産業省が音頭をとって、東芝とルネサンスエレを仲介し組み込みソフトの共通化を図るために、2010年度に1億3000万円をかけて開発に乗り出しているという報道がされています。何故、この組み込みソフトの分野が大切かといえば、先程のインテルとサムソンに違いです。10年遅れているサムソン、日本も遅れ始めていますが、辛うじて現在は世界トップ水準です。(車やパワー半導体など)
ここで携帯電話が得意な英ARM社は登場しますね。
家電はどんどんコンピュータ化され、DVDレコーダーの組み込みソフトのプログラムは、2002年当時、20万行だったそうですが現在は100万行を越えているそうです。年々複雑化していますから開発期間がかかり無駄なのですね。だから英ARM社が音頭を取ってリナックスの世界的な組織を構築しているのです。此方は民間でプログラムを共有化します。日本の経済産業省のチームは世界競争に勝てるのかどうか…。
株屋の理想的な使命は、これらの会社の株価を高くして公募増資の手助けをして世界競争に負けさせないようにするのが、本来の使命なのに…。いつしか株屋のプライドが失われており残念な次第です。やはり赤字を計上する証券会社じゃ、理想は追えませんね。
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株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ投稿者 kataru : 2010年07月27日 18:00
