未来かたるが語る

今日の市況(2009年)

今日の市況(2010年)(2010年06月30日)

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NY市場は大幅安になりました。理由は中国株の下落と消費者信頼感指数(CB)の下落だと言われています。しかし基本は金融規制強化による資産圧縮なのでしょう。加えて来月半ばに発表されると言われている欧州の金融機関への特別検査の実施が背景にあるのでしょう。完全、市場は二番底を懸念売りに行っています。好業績だった半導体大手マイクロン・テクノロジー(MU)の3-5月期は売上げが2.1倍の22億8800万ドルで純利益は9億3900万ドル(前年同期は3億100万ドルの赤字)だったそうです。しかし見通しが慎重だったことから、株価は13%安と大きく下げたそうです。

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この事は期待していた企業業績の好調さを受けて、株価が上がることはないということなのでしょう。むしろCBと言う僅かな動きを、過度に警戒している市場の様子が窺えます。米国では10年国債が3%を割れましたね。日本でも同様に動きがあり、新発国債は連日の高値で1.075%を形成しています。この水準は7年ぶりで2003年8月以来の現象で日本の金融危機の水準なのです。債券が買われるという動きや中国株の新安値。どれをとっても株が下がる動きを支援するものばかりです。苦しいな。相場が上がる論点で、市場を見ているかたる君の苦戦振りが窺えます。

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本日の新聞には工作機械の5月の受注状況が載っており、ツガミの国内は774百万円で85%増、輸出は23億48百万円で6.7倍と報道され合計では31億22百万円で4.1倍です。オークマも伸びてきましたね。国内が29億18百万で2.2倍、輸出は35億7百万円で2.5倍となり全体では64億25百万円で2.4倍の受注です。11社の合計は633億71百万円で2.3倍でした。設備投資が、何故、起こるかと言えば需要を賄いきれず、当然、残業などが増え従業員の可処分所得は上がるから、この増えた所得から消費が再び刺激され好循環が形成されている現象ですね。本当に下がる株価の動きが正しいのでしょうか?

中国株については農業銀行の上場が来月あり、その時点がターニングポイントと指摘されています。しかし上海の不動産はようやく下げ始めたところですからね。今晩、ゴールドマン(GS)のブランクファインCEOの長年の側近であるコーン氏が金融危機調査委員会(FCIC)で証言を行うそうです。ギリシャでは厳しい緊縮策を堅持する姿勢を受けて、数千人のデモ隊がアテネ市街を行進、政府の緊縮措置や年金・雇用改革に対して抗議を行ったそうです。

難しいですね。懸念で株価が下げるのは、理想売りです。
背景はやはりポジション調整が続いていると言う読みでしょうが、何処まで続くやら…。兎に角、株価は安く感じますが買う人が居なくては仕方ありません。今日も先物主導の売り展開でした。意図的に売り崩しを謀っている印象も若干抱きます。ここにきて売買代金は1兆3363億円と少し膨らんできましたね。要するに強弱観が対立し始めている現象でしょうね。実態景気が株価の不安を打ち砕くなら、2番底は単なる疑念に終ります。

しかし今の現象は「経済は本当に大丈夫なんだ」と信じようとしていた人々が「一つの時代の終わり」であることに気づかされて、「二番底」の到来におびえ始めているというのが、現在の米国市場の状況なのでしょうね。故に今の回復は「偽りの夜明け」の可能性があり、債券金利が大幅に下がっているのかもしれません。果たしてどちらなのか? この確認作業は続くわけです。ただ人間は、条件(環境)が悪化すれば、改善を図る動物です。金融規制改革法案などは、何も今すぐ実施しなくても良いわけですからね。大切な事は足元の業績推移なのです。ボーナスが増えれば消費を刺激するのです。

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投稿者 kataru : 2010年06月30日 17:54