今日の市況(2010年)(2010年07月26日)
先日、NHKのテレビを見ていたら「ハーバード白熱教室」と言う番組を放映していました。僕が見たのは夜中なのですが…この番組は面白かったですね。今週号のエコノミストに、『いま、何故「正義」なのか』と言う特集記事がありました。現代は考え方が多様化し、どの判断が正しいのか色んな考え方があるから、非常に難しいですね。大相撲も…私は、何故、社会があそこまで追い求めるのか?理解できませんが、NHKは生放送を取り止めました。私が見たサンデル教授の授業の番組は、黒人が試験の成績が悪いにも拘らず特別枠で入学を許可する大学の制度が討論されていたものでした。人種や性別で対応を優遇する「アファーマティブ・アクション」は、優遇されない人に対する逆差別ではないか?と言う内容の授業でした。
このほかには一人を殺すと5人が助けられる状況に置かれたら場合、一人を殺すのが正しいかどうか?と言うようなわけの分からない難題を出して学生達に議論させる番組だったようです。実は株の世界も様々な解釈がありどれが正しいか?分かりませんね。一般的にPERと言う株価の尺度がベースになっていますが、昔はQレシオと言う土地の含み資産を用いた考え方が市場を席巻したことがありましたし、PBRから配当利回りと様々な株価のものさしがあります。
現在、かたる君は業績と時間軸に対する考え方をどう捉えるか?…が命題ですね。今日は鬼怒川ゴム5196の好業績が発表されストップ高しました。しかし…自動車産業全般に二番底懸念が疑われ株価が低迷しています。更に中国では自動車の在庫が膨らんでいる様子でトヨタを始め本田なども値下げ競争をしている現実なのです。そのような中で過去の業績を評価して株を買うのが正しい行動かどうか? 何故、ブリヂストンが買われずに鬼怒川ゴムなのか? 様々な疑問が浮かびますね。
先日、好業績が確定的な携帯コンテンツのゲームメーカーのDENAだけが売られました。ところが同業のグリーは下げましたがDENAほどではありません。しかもこれからの夢としてはDENAの方が既に海外展開を実行し様々な布石を打っているから株価は有望に思えましたが実際は下がりました。そこで同じように変化が良くて好業績の旭ダイヤは空売りと考えました。(両社とも下がりましたが、今は値戻しが急速に進んでいます。)
今度は時間軸を少し先に持って行き、営業利益だけれど最終赤字の株を選びましたが…どんな結果になるのでしょう。このように業績と株価の関係と、どの時点の時間軸が今の市場の中心なのか? 試行錯誤しているわけです。所詮、限りない成長を望める銘柄と言うのはありません。業績の変化率は時間の経過と共に当然落ちるのが普通です。100%成長から50%、30%、10%と鈍化するのが普通ですね。儲かれば通常は競合相手が増えますからね。
株価は需給のバランスで決まりますから、今のように市場参加者が少ないと目先の動きが優先されます。だからどうしても人気株になれば、どんなに好業績でも、人気が冷めると下がりますね。しかし決算を切っ掛けに、また人気株が生まれているのが今の市場なのでしょう。今日は鬼怒川ゴムのほかにツガミも賑わっていました。しかし何れも二番煎じですね。ソフトバンクの動きなどを見ると、如何に今の市場に参加者が少ないか分かります。

今日の動きで感じたのは、かなり売り物が少なくなってきたようです。金曜日に大幅高したガイシは陰線でしたが、今日は陽線になっていました。この株は需給バランスが悪い株ですからね。同じような現象がたくさん見られましたね。果たして今回こそ…高値追いが続くのかどうか? 完全に市場心理は逆転し、空売りが入るようになっている市場です。
力強い味方は上海総合株価指数か?
このチャートは強くなってきましたね。6連騰なのです。また休んでも再び上昇して75日移動平均線を抜いてくれば…予想通り二番底の回避で…その銘柄は。。。

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株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ投稿者 kataru : 2010年07月26日 18:19
