未来かたるが語る

今日の市況(2009年)

今日の市況(2009年)(2009年09月30日)

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NY市場の朝方はケースシラー住宅指数を受け高かったようですが、消費者信頼感指数(CB)が発表され、予想よりの悪化を見て利食い売りに押されたようです。注目されたのはファニーメイの住宅ローンの延滞率(3ヶ月以上)が4.17%に上昇し、この数字は1972年の調査開始以来、最悪の数字だそうです。前月の7月比で0.23%アップ、前年同月比で2.72%の悪化だそうです。このような前月比とか、前年度比とかの数字の場合12倍すれば良いですね。0.23×12=2.76%ですから、まだ延滞率が若干増えているのでしょう。

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一方、ケースシラーのグラフを見ると10大都市では前月比が1.73%アップで、前年比では12.77%減ですが、前月比は1.73%×12=20.76%ですから、住宅価格の回復振りが感じられますね。消費者信頼感指数は景気の先行指数なので注目されますが、前月より悪化しましたがグラフを見ればわかるように、高止まりしている様子が窺えますね。

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日本でも鉱工業生産指数が発表されています。こちらは6ヶ月連続の回復です。自動車の回復を受け、自動車用の鋼材が8.4%も伸びており、薄型テレビ「情報通信機械工業」も5.9%伸びていますが、冷夏でビール不振によりアルミなどの缶が不振で「金属製品工業」は0.9%ダウンしました。先行き予測でも9月、10月と好調のようです。ただ融資姿勢の悪化からか、8月の住宅着工件数が前年度比38.3%減の5万9749戸と不振でした。信用力のある大手不動産は着工できますが、中小の不動産会社は融資が得られないのが現状なのでしょう。

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このように金融機能が麻痺するとあらゆる産業に打撃が及びます。多少の景気対策より金融セクターを儲けさせる政策が、景気回復には一番の薬ですが、政治家さんは分かっているのかな? 1989年以来、銀行の倒産や再編に見られるように、政策の失敗を全部、金融機関に押し付けている現実があります。亀井大臣が主張は良く分かりますが、もともと政策の失敗を強引に押し付けた現実があります。更に金融庁は検察が母体になっており強引な摘発型検査方法で金融機関をガチガチに縛りました。その為に貸しはがしや貸し渋りが指摘されるようになったのですね。歴史的な経緯が問題なのです。UFJ銀行は金融庁に潰され、三菱に併合させられたのです。あの検査姿勢が貸し出し態度に影響したのですね。だから亀井大臣の指摘は本末転倒です。自分達の検査姿勢を改めないとなりません。

何故、証券市場は疲弊しているか?
今日も辛うじて1兆円の売買高を維持しましたが…ガチガチのマニュアル検査が証券界を萎縮させているのです。誰が株を買いますか? 株を買う前に、株は倒産したら出したお金がなくなります。売りたくても売れないことがあります。散々、脅して商品を買う人がいますかね? 車を販売する時に「死亡するリスクがあります」…なんて脅しますか? まぁ、日本は資格社会でマニュアル社会なので、個人の裁量権を奪われ、自由がないから経済が疲弊するのでしょう。『デフレ、デフレ、凍てつく氷の世界』

今日はネガティブなブルーな日ですね。
実は、また新しいアイディアが浮かびました。きっと、かなりのパフォーマンスを得られるのでは…システム売買に近いアイディアですが、週末のビスタの題材にしようと思います。しかしデーターを集めるのに時間がかかりそうですね。間に合うかな? 

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投稿者 kataru : 2009年09月30日 18:27