未来かたるが語る

今日の市況(2009年)

今日の市況(2009年)(2009年09月09日)

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円高傾向が続き日本株は低迷していますが、第一四半期の決算発表を受けて水準訂正が完了し次の段階の読み入った訳です。日経新聞で報道されたホンダの支援記事も株価に効かず調整が続くのでしょう。不思議なもので需給調整が終了していると思われる銘柄は、悪材料が市場に出ても株価には響かないようです。バラ積み船のケープ型の市況が悪化していると日経新聞にでていましたが、商船三井の株価は強くホンダとは対照的でした。ただ日経新聞が報道した自己資本比率規制の銀行株は、止まる気配が見られません。一時、心配された企業倒産も東京商工リサーチ調べで、8月は16年ぶりの低水準なのだそうです。銀行の決算数字は良いはずですが…株価に反応は見られませんね。

みずほは企業倒産が増えると思い、CDSを買い損失を被ったわけですが、代表的なケースとしてCSKが挙げられます。一時的となっていましたが債務超過なのだとか…。今回のスキームは支援先を探したけれど見つからなかったから、住友商事系列のACAインベストメントへ有利な条件で債務の株式化を実施するそうです。ITバブルの頃、大川さんが亡くなられ、野村から来た福島さんや青園さんのもとで経営されましたが、途中で多くの人材が失われたと言います。今更、本業回帰とは…。あの時にセガを売り払い不動産や証券業へ向うのですから…。

僕と同じですね。資産デフレが進行する中で、その業界に多額の投資をしても経営は難しいでしょうね。流れに逆らって生きるような生き方ですから。市場はある意味で賢いですね。私などは無理と知りつつ、何とかして流れを変えたい願うほうですが…。現実は厳しいものがあります。民主党政権の誕生は諸刃の剣ですね。公約どおりに政策が実現するかどうか分かりませんが、ひょっとすれば…前川レポートの誕生から、何度も言われ続けた内需振興が実現できるかも知れなし…。逆に社会党政権が誕生した横路氏時代の北海道や美濃部氏時代の東京都のように、借金が膨らむだけかも知れません。その後に訪れる世界は塗炭の苦しみになります。

今日の日経新聞の大機小機には、公開会社法の設立が書かれていました。新しい法律を作るのは良いのです。時代に合わせ改良しないとなりませんからね。保育所の設立基準などの報道は、今までは闇の中にあり分かりませんでした。時代に合わない基準がたくさんあることが、最近、分かってきました。だから待機児童問題なのでしょう。我々証券業界ではコンプライアンスが厳しく、常識的な範囲を超えています。まるで中国共産党の文化大革命です。何故、このような時代になったかと考えると、やはりマスコミですね。マスコミが官僚批判をするからです。まぁ僕もそうだけれど…。批判されるほうは、当然、警戒し過剰な態勢を築く事になります。仕方なく予算がかかり肥大化して効率が落ちますね。

安全や安心を求め過ぎるあまり、本来の目的を忘れ、主従逆転の現象がアチラこちらで起こっています。新日鐵の三村さんが25%削減の温暖化目標に注文を付けていました。空洞化の心配ですね。劇薬です。どちらが正しいのか? これを克服すれば世界に誇れますが、目先の利益を追えば海外逃避の方が楽ですね。本日の読売新聞では、コロンビア大のジェラルド・カーティス教授が「官僚の使い方を探れ」と意見を述べていました。敵対すれば相手も人間ですから混乱します。グッドウィルの折口さんが破産宣告をされたようですが…、きっと官に逆らった為にトコトンやられたのでしょう。政策の被害者のように感じます。民主党はどのように、官僚と付き合うのでしょう。

面白いですね。私は株屋ですから、いつでも前向きにベスト・シナリオを考えます。自民党のように、途中で搾取されるシステムが崩壊し、直接、国民へ支援する政策が多く、可処分所得が増えるのです。だから消費が押し上げられる。更に技術革新産業が育ち、産業構造を一変させるかもしれません。例えば欧州自動車工業協会が「eコール」の義務化で世界の統一基準を創るようです。残念ですね。日本にはITSの技術力があり、既に実用化されているのに…。ナビゲーションは日本が開発した技術ですね。日本の政策視野が狭い為に、いつもガラパゴス化が生まれます。たしか…NECのPC9800シリーズは世界一と言われていましたが、結局、デファクト・スタンダードはマイクロソフトに取られました。

このような事例はたくさんあります。今では3Gのドコモの技術は、世界的なトップ水準なのにマーケティングの戦略ミスで劣勢になっていますね。テレビのデジタル化も同じです。はぁ~。カルガリーの技能オリンピックでは6個の金メダルを取ったのに…。韓国に3連覇を阻止されました。日産自動車やデンソウなど…世界的な技術力を保持している国が金融を軽視する為に、劣勢を強いられています。民主党政権の誕生は「発想の転換」を劇的に変化させる絶好の機会と前向きに考える事にしています。

8%成長を死守する、中国に負けてたまるか!

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投稿者 kataru : 2009年09月09日 17:46