今日の市況(2008年)(2008年10月29日)
米国市場は大幅高しました。金融の混乱が静まるとの観測なのでしょう。ケース・シラー住宅価格指数の日経新聞のグラフは前年度を基準にしており、おかしいと思うので私がS&Pの資料から作成しました。前年度比の比較と前月比の比較です。グラフから分かるように下落率の大きな山は越えましたね。まだ上昇はしていませんが、明らかに下落率は落ちています。変化が生まれているのでしょう。サブプライム問題の根元なので重要な話しです。しかし私は下げの原因を見間違っていましたね。多くの新聞や雑誌も同様です。
今回の下げの原因をサブプライムとしていますが違います。名付けるとすればデリバティブショックなのでしょう。投資銀行の在り方を問うているのですね。だから相場観を間違ったのでしょう。サブプライムなどは峠を越え、終焉しています。どうして米国の金融株がなかなか上がらないのか? 不思議だったのですが原因が分かりました。CDSなどの金融デリバティブ不安が背景にあるのです。1-3月はサブプライムなのでしょうが7月からの動きは、投資銀行の姿勢に対し市場経済は警告していたのでしょう。
それにしても…野村證券は格が落ちましたね。
リーマン絡みの業績悪化の話しではありません。僕がサラリーマン時代、資料がなくて野村證券のお客様から資料を手に入れ勉強したものでした。野村證券の支店長会議が相場の話題になったのです。それぐらいに絶大な力を野村證券は持っていたのです。双日のMSCBの発行のとき、私は野村證券がフローして株価が上がる見通しを、発行当初、考えていました。しかし3ヵ月後ぐらいに、完全にその考えは否定されます。野村は幹事証券の使命を投げたのです。そうして今回のエルピーダの増資問題。明らかに人が居なくなりましたね。残念ですが、野村だけの問題ではないでしょうが…日本と言う国は、やはり社会保険庁のような国に成り下がっているのかもしれません。今日はこんな話からスタートします。
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投稿者 kataru : 2008年10月29日 17:48